ポピュリズム2017/02/05

 今夜はY市議の後援会に出席してきた。お歴々のご挨拶を聞いた。その中の誰かは忘れたが、4月の名古屋市長選の候補者もいて、その応援の文脈の中に、このポピュリズムを批判の意味で使われた。
 今まで河村たかし、石原慎太郎、橋本徹などがポピュリズム型政治家と言われてきた。
 ではポピュリズムとは何か。
 WIKIには「ポピュリズム(英: populism)とは、一般大衆の利益や権利、願望、不安や恐れを利用して、大衆の支持のもとに既存のエリート主義である体制側や知識人などと対決しようとする政治思想、または政治姿勢のことである。日本語では大衆主義や人民主義などのほか、否定的な意味を込めて大衆迎合主義などとも訳されている。
また、同様の思想を持つ人物や集団をポピュリスト(英: populist)と呼び、民衆派や大衆主義者、人民主義者、もしくは大衆迎合主義者などと訳されている。」
 名古屋大学の某教授も河村市長のブレーンとして活躍したはずが突然辞めた。今回の候補者(弁護士)も河村市長からの懇願で副市長に厚遇されていたが、意見の相違で突然辞めた。彼らは恨みもあってか、ポピュリズムの批判がでるのだろう。
 なぜ河村氏があれだけの票を集めたのか。河村氏も中小企業の御曹司なので、大多数の貧乏な庶民の気持ちが分かっているわけではない。一橋大学を出たエリートなのである。結局は減税10%の公約ながら自民党市議団と揉めて5%減税になったが、実現はした。減税には自己犠牲が伴うから身内(市議や市の公務員の報酬カット)からは喜ばれない。
 ここでパーキンソンの法則を思い出そう。WIKIから
第1法則
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
第2法則
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する
また、
1 役人はライバルではなく部下が増えることを望む
2 役人は相互に仕事を作りあう
もある。
 行政需要は増えるから名古屋市の財政はすでに不足をきたしているようだ。弁護士の候補者は5%減税をやめて(増税して)福祉政策に回すというが、弱者への福祉は高邁だがもう争点にはならない。なぜなら普通に働いている人が苦しい。民間企業の賃上げが先だ。
 選挙の度に新たな行政サービスが追加される。それはマニフェストと言われる。実現すればカネが足りなくなるのは理の当然。そろそろこの悪循環をたちきらなきゃ。
 愚考を重ねたが、河村氏に対するポピュリズム批判はちょっと当たらないように思う。