『日本人に謝りたい・・・あるユダヤ人の懴悔』を再読2017/01/03

 昨年、トランプさんが米国大統領の選挙で勝った。なぜ勝利したのか、何を期待されているのかを考えているうちに『ユダヤ人・・・ なぜ、摩擦が生まれるのか』の新刊が目に付いた。目次を読むと似たような内容のこの本の書名を思い出して読んだのである。
 アマゾンで調べると丁度4年前の2013年1月3日に購入。当時は1501円だったが、今は何と、8000円から10000円に跳ね上がっていた。
 今の時代、なぜ生きにくいのか、頑張って働いているのに報われないのはなぜか。グローバル主義は幸せになれないのか。なぜデフレが続くのか。日本国としてまとまろうというときになぜか邪魔が入ったり、思いとは反対の方向に向かう。
 中国と韓国はなぜ反日でしかまとまれないのか。ソ連が崩壊して、マルクスレーニン主義を掲げた日本社会党は社民党や民進党に分裂して消滅に向かっているが、日本共産党はなぜ潰れないのか。
 そんな疑問が湧いてきて、読んでみるとなるほどユダヤ人の思想とカネが世界に妖怪としてうごめいていることを知るのである。
 白人優位のアメリカの白人でさえ、グローバリズムの進展の陰で犠牲を強いられていたのだった。グローバルはアメリカの利益とばかり考えていたが、実は国単位の分析では世界はよく見えないのであると知った。トランプさんはアメリカに浸透する国際金融資本と戦った。背景には正直者が馬鹿を見る善良なアメリカ市民がいたわけだ。
 世界史はユダヤ教、キリスト教の確執で推移してきた。複雑なはずである。
 本書の内容説明は「日本国憲法の元となったワイマール憲法は、ユダヤ人が迫害されてきたヨーロッパでユダヤ人政府のワイマール共和国ができたときに、大多数のドイツ人の中に生きるユダヤ人が復権するために作った人民飼い殺し用の憲法らしく、どうせなので日本でもその写しを戦後の日本でも使ってやれ、と適用されたそうです。
 (ちなみにドイツではその危機にドイツ人が感づき、反発でナチズムが横行してユダヤ人が迫害された)
 で結果、日本では物質的豊かさと反比例して、日本人の精神・家族・国家をここまでぐちゃぐちゃにしてしまった。
 で、このユダヤ人の老人モルデカイ・モーセさんは日本人にはいろいろよくしてもらったのに申し訳ない…最後に謝りたい、とこの告白をしたのがこの本というわけです。
 憲法の内容とその効果、資本主義と共産主義をの両方を道具として生き残るための使ってきたユダヤの歴史などを詳しく紹介されています。」とあるようにユダヤの思想に翻弄されてきたのが近代日本だった。
 流浪する民族・ユダヤ人を日本人は差別するでもなく、杉原千畝のようにむしろ人道的に助けたのではなかったか。人種に無頓着な日本人だった。
 敗戦後の占領軍の中にユダヤ人のベテア・シロタ・ゴードンなる22歳の若い女性の身で日本国憲法の人権条項の草案に関わらせていたことを知って驚かされる。日本では明治維新までは男女混浴だったこと、尾張藩の朝日文左衛門は3回も離婚と結婚を繰り返している。妻は持ち物ではなく奴隷でもなかったことまで調べたんだろうか。知るわけない。
 内容の中で、もっともはっとさせられた記述は
 P154の「ロシア革命の実像」である。ロシア革命はロシア・クーデター」だという指摘。
 P157の「ロシア政変というものはユダヤ人解放運動だった」という。
 P158の「アメリカはソ連の助産婦だった」という。
 P165の見出し「社会主義は本質的に侵略性をもつ」だった。
 「日本共産党が外交面で最も強く主張するのは日米安保条約の破棄である。この考えは、アメリカを筆頭とする資本主義国は、一方、社会主義国はもはやそのような要素は止揚されている、とするところからきている。
 それが虚構であることはレーニンの帝国主義論に関する部分をご参照いただきたいが、最近の社会主義国の骨肉相争う戦争について考えててみるに、本来、社会主義国と言うものは疎外の社会経済体制であり、その経済的生産活動は、自由競争原則を奪っているため停滞の極に達しているものである。
 しかも、一握りの独裁者の意のままにすべてが動かされるのであるから、侵略性を秘めている危険性は多分にある。以下略」と喝破する点。
 今まさに、中国が日本を侵略せんと毎日のように尖閣の海に押しかけてきている。尖閣を盗ったら、次は沖縄にくることは指摘されている。
目の覚めるような話。それではどうするか、その答えはない。現実対応するしかない。米中戦争から集団的自衛権を論拠に日本が参戦する。大東亜戦争の清算が始まるのか。波乱の年になるぞ。

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