認知症300万人時代の心構えー予防方法は?2012/09/13

 9/11には金融面からの心構えを書いてみたが、「週刊新潮9/20号」に”300万人を突破した 急増「認知症」! あなたの海馬を殺す「悪玉タンパク質」撃退法”などと活字が躍る紙面に引き寄せられた。
断片的に情報を抜書きしておく
・305万人という数字は薬や介護サービスなどの社会福祉を必要としている人の数。
・認知症の人は何と800万人になる。高齢者の4人に1人は認知症。

その多くはアルツハイマー型認知症という。その特徴は?
・脳の萎縮が原因?記憶を司る海馬が最初に萎縮する。
・普通には誰かと約束があったことを忘れていると思い出した際に焦る。しかし、患者は約束事自体に重要性を認識できていない。そこが物忘れとの違い。
・「難しい仕事で失敗し、次に普段の仕事や夕食の準備、家計の管理などで失敗。更に洋服を自分で着られなくなり、風呂にひとりで入れなくなり、最後は寝たきりに近くなってしまう」 

”生活習慣病を予防せよ”と最後の大見出しが・・・
1.カナダでは週に3回以上、ジョギングやプールの中を歩くなど少しきつい運動をしていた人が、アルツハイマー病になりにくいと判明。
2.脳の血流をよくすることがポイント。魚に含まれるDHAやEPAには欠陥を拡張し、血栓ができにくくする作用がある。運動も効果的。
3.「対人交流、読書、楽器演奏、チエス、など知的な趣味を持つ人も、アルツハイマー病にかかりにくい。」
4.新しい体験をすること。知らない場所へ旅をする、行きつけのレストランを変える。新しい体験をすれば脳の神経細胞のネットワークが増えて活性化される。
5.「認知症を減らすには高齢者に頭を使わせなければいけない。中略。地域のコミュニティーに参加したり、ジムに行ったりし、人付き合いができていれば大丈夫です」
6.「手足や口、目、耳などの身体の部品を働かすために、脳は動く。だから、いくら考えても喋らなければ、脳の活性化にはなりません。自分の意見を言い、相手の意見を聞き、それでまた考えるから脳が働くのです」
7.「お年寄りがかかる三大老年疾患は動脈硬化、骨粗鬆症、認知症ですが、この3つを予防する生活習慣は共通しているんです」
8.バランスの良い食生活に適度な運動。加えて本を読み、新しい体験を意識し、人と交わり、議論をする。

 最後にアルツハイマー病の治療法が確立するまで、こうして海馬を悪玉たんぱく質から護ろうではないか。と結ぶ。

ちょっと点検すると
1.登山、ハイキング、スキーと1年中スポーツをしている。日々はマイカーを制限して、地下鉄駅の階段上がりで息がきれる程度に運動する。
2.青魚を食べる機会はすくないのでこれから出回る秋刀魚を食べることにしよっと。
3.地域貢献で年1回のハイキング講座、月1回の俳句談話会などを持って交流につとめている。
4.贔屓の演歌歌手の追っかけのため、コンサートであちこちの土地へ出かけることが多くなった。ファン同士の知り合いも出来た。 
 歌舞伎、能などの演劇にも趣味の領域を広げている。江戸文化や歴史と通底する。故地にも旅する。
 長い間やっている登山は全国規模で続けている。近場以外は知らない土地の知らない山に登る。土地の人とも知り合いになることも。
5.以上のことから今はできている。
6.「脳が働いて手足が動く」だけでは少し言葉足らず。脳性マヒの人の治療に当たっていた知人の医師は「手足が脳を鍛える」といった見解だった。
 つまり、生活の中で、道具を使うこと、器具を使うこと、分類、整理整頓のために手足を動かすことが大切だと思われる。それにはPC,スマホを使うこともあるが、より身近にはナイフでものを切る、包丁で調理する、PCでも分解してメンテナンスする、カスタマイズする。夏冬のタイヤは自分で交換する、炊飯でも電気釜でスイッチオンでない、陶器、金属製の鍋で炊飯の体験も重要だろう。
 その意味で料理は様々な食材、調理器具、火加減、味、香、見栄えなどとかなりに頭を使う。女性がボケにくい原因かも知れない。
7.生活習慣の克服が重要か。昨年の今頃は体調不良で困っていた。まず便通を良くするために乳酸菌を日常的に摂取した。マイカーを制限して地下鉄通勤にした。3ヵ月後には常習的にあった便秘が治癒し、下血も消えた。歯肉の腫れや肉腫が自然に消えた。血流が良くなった証拠だろう。血液の汚れは粘膜に悪さをするようだ。
 年のせいだと思わずに工夫してよかった。
8.これも今のところははできている。年長の友人のように第一線を退くと一気呵成にボケるかも知れない。生涯現役が予防になるかもね。少々のカネとヒマがあればまずボケることはないだろう。