コスモスあいち総会2016/09/15

 9/14は午後からコスモス愛知の総会だった。行政書士による成年後見制度の取り組みの別組織である。成年後見に必要な専門知識を得て業務につくために教育も実施している。発足時は約70名くらいだった。中々増えなかったが今年は94名になった。
 コスモスあいちは全員が徒手空拳の素人集団ではなく、尾張一宮地区のアイサポが母体となって発足している。当初から手慣れた運営ぶりはそういうことだったのだのだ。しかし、広報の成果は思わしくなかったから退会者も多かった。
 特に名古屋地区の広報が手つかずと知ったのは今年3月ころだった。同業の民法研究会で知己になった人の中に広報担当がいた。若くもあり積極性を買って4月から応援をし始めた。伝手を頼って講習会用に施設利用を交渉したり、メディアにも力を入れた。これらは今までにみな実現している。
 今後は広報の成果が現れる。具体的にはコスモスの会員全員が仕事を得ることになる。
 2025年問題もあり、世の中は急速に高齢化が進んでいく。すでに生まれる数より死ぬ人の数が増えている。政府の医療費支出も増加中である。死亡する前に病気があり、認知症も含まれる。医師だけでなく、葬儀関連、福祉関連も人は不足する。成年後見人も不足する。つまり個人的な才覚を生かすビジネスとしてでなく、他人のサポートを必要とする社会的要請が背景にあるからだ。
 かつては介護も本来は家族で助けあってやるべき、として社会的な介護制度に反対する意見も多かった。今はすっかり浸透した。親の長命化は家族のリスクになり、自分の人生を生きられないことになる。儒教的な社会観は捨てられたのだった。
 成年後見制度はドイツの模倣の域を出ていないように思うので日本的な改良が必要だろう。親族の横領が多いが士業の横領も多く、高額化して心が痛む。悪事が多発する、しかもばれると分かっていてやるのは制度の欠陥である。課題は多い。