秋波を送る2016/10/03

 どんな文脈で使われるのかというと、今日の産経新聞に

「民進党の蓮舫代表が、小池百合子都知事に秋波を送っている。解散・総選挙が取り沙汰される中、注目度が高い小池氏と女性同士連携を図ることで、党勢回復につなげる狙い。」
とあった。

 本来の意味は女性が好きな男性の気を引くために媚びること、色目を使うことでした。ですからこの記事は女性が女性に秋波を送るという表現は使い方がおかしいですね。それとも一般的な使い方になったのでしょうか。

 代案としては二重国籍でダメージを受けた蓮舫さんは就任以来快進撃を続け、メディアの露出も目立っている小池都知事の勢いに
①肖ろうと近づいている。
②他人の褌で相撲を取ろうと小池都知事に近付いている。

 この記事の記者はこのところ劣勢の蓮舫さんが自分より強い小池都知事の勢いに乗っかろう、と観察しているので秋波を送るとしたわけですが、肖るが適切なように思う。
 しかし、与党の弱点を突くという鋭さはこの人の持ち味なので②が適切と思う。小池さんは事実関係の追及であり、蓮舫さんは弱点の追及という点で違う。
 痛いところを突くという点では最近、国会で辻本さんが稲田防衛大臣の痛いところを突いて落涙を誘う場面が話題になった。あれって悪いことをしたわけではないのに必死で回答を引っ張ろうとしていた。東シナ海、日本海といい波高しの現状を認識してもっと重要な質問をして欲しいものです。