シニア人材面談会~於:尾西信金本店2016/11/22

 先約通り面談会に行く。自宅から名古屋ICまではいつもながら渋滞気味である。ホントは名古屋高速か名二環を利用すると早いが料金が少し余計にかかるので名古屋ICから入った。一宮西ICで出て県道14を走り篭屋の交差点で左折。給油後本店入り。
 13時30分に会場へ。あいさつが終わり待機する。今日は2社と面談の予定。
 時間が来て早速名刺交換から入る。あらかじめ貰っていたデータに付いて企業側のニーズを問う。当方の自己紹介とスキルの紹介も合わせて話する。企業側からの質疑が少ないので当方から問いかけることにする。
 品質管理については、特殊な商品を扱うので製品についての予備知識はアウトだ。これは現場を見学し、商品の生産過程を見ないとやれるともやれないとも言えない。材料切れ、不良品対策などはモノづくりの基本である。解決策はかならず見つかる。
 話はITシステムに移るがエクセルのような汎用ソフトを活用中とのこと。しかし、これだとシステム開発費は要らないがソフトに関して属人化してしまっている。新人さんが入っても交代して、即戦力にする仕組みになっていないわけだ。特定のスキルの人材に依存しているところに問題がある。ソフト会社の既製品を導入しカスタマイズしてゆけば嘘のように改善されるだろう。ソフトでやれることはソフトでやればいい。
 データには社員数10名とあったがカンパニー制で生産部門は30名という。これは一長一短がある。社員の移動が複雑になる。全社を税理士が面倒をみているらしいが会社の数だけ決算書作成、税務申告が必要。何となく税理士のカモにされている気がする。分社化して成功した企業はないのではないか。
 私の経験と観察では分社化は
 経営不振(労働組合が強い)→銀行管理(会社再建)→分社化(労働組合の分散化)で銀行サイドの都合で融資したカネがどこでどうのように活用されているのかのチエックを明確にしたい要請に基づくイメージでとらえている。
 代表的な企業はトヨタ自動車がある。戦後の経営不振から人員合理化で5000人の社員のうち1500人のリストラを断行。社会党系組合が抵抗しスト。当時は日銀特融がないかったため日銀名古屋支店長の音頭で市中銀行の協調融資(シンジケート)で救済された。その後、トヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)、トヨタ自動車販売、日本電装(現デンソー)、トヨタ車体等に分社。

 分社化したから世界一の企業になったわけではないことに注意したい。基本的には一社で統括する方がマネージメントも有利と思う。分社化していることでアイシン精機、デンソーなどトヨタの一部だった企業の敵対的買収の脅威が常にある。巨額の内部留保を抱えるのはいざに備えているんだと思う。トヨタがVWのように弱体化したらアイシン精機等はすぐに買収の危機に陥るだろう。
 
 かつての松下電器産業はパナソニックになった際松下精工などを吸収した。松下幸之助の事業部制を否定したわけだ。冷却技術の開発研究を同じ松下グループでバラバラでやっていたことが無駄になったのである。

 全体的には分社から統合化ではないか。

 もう一社も似たような問題を抱えていた。ITシステムはすでに確立されているが成長がないというのだ。つまり少数のSEのスキルを有する社員に任せること。つまり属人化してしまった。SEの成長なしにシステムの破壊的発展もないのである。その点には気づいてのことである。私はITはアウトソーシングを勧めた。創業者あるいは経営者の頑張りで一定の規模までは伸びたが脱皮する頃合いに来たのだろう。アウトソーシングは巨額の投資になる。SEを抱えた場合の人件費の総額との対比である。税法上、5年で償却するから人件費5年分になる。外部なら取り替えも利くが雇用だと処遇が難しい。

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