シャープ内、革新機構の支援受け入れ意見再浮上2016/02/13

読売新聞から
 経営再建中のシャープ内で、政府系ファンドの産業革新機構による支援を受け入れる意見が再び強まっている。

 シャープは12日、臨時取締役会を開き、支援策の受け入れについて、有力視されてきた台湾の電子機器大手、鴻海ホンハイ精密工業と併せて、機構とも本格的な交渉に入ることを決めた。

 シャープは2月中にどちらの支援策を受け入れるかを決める方針だ。

 鴻海はシャープに最大7000億円規模の資金を投じ、現状の事業を基本的に維持した上で子会社化する救済案を提示している。シャープは4日、鴻海と重点的に交渉する方針を打ち出していた。

 機構は5000億円を投じてシャープを傘下にし、不振の液晶事業をジャパンディスプレイに統合させる案を示している。取引先銀行に総額3000億円の金融支援も求めている。
以上

 ホンハイに傾いたかと思うとこのニュースだ。役員でもネット情報に敏感な人はホンハイの資金調達力や資金源を疑い、躊躇する。やっぱり意見が割れるだろう。ネット上では、シャープの闇に関して個人投資家向けに書いた深田萌絵さんのブログがみな削除されていたらしい。そこで訴訟を起こされた。ネットの中では大騒ぎになり拡散中である。これが水面上に出て、新聞が書き、一般人が知るところとなれば、とてもじゃないが、ホンハイ案は飲めない。
 個人的にはホンハイの傘下に入り、国際企業としてもまれて、再び競争力と成長力を回復して欲しいと願っている。機構だと、経営不振のもとになった過大投資の部分を他社との再編成の波に飲まれてしまう。そうは甘くないわけだ。
 深田萌絵さんが書いた記事の信憑性は不明である。但し、削除されたことは事実なので、知られるとまずい記事だったことは推定できる。削除されなければ憶測記事だったかも知れない。削除するからかえって知られてしまう。
 技術力のある名門企業を巡る買収劇の紆余曲折はまだまだ続く。日本では大衆の力が強い。大衆に支持されなければどこが買収しても製品は売れないだろう。ネット社会ではみなが注視している。シャープは日本の宝だ。公正な交渉を望む。

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