コスモスあいち相談員研修に想う2017/01/21

 昨日は愛知会でコスモスあいちの相談員研修でした。増田愛知県支部長は会員数が103名になったとあいさつされた。また地方都市での広報活動が功を奏して家裁からお声がかかるようになったとも言われた。支部長の責任の重さも痛感されたようだ。組織の役員は単なる分担ではない。長たるものには徳が必要だし、期待もある。例え、年齢が下であっても長に頭を下げるのは役目の重さに対してのことである。コスモスが活性化してこの自覚が生まれたのである。
 続いて平松副支部長が総論的な話をし、岡田氏が各論の講義に入った。どれも常識的なことばかりで知識を高めることよりも対人的な作法の習得に重点を置いた。
 22歳ころ、戸別訪問セールスを1年ほどやった際に学んだ中にロールプレーイングと言う語彙があったように記憶している。要するに販売促進の技術としての話法である。
 この技術を磨くと石ころが金になるくらいの価値がでるだろう。私が訪問して断られた後にベテランが入ると「今、来られて断ったばかりよ」と軽くあしらわれても、別の話題を振りながら、ひっくり返して契約をとっていた。私は月10本だったがベテランは月30本から50本はあった。
 その先輩を観察すると「巧言令色鮮なし仁」というわけではない。話のツボを外さないのだ。購買意欲のない人を話術ひとつで買わせるように仕向けるのだから凄いことである。
 成年後見の相談会に足を運んで来られる相談者は患者が医院に自ら行くのと違い、直接的なお客様ではない。話を最後までよく聞いて、理解し納得して、全力で答えを出して行く。相談者が一人で考えて、新聞雑誌やインターネットで聞きかじった知識では解決しなかった漠然とした心配事が、一筋の光を見出す如く解決に向かう。社会はちゃんと対応してくれると希望を抱いてもらえる。そういう相談員になりたいもの。

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