グリーフケア2018/12/04

 今朝の中部経済新聞の一面で発見した言葉。
大見出し:東海地区の地銀、相続関連の取り組み強化、ニーズの高まり受け体制整備
 東海3県(愛知、岐阜、三重)の地方銀行が、相続関連の取り組みを強化している。相談件数が右肩上がりで増えるなか、遺族への接し方や窓口対応などを学ぶ「グリーフケア研修」が広がりつつある。十六銀行は2019年1月に行員300人規模に拡大して実施する。高齢化の進展や増加する事業承継に絡み、相続ニーズは今後さらに高まる見通し。各行とも新たなビジネスチャンスとして体制整備を加速する考えだ。

「グリーフケア研修」をググルと
協会概要
 運営理念
 グリーフケアの普及と推進の観点から、遺族へ送る手紙とギフトに関する事業を行い、遺族への接し方に係る問題の改善や解決をはかり、遺族の苦しみを軽減することを目的とします。

 設立趣旨
 家族葬が増えるなど喪に関する社会習慣は変化しているが、贈答やお見舞いの習慣は変化しておらず、儀礼が優先され形骸化している。死別後に思いやりのない言葉をかけられ傷つく遺族も多く、人間不信から引きこもり状態に陥る遺族も多く見られる。

 英国や米国ではグリーフケアの必要性が広く認識されているが、日本では認知度が低く、治療が必要な「複雑性悲嘆」に陥る人も多いといわれているが実態すら把握されておらず、問題が顕在化していない。
日本にもグリーフケアの担い手を育成する協会は複数あるが、ケアの担い手を増やすだけでなく、広く世間に対してグリーフケアの認知度を高め「遺族を傷つける人」を減らす方策も必要である。

 そこで、我々は、グリーフケアの普及と推進の観点から、遺族へ送る手紙とギフトに関する事業を行い、遺族への接し方に係る問題の改善や解決をはかり、遺族の苦しみを軽減することを目的とし、一般社団法人日本グリーフケアギフト協会を設立する。

v遺族の立場から、遺族が望む対応や言葉を発信し、「グリーフケア」の必要性が周知され、遺族の心理状態を理解した上での遺族への接し方(贈り物・手紙・窓口対応)が常識となるよう尽力してゆく。

平成28年9月1日
一般社団法人日本グリーフケアギフト協会
代表理事 加藤美千代

グリーフケアとは
遺族にとって必要な心のケア
「グリーフケア」とは「グリーフ(死別によって引き起こされる様々な感情:苦しみ・悲しみなど)」と対峙するために必要なケアのことを指します。
欧米では、グリーフケアの概念が広く知られ、誰もが病院やサポート組織からグリーフケアを受けることができるそうです。

日本では、しきたりや世間体が優先され、遺族に対しての心のケアはあまり重視されていません。
大切な方との死別に打ちのめされている方に「グリーフケア」という概念を知っていただくだけでも、「この苦しみと対峙するには特別なケアが必要なのだ」ということが分かり、慰めになるのではないかと考えています。
「グリーフ」とは
 グリーフ=Griefとは、死別による悲嘆(ひたん)と翻訳されることが多い言葉です。
 大切な存在をなくしたことによって生じる、深い心の苦しみを含む反応で、感情的な反応だけではなく、社会的機能や日常生活機能などの低下や停滞を示すこともあります。

 日本では死別の悲しみに耐えることが賞賛され、「早く立ち直らないと故人が悲しむよ」など、「しっかりすること」が求められがちですが、グリーフケアの観点からは以下のように言われています。

・ 死別の悲しみは自然なことです。感じること全てが正常です。
・ 死別の悲しみの形は人により全く違います。寂しさ、怒り、自責感、無力感、不眠、頭痛など、全てが悲しみの表現です。
・心の中にある気持ちは、何らかの形で表現されることを望んでいます。本当の気持ちを言葉にすることが大切です。
・ 死別の悲しみは死別と向き合うことで和らいでいきますが、時間がかかります。焦らずに向き合う必要があります。
・死別の痛みに一人で立ち向かう必要はありません。周囲の人や専門家などにお願いして助けてもらうことが大切です。
 「グリーフケア」とは
 遺族が行う喪の作業をグリーフ・ワークといいます。
「死別の苦しみ・悲しみを乗り越え、大切な人がいなくなった世界でもう一度人生を作り上げていく作業」が必要です。

 遺族が、この「グリーフ・ワーク」に取り組めるよう、周囲の人が遺族に支援・サポートすることを「グリーフ・ケア」といいます。

 欧米では一般的なグリーフケアも、日本では、阪神大震災の後に注目が集まるようになったばかりです。
 当協会は、より多くの方々に「グリーフケア」という概念をお伝えし
・まずケアの存在を知ってもらうこと
・グリーフケアを真逆の言動を取る人を減らし遺族の苦しみを軽減することを目標としています。

 更にググルと
グリーフケアを調べるとき最初に知っておくべき7つのこと
https://last-cleaning.com/grief-care-6748
がヒットした。
以上
 日本はすでに高齢社会になった。今後団塊の世代の加齢で更に高齢化する。ということは多死社会になるということでもある。社会の大変化を背景にした新たなビジネスなんだと思う。すべておカネがともなうからだ。中身は特に新鮮な内容は無い。
 これは文学芸術に関心があれば分かりやすい。本当に悲しいときには人間は泣かないものだ。(小津安二郎)それを察するには人間力である。人柄といってもいい。
 あえて外国語をそのまま使うことが胡散臭い気もする。欧米では一般的・・・と書いてあるが、なぜ欧米を模倣するのか。欧米社会はそんなにも先進性があるのだろうか。日本人は他家の死に冷たいとでもいうのだろうか。否そんなことはない。驚異的な額にのぼる寄付金や無償ボランティアを見ても他人の死に無関心ではない。現に絆が強調もされた。
 欧米は偽善者、日本は照れである。
 個人的に言えば、今夏、被後見人の死亡で死後事務に忙殺された。さらに相続も依頼されて奔走してきた。ある金融機関(信用金庫)では、長い間ご苦労様でしたとねぎらわれた。あれは教育的な効果だろうか。他の金融機関は一切なかったから彼女の人間性である。
 他方では悲嘆にくれる相続人の心理をまったく理解せず、変な動きをする親族もいて困惑させられた。悲嘆さは号泣するとか、すすり泣くとかではない。無感動になるのだ。ある意味、認知症になったかと疑うこともあるだろう。人間の心理について正しい知識を学ぶ必要はある。

追記
なぜ 日本ではクリスチャンは偽善者扱いされるの
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12182001992

グリーフケアとキリスト教とでググルと
http://www.shinai-ceremony.org/blog/2014/12/post-31-1057131.html
がヒットした。図星だった。
 欧米では一般的と書いた人は意図的にキリスト教社会の基盤を書かなかったものと思われる。

キリスト教精神に基づくグリーフケア
ここでは、キリスト教の精神に基づくグリーフケアについて分かち合いたいと思います。

グリーフケアとは、「死別の悲しみの癒し、慰め」のことですが、たとえクリスチャンであっても、大切な人との別れはつらいものです。

そして、別れ方が悲惨であればあるほど、悲しみは深まります。

もちろん、人を愛していればいるほど、その人を失ったときの悲しみは大きいもので、深く嘆き、絶望感を抱いてしまうことは、人間として自然なことです。

けれども、そのような「正常な悲嘆」もあれば、あるべきではない「病的な悲嘆」もあります。

いくつか例を挙げてみます。

(文字をクリックすると、詳細ページに移動します。)

→ 子どもに暴言を吐くようになった母親

→ 精神不安定でお酒に依存してしまう女性

→ 体重が減り、体力が極端に落ちた男性

→ 情緒不安定でよくケンカをするようになった少年

死別の悲しみによって、このような病的な悲嘆に陥ってしまう原因として、

• 他人の前で泣き崩れてはならないと気構えて、
 感情を押し殺している時

• 周りに慰めてくれる人がいない時

• 気まずいからといって、周りの人から避けられている時

• つらいからといって、遺体を見るのを避けたり、火葬に出ない時

• 式や後の事務手続きなどの務めばかりして、十分に故人を想う時間が取れない時という5つの点が代表的です。

悲しみに対する十分な対処ができないことが原因になってしまいます。

このような病的な悲嘆を癒し、慰めるために、色々なアプローチがされています。

精神医学や心理カウンセリング、アロマセラピー、また牧会カウンセリングやスピリチュアルケア。

たとえ精神医学や心理カウンセリングでも、それぞれの学派があり、流派があります。


ここでは、神愛メソッドをご紹介します。

→ 神愛メソッドによるグリーフケア

適切なグリーフケアを行うことによって、

絶望の中で慰めを得て、愛する人を失って意味が無くなってしまったかのような人生に意味を見出し、残された人たちとの絆を大切にできます。

それによって、死別の悲しみによって引き起こされる身体的・精神的障碍を予防することができ、同じように悲しんでいる人を助けられるようになります。

それは、故人の死を無駄にせず、価値あるものとする生き方です。

神さまによる癒し、慰めを必要としている方は、ぜひご相談下さい。

キリスト教精神に基づいて、奉仕させていただきます。
以上

 一方で日本の仏教は葬式になるが、これは実は儒教に基づくものらしい。通りで形式的になるわけだ。

 グリーフケア研修は日本におけるキリスト教徒の新手のビジネスと分かった。極端にならないことを祈りたい。

 最後にまたコピペですが、
 「アジアで唯一欧米諸国の植民地にならなかった日本について、その理由を芥川龍之介の小説から分析している記事です。

 日本には先祖供養の文化があり、キリスト教では、キリスト教徒以外の人の死後は「地獄に落ちる」ことになっており、それが日本人には到底受け入れられなかったとのことです。

 また、あらゆるものに神々が存在する精霊信仰の国である日本には、一神教であるキリスト教が異質のものと見なされ、布教活動の障壁となってきたとのことが、宣教師の回述にもあったとのこと。

 外来の様々な文物と同化→融合→日本化してきた歴史から見ても、同化できない対象がキリスト教であったと思われます。

 キリスト教が根付かなかったことから植民地化を諦めた金貸しは、日本を戦争に巻き込み、戦争による国力の低下を待って間接支配:傀儡政治に舵を切ったと思われます。

 途中にはキリスト教化と同じ位相でさる国語を英語に変える戦略も二度ほど試みられましたが、心ある人たちによってそれは阻止され、かろうじて「日本人の心」:本源性は失われることなく現在に至っています。

 それが日本の可能性に繋がっています。共同体社会への欠乏が高まっていく今後が、日本という国が世の中をリードしていく役回りであるということが、徐々に確信に近づいています。

以下、『世界を操るグローバリズムの洗脳を解く(馬渕睦夫著)

からの紹介です。」

 そこに近くに居るだけで安寧につながる。そんな人に私はなりたい。

認知症と慟哭2018/12/18

 下記に引用したのは芥川の小説「ハンケチ」です。その一こまを読んでも人間は本当に悲しいときは泣かないものなのですね。小津安二郎もそんなことを書いていたっけ。

 仕事で関与するある老婦人は災難に遭っても泣かずに返って笑った。3度3度のご飯が食べられたら良いわと、微笑した。しかしこれもある介護福祉士によれば認知症ゆえに出る表情と言うのである。
 社会福祉乃至介護福祉はこれから急増する仕事の分野である。なまじっかな知識があるために深層心理を無視する。認知症と決めつける怖さ。心の中の慟哭に寄り添う気持ちが必須と思う。真の人間の心理を知らないと心のすれ違いとなって、認知症はますますひどくなるに違いない。心を閉ざすのである。精神障害者だと意思疎通がうまくいかないとこの場面で暴力をふるうことになる。


   小説「手巾」から     芥川龍之介

 ――何しろ、手のつくせる丈だけは、つくした上なのでございますから、あきらめるより外は、ございませんが、それでも、あれまでに致して見ますと、何かにつけて、愚痴が出ていけませんものでございます。
 こんな対話を交換してゐる間に、先生は、意外な事実に気がついた。それは、この婦人の態度なり、挙措きよそなりが、少しも自分の息子の死を、語つてゐるらしくないと云ふ事である。眼には、涙もたまつてゐない。声も、平生の通りである。その上、口角には、微笑さへ浮んでゐる。これで、話を聞かずに、外貌だけ見てゐるとしたら、誰でも、この婦人は、家常茶飯事を語つてゐるとしか、思はなかつたのに相違ない。――先生には、これが不思議であつた。
  中略
 何かの拍子で、朝鮮団扇が、先生の手をすべつて、ぱたりと寄木モザイクの床の上に落ちた。会話は無論寸刻の断続を許さない程、切迫してゐる訳ではない。そこで、先生は、半身を椅子から前へのり出しながら、下を向いて、床の方へ手をのばした。団扇は、小さなテエブルの下に――上靴にかくれた婦人の白足袋の側に落ちてゐる。
 その時、先生の眼には、偶然、婦人の膝が見えた。膝の上には、手巾を持つた手が、のつてゐる。勿論これだけでは、発見でも何でもない。が、同時に、先生は、婦人の手が、はげしく、ふるへてゐるのに気がついた。ふるへながら、それが感情の激動を強ひて抑へようとするせゐか、膝の上の手巾を、両手で裂かないばかりに緊かたく、握つてゐるのに気がついた。さうして、最後に、皺くちやになつた絹の手巾が、しなやかな指の間で、さながら微風にでもふかれてゐるやうに、繍ぬひとりのある縁ふちを動かしてゐるのに気がついた。――婦人は、顔でこそ笑つてゐたが、実はさつきから、全身で泣いてゐたのである。
 団扇を拾つて、顔をあげた時に、先生の顔には、今までにない表情があつた。見てはならないものを見たと云ふ敬虔けいけんな心もちと、さう云ふ心もちの意識から来る或満足とが、多少の芝居気で、誇張されたやうな、甚はなはだ、複雑な表情である。
 ――いや、御心痛は、私のやうな子供のない者にも、よくわかります。
 先生は、眩まぶしいものでも見るやうに、稍やや、大仰おほぎやうに、頸を反らせながら、低い、感情の籠つた声でかう云つた。
 ――有難うございます。が、今更、何と申しましても、かへらない事でございますから……
 婦人は、心もち頭を下げた。晴々した顔には、依然として、ゆたかな微笑が、たたへてゐる。――

結果にコミットする2018/12/20

 ググって見たら、以下の通りヒットした。

ソース:https://eigobu.jp/magazine/komitto

「結果に「コミット」するの意味とは?「コミット」の正しい意味と使い方」

「ライザップのCMでよく耳にする「コミット」という言葉の意味は知っていますか?ビジネス用語やIT用語でよく用いられている「コミット」。今回は、そのビジネスシーンとITで使われている「コミット」の正しい意味と使い方を解説します!また英語表現も紹介します!
「コミット」の意味
コミットは英語「commitment(コミットメント)」を略した言葉になります。

日本ではこの「コミット」をビジネス用語とIT用語で用いています。

それぞれ「コミット」の意味は異なります。

ビジネス用語の「コミット」は「責任を伴う約束」「目標に対し積極的に関わる」といった意味があります。

IT用語の「コミット」は「トランザクション処理において結果を確定させること」といった意味があります。


また、日常生活においてはあまり使われません。


ビジネス用語とIT用語の「コミット」の意味の詳細と使い方をそれぞれ説明していきます。
ビジネス用語の「コミット」の使い方・例文
ビジネスシーンにおいて「コミット」とは「責任の伴った約束をすること」「目的に対し積極的に関わること」の意味があります。

「案件や仕事を引き受ける際に責任を持ち、またその結果にも責任を持つこと」と「仕事における目標や目的に対し積極的に関わり、また責任持って仕事を引き受けること」の意思表示をするということです。


ここで大事になってくるのが、ただ約束をしたり関わることを意思表示するわけではなく責任が伴っているということです。


要するに、ビジネスシーンで「コミット」しているとは「目的や目標を達成するために責任を持ち、積極的に行動している」状態のことです。

コミットするということは、責任だけではなくリスクやプレッシャーが伴ってきます。
コミットしない人と比べれば、仕事量も消耗する時間や体力も多くなってきます。

コミットするためには失敗よりも成功を考えて積極気に仕事をしなくてはなりません。そこには自信や辛抱強さが必要となります。

そのため、コミット出来る人は社会人として大きく飛躍できる可能性が広がります。


ライザップのCMの「結果にコミットする」とは、「結果に責任を持ちます」になり、その言葉を解釈すると「必ず結果を残します」といったニュアンスになります。



また、ビジネスシーンでフルコミットとも使います。
これは、コミットの最大の表現であり、「全力で関わる」「全責任を負う」「最大の決意表明」などの意味で使われます。

○ビジネス用語の「コミット」の例文

「約束」などの意味では

・「彼は次のプロジェクトの成功をコミットし日々邁進している」

・「20%利益拡大の実現することをコミットする」

・「あまり仕事をしない彼女が突然なぜ今度の企画にコミットしたのか疑問だったが、どうやら上司に憧れていたようだ」


「関わる」などの意味では

・「今度のプロジェクトにコミットしたいと考えている」

・「前職を生かして新しい事業拡大の実現に向けてコミットする」
「コミット」の英語表現
日本の「コミット」は英語の「commitment」に由来しています。

「commitment」は名詞で、「委託、責任」などの意味があります。

「commitment」の動詞系が「commit」です。

動詞「commit」の意味は大きく分けて3つあります。

1. (病院・刑務所に)...を引き渡す
2. 専念する、傾倒する
3. (犯罪)を犯す
など

日本語の「コミットする」に近いのは上記の2番目の意味です。
「commit myself to ...ing」という形で「...にコミットする」という意味になります。また受け身で使われることも多いです。


例文を見てみましょう。

The Japan's government need to commit itself into improving healthcare.

日本政府は医療制度の向上にコミットする必要がある。

She is the most committed employee in this company.

彼女は弊社で最も献身的な従業員です。
以上です。IT用語としての解説はスル―しました。
 
この他にもぐぐると、今話題の日産のゴーンさんのコミットメント経営もヒットした。
「このような2つの取り組みを行い、カルロス・ゴーンは日産を奇跡の復活に導いた。この2つの取り組みで重要だったことは、「コミットメント」と「数字」だ。達成できなければクビというくらい目標にコミットメントし、数字を出すことによって目標をシンプルにし、評価しやすくしたのである。ぜひ、このカルロス・ゴーンの取り組みを参考にして、プロジェクトを成功に導いてもらいたいと思う。 」
かと思えば、
「「コミットメント経営」の弊害
ゴーン社長の掲げる「コミットメント経営」の弊害も、このところ目立っている。

 日産は現在、11年6月に発表した中期経営計画「日産パワー88」で、17年3月期までに世界シェア8%(12年3月期は6.2%)、売上高営業利益率8%(同5.6%)の目標を掲げている。
 
 志賀COO退任を発表した11月1日の記者発表でも、ゴーン社長は「『パワー88』が正しい計画であり、目標達成に向け集中する」と何度も繰り返していた。だが、業界内には「身の丈以上の高い目標を設定し、それを達成するコミットメント経営への執着こそが、業績低迷の根本原因」と指摘する声が多い。」との指摘がある。


・・・・つらつら考えると、どうも「ノルマ」と同意義と思う。ノルマ ロシア語でググると
ソース:http://yurai-naze.com/norm/
「本当は恐ろしい「ノルマ」の語源 ~ もともと何語なの?」がヒットした。

「シベリア抑留のはじまり
シベリアへ拉致された日本兵や民間人の処遇は過酷でした.

夏でも氷点下と言われるほどの厳寒の中,碌に暖房もつけられず,食事も与えられないのに石炭採掘や伐採などの重労働を課せられました.

そして,そうした人々に監視のソ連兵が強く命じたのが「ノルマを守れ」という指示でした.

そう,これが「半ば強制的な労働の基準」としての「ノルマ」という言葉が日本人と接触したタイミングだったのです.

その後,多くの日本人がシベリアで命を落としましたが,一部の日本人は何とか日本へ帰ることが出来,「ノルマ」という言葉を伝えたのです.

最後に
よく聞く「ノルマ」という言葉が実はかなり重い由来を持っていると知ると,なかなか恐ろしいですね.

こんな由来を知ると,この言葉をこの先あまり使えなくなりそうです…」

 かつて野村証券はノルマ証券と揶揄されたことがあった。それは売上必達目標がきつかったからと解しています。
 日産がゴーンさんを追放したのは非常識な高額報酬ですが、経営者としてきちんと結果を出しておればよかったのですが、近年は目標に届かなかった。ノルマを達成できなかった。つまり主唱者のゴーンさんが結果にコミット出来なかったのが真相のようです。

戸籍アパルトヘイト国家2018/12/25

 書名としては珍しいキャッチフレーズである。元々国家には差別は必要悪であった。売らんかなという書名である。

ソース:https://www.excite.co.jp/news/article/KodanshaBook_5327/
「9億の農民戸籍と4億の都市戸籍──中国のアパルトヘイトが容赦ない件」

 すべての中国人の戸籍は、農民戸籍(農業戸籍)と都市戸籍(非農業戸籍)に分けられています。農民戸籍を持つものが9億人、都市戸籍を持つものが4億人です。そして2つの戸籍には「明確な区別や差別」が、「経済的にも厳然とした格差」が存在しています。

 この戸籍制度は「江戸時代の身分制度」のようなもので「中華人民共和国が成立したのち、共産党によって」作られました。さらに農民戸籍のまま都市で働く「農民工」という存在があります。この本によると9億人の農民戸籍のうち3億人ほどが「農民工」として都市で働いています。この「農民工」の存在が中国の近代化、経済成長に大きな役割をはたしました。今でも中国経済を支えています。

 それはまずなによりも「安価な労働力」の供給源でした。寒村から仕事を求めて都市にやってきた彼らは、安価な賃金のもとで労働に従事せざるをえず、それが都市を発展させ、ひいては中国の経済成長をもたらすことになったのです。今の中国経済も著者のいうように「9億の農民から搾取する4億の都市住民」というなかで維持されています。
 ですから、都市戸籍の恩恵を受けている富裕層を見るだけで中国の実力をはかってはいけないことになります。その富裕(=繁栄)を底辺で支えている「農民工」、それを生み出している農民戸籍者の実情を含まなければ中国の実態をつかむことはできません。
以上
・・・分かりやすい話ではある。戸籍アパルトヘイトは著者の造語か。上記にもあるが、いわば日本の近世の身分制度の模倣か。シナ人は他民族からの差別や抑圧にはとても強い。
 日本人と違って、むしろ支配されたがっているかのようだ。だから著者のいう中国共産党の崩壊はあるが、打たれ強いシナ人はすぐに立ち直るだろう。それを見越しているのかトヨタもシナで増産に向う。

アメリカは敵と味方を取り違える天才だ2018/12/27

 FBで江崎道朗『 知りたくないではすまされない ニュースの裏側を見抜くためにこれだけは学んでおきたいこと』という本を知った。其の中の表記の言葉が引っかかった。目次の第7章の言葉である。
 ググって見ると、意外にもヒットする。最初はブログ「大上主税の視聴覚室」がヒットした。実は「正論」2014年5月号に江崎氏が書いた論考であった。

 ちょっとコピペすると
 「「アメリカは敵と味方を間違える天才だ」。東南アジアのある外務大臣経験者の言葉だそうだが、安倍晋三首相の靖国神社参拝について「失望した」と表明。
 同盟国なのに何故アメリカは中国の味方をするのか? (アメリカを代表する新聞)ニューヨーク・タイムズ紙は、安倍首相を「ナショナリスト」と規定。
 日本では(ナショナリストは)「愛国者」と訳されるが、アメリカの政治用語では「アメリカの覇権に立ち向かう危険人物」を意味するらしい。評論家の江崎道朗氏の(新)連載「SEIRON時評」。

 アメリカはこれまで膨大な資金を投じて世界各国の内情を徹底的に「調査」してきたが、最近、この対外調査費を大幅に削ったらしい。その結果、アメリカ政府の調査能力は低下し、今やマスコミ報道を見て外交政策を判断するようになりつつある、と江崎氏の掴んだ情報。アメリカ外交の指導力の低下は、バラク・オバマ大統領の資質の問題だけではないらしい。
 戦前も(アメリカは)日中戦争を始めたのは日本だと勘違い(!)し、中国やソ連と組んで日本を追い詰めていった。その結果、中国大陸を失う大失策を犯し、共産主義政権が誕生し、朝鮮戦争が勃発した。そのときになって初めて(アメリカは)「我々は、敵を間違えた」と気付いたらしいが……《勘違い》で、原爆を二発も落とされたり、民間人(主要都市)への無差別爆撃(大虐殺)をされたら、堪ったものではない。……アメリカはまた《誤解》しているのか?」

 ・・・・うーん、この歴史認識はおかしい。勘違いではない。
 日露戦争の戦いぶりで日本の国力を畏怖した結果、アメリカは50年もかけたオレンジ計画で日本を追い詰めてきた。真珠湾攻撃も偶発ではない。アメリカ側の挑発に乗っただけである。日本恐し、ゆえに共産主義でも、原爆投下でも日本を殲滅するためなら何でも良かったのである。

藤原正彦『国家と教養』を読む2018/12/27

 ベストセラーになった『国家の品格』は買わなかった。目次を拾うと、先輩にあたる数学者の岡潔の著作のオマージュと思ったからだ。『春宵十話』や小林秀雄との対話『人間の建設』など良かった。情緒という言葉が頻発するのはそのためだ。
 こうした先駆する著作を読んで藤原氏なりの見解を加えた。それが『国家の品格』になった。ベストセラーになったのは氏が名うてのエッセイストであったからだ。
 さて本書はどうか。第六章の国家と教養の中で次の項目を挙げて展開しています。教養の4本柱として
 1人文的教養
 2社会的教養
 3科学的教養
 4大衆文化教養
 を挙げる。中でも4の大衆文化教養を挙げたのは新鮮です。一般には教養レベルの低いジャンルと看做されているからです。実はこの見解は故渡部昇一氏の教養と共通するものがあります。渡部氏の書斎を動画で見ましたが、古今東西の珍本、きこう本に加えて、講談本や大衆が読んで来た古書や古雑誌が蒐集されていたのには驚きました。
 非常に長い評論活動の糧になったのでしょう。知的生産の源泉は専門の英語ですが、大衆の支持を受けたのは案外大衆文化教養だったように思われます。英語学だけなら泰斗で終わっていた。
 クラシック音楽観賞は教養人の証明ですが、じゃあ、歌謡曲や演歌を楽しむのは何の教養にもならないのか、というとそうではないと思います。北島三郎さんはフランスはシャンソン、アメリカはジャズ、ブルース、イタリアはカンツォーネ、日本には演歌があるとか言われた。
 日本の演歌や歌謡曲も古来の歌謡を西洋音楽の曲に乗せた。そして映像文化の普及で大衆に広まった。歌謡曲や演歌の作詞を見ても教養なくしては書けないのです。最期は読書のすすめです。
 藤原氏の父の新田次郎は『強力伝』(ごうりきでん)で直木賞を受賞した作家です。母は『流れる星は生きている』の藤原ていです。文がうまいはずです。

介護福祉士の女「入所者用ポットに洗剤」再逮捕2018/12/29

ソース:https://www.yomiuri.co.jp/national/20181228-OYT1T50024.html
山口県警岩国署は27日、勤め先の老人ホームでポットに異臭のする液体を入れたとして、岩国市、介護福祉士の女(41)を威力業務妨害容疑で再逮捕した。

 発表によると、10月24日の未明から早朝の間に、同市多田の介護付き有料老人ホームで、入所者が飲む湯を入れたポットに液体を混入し、施設の業務を妨害した疑い。入所者が飲む前に職員が異臭に気づき、同署に届け出た。「市販の家庭用洗剤を入れた」と供述しており、同署は動機や液体の成分を調べている。

 女は施設で女性入所者に打撲などを負わせたとして、今月7日に傷害容疑で逮捕。山口地検岩国支部は27日、女を傷害罪で山口地裁岩国支部に起訴した。
・・・高齢者の福祉問題に関心をもったのでグーグルアラートに社会福祉士と介護福祉士を追加したら、毎日のようにヒットする。それだけ社会問題として活発化しているともいえる。弱者に対して優位に立つ介護士の犯罪は許せんと思う。

社会福祉士の罪2018/12/29

ソース:https://www.saga-s.co.jp/articles/-/211019

 後見人制度は、認知症や知的障害などで意思決定能力が十分でない人に代わって、それを補い、その人の日常生活や取引を補佐、保護する重要な福祉と言えようか。
 権限として預貯金の解約や財産の売却、相続手続きなどが認められている
◆後見人制度に限らず、今あるいろんな制度、すべてそれは「信頼」が前提で成り立っている。信頼がなければ運用はとてもおぼつかない。社会福祉士という「資格」もまた同じである。難関の国家試験を突破した専門職としての自信と誇りは、社会の信頼を併せ持ったものでなければならない
◆世の中、良からぬ悪事をたくらむ者、いろいろいるだろうが、「佐賀県社会福祉士会」所属の男性社会福祉士が犯した多額の着服事件は、何とも残念で腹立たしい。「法人後見」という立場で、知的障害や認知症のある5人の預貯金口座から着服を繰り返していた
◆福祉の現場で、あってはならない事件である。チェック体制の甘さ、監督責任を指摘される同会では、預かり通帳などの管理システムを見直しているようだが、制度の根幹を揺るがす深刻な事件だと言ってもいい
◆いろんな事情を抱え、「この制度があるから…」と心頼みにしていた人たち。今回の事件発覚で、何を信じたら良いのか、落胆と怒りの声が同時に聞こえてくる。裏切った罪は重い。(賢)

着服の後見人男性を除名に 県社会福祉士会2018/12/29

ソース:https://www.saga-s.co.jp/articles/-/234647

 公益社団法人「佐賀県社会福祉士会」は23日、定期総会を開いた。会所属の男性が被後見人ら5人の預貯金口座から2755万円を着服していた問題を受け、男性を同日付で除名処分とし、第三者委員会の設置も正式に決めた。

 総会は非公開で行われ、会員約70人が出席した。第三者委員会に関しては医師や弁護士ら6人で構成、7月中にも再発防止策をまとめた上で、早ければ8月から運用していく方針を伝えた。会員から特に意見は出なかったという。

 男性からは弁護士を通じて、全額返済の意思は伝えられているが、「具体的な額などはまだ分からない」(同会)といい、7月中に弁済可能かどうかを精査し、同会が未回収分返済するという。

 同会は「信用回復のため、再発防止に向け、全力で取り組む」としている。

 男性は昨年11月から今年4月にかけ、社会福祉士会の法人後見で担当した佐賀、福岡県内の被後見人ら5人から計2755万円を着服した。

関連記事
「社会福祉士が2755万円着服 刑事告発へ」
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/210243
 公益社団法人「佐賀県社会福祉士会」(鍋島恵美子会長)は26日、同会所属の30代男性=久留米市=が、被後見人ら5人の預貯金口座から2755万円を着服していたと発表した。親族による着服などの事例はこれまでもあるが、専門職の社会福祉士による不正発覚は県内で初めて。同会は、刑事告発の準備を進めている。

 同会によると、男性は昨年11月から今年4月までの間に5人の預金口座から複数回、現金を引き出した。被害に遭った5人は、佐賀、福岡県内の知的障害や認知症のある30~80代の男女。男性は、「運営している障害者施設の資金繰りが悪化し、流用した」などと説明しているという。

 今月17日に被後見人が利用している別の障害者施設から同会に対し、「男性が施設の資金繰りに困っていると聞いたが、大丈夫か」との連絡があり、調べたところ着服が判明した。23日に会側が男性から聞き取りをし、事実関係を大筋で認めたという。

 同会は「法人後見」という形で後見人となっており、男性は6人を担当していた。着服が判明した5人以外に、男性が直接の後見人となる「個人後見」の2人分でも着服の疑いがあるという。

 同会は男性から着服分を回収し、未回収分は会で返済することを検討している。鍋島会長は会見で「この不祥事に関して、被害者、関係者、県民の皆様に心よりおわび申し上げます」と陳謝した。

「人の金、手つけるとは」
 佐賀県社会福祉士会の会員の30代男性は、半年足らずの間に被後見人ら5人の預金口座から約30回現金を引き出していた。専門家からは、チェック体制の甘さを指摘する声もある。同会は、預金口座の分散や貸金庫の利用など、後見人が単独で引き出せる金額を制限することで再発防止につなげる。

 「晴天の霹靂(へきれき)。まさか人のお金に手をつけるとは…」。専門職への信頼を前提としていた制度の根幹を揺るがす事態に、鍋島恵美子会長は終始、ショックを隠しきれない様子で質疑に応じた。

 成年後見人は、知的障害や精神障害、認知症などで判断能力が不十分な人に代わり、印鑑や通帳を預かるなどして財産を管理する。会として「法人後見」を受任している同会では、会員に担当を割り振り、1年ごとに収支報告書や通帳の写しなどを同会を経由して家庭裁判所に提出していた。

 今回、男性が担当した「法人後見」などの6人のうち、被害があったのは5人。昨年11月末に通帳の写しなどを提出した1人分は着服がなかった。それ以前に提出していた5人分は、11月以降に現金が引き出されており、チェックのすき間を突かれた格好だった。今後の対策として、生活費など日常的な経費以外の資産は定額・定期預金として会側で管理するなど、担当者が単独で高額の現金を引き出せない仕組みに変える。

 男性が担当する「個人後見」の2人に関しても着服の疑いがあることから、被後見人に同会の銀行貸金庫の利用を勧めるなどの対応を取る。

 内閣府によると、2016年の成年後見人などによる不正報告件数は全国で502件。このうち専門職による不正は30件だった。日本成年後見法学会副理事長の赤沼康弘弁護士は「(今回は)専門職の信用を裏切る事案。2、3カ月に1回は会側で活動をチェックするなど、着服できる『すき間』をつくらないシステムにする必要がある」と監視体制の甘さを指摘する。

 同会で後見活動している会員は141人で、法人後見、個人後見合わせて377人を担当している。5月1日付で、会員に対し被後見人らの財産目録、通帳などの提出を求め、同様の事案が発生していないか調査する。