家計の金融資産残高、過去最高1708兆円に2015/06/29

読売新聞から
日本銀行が29日発表した2015年1~3月期の資金循環統計(速報)によると、3月末時点の家計の金融資産残高は1年前より5・2%増の1708兆円となり、初めて1700兆円を超えた。

 株高で株式や投資信託の評価額などが増えたためだ。

 金融資産のうち、「投資信託」は21・6%増の95兆円、「株式・出資金」は21・5%増の184兆円と、それぞれ大きく伸びた。「現金・預金」は2・2%増の883兆円で全体の51・7%を占めた。

 一方、日銀が保有する国債の残高は、大規模な金融緩和で大量の国債を買い入れていることを受け、36・6%増えて275兆円となった。国債の発行残高全体(1038兆円)の4分の1以上を占めた。
以上
 今日の日経平均株価は600円近く暴落した。ギリシャの経済破綻が原因という。日本は知恵と働きとで、付加価値を挙げて世界一の金融資産を築いた。ギリシャの国民は働かないそうだ。公務員が25%もいるらしい。小さな国なのに働かずに持つわけがない。観光立国を囃す向きもあるが、モノ造りで世界から信頼される製品を作り、買ってもらう。これが正道である。
 国をATM代わりにするか、国に国債としてお金を供給するか、その違いは大きい。
 日本の中小企業の労働者に経済の恩恵が行き渡るのはいつだろう。給与のアップには競争もあるので限度がある。富裕層はせっせとお金を使って経済に貢献して欲しい。ギリシャではお金持ちは目ざとく逃げたらしい。日本人でも外国にお金を逃がしているそうだが、一番安全な国に戻ってくるだろう。労働者が価値を産み出すのだからこんな手堅いことはない。それが表題の金融資産に現れたのである。