研修-産業廃棄物業務2010/12/07

講師:愛知県から担当者を招請    13:00~16:00     愛知会
規制する側つまり環境行政の立場で仕事をする人たちから最新の法律と運用、県の条例の解説を聴講した。
1)愛知県環境部資源循環推進課課長補佐 堀部隆司氏
・廃棄物処理法の一部改正の解説
・建設廃棄物の不法投棄が多い現実
-9月揖斐川支流の親谷の奥で不法投棄パトロールの現場を見た。それはもう夜通しで見張っている。二人で軽自動車に乗って林道の投棄されやすい堰堤の工事現場跡の広場に車中泊というわけだ。投棄する方は人目を忍んで現場に来るから当然である。
・産業廃棄物の自社保管の届出が創設された。
2)愛知県環境部資源循環推進課主任 近藤雅史氏
・産業廃棄物処分業許可申請についての解説
 この許可申請でも財務の状況が問われている。
3)愛知県環境部水地盤環境課規制・土壌グループ 桑山知之氏
・土壌汚染対策法及び県民の生活環境の保全等に関する条例の改正の概要について
-土壌汚染といえば思い出すのは四日市市の石原産業のフェロシルト、岐阜県神岡町のカドミューム汚染、名古屋市でも工場跡地の井戸からトリクレンが混入したことが報道されたことがあった。
 かつて自動車会社に勤務していた頃金型の洗浄に大量のトリクレンを使用した。発癌性があることが分かって今は使われていない。当時はそんな認識はないから地下に浸透させていた。そんな経験からすると工場跡地の土壌は汚染されていると見た方がいいだろう。今は遅きに失するが規制がかかった。
 飛騨の茂住峠に行く途中で見る沈殿池を見ると以前はこれに勝る大量の汚染物質を神通川に流していたわけだ。食物連鎖で最後は人間が被害を被る。
 環境は前もって守ることができない。何らかの被害が起きて初めて危険性が認識される。対策という言葉のとおりである。

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