佐藤眞一『認知症の人の心の中はどうなっているのか?』(光文社新書)を読む ― 2019/03/14
年末年始にかけて佐藤眞一『認知症の人の心の中はどうなっているのか?』(光文社新書)を読んだばかり。付箋を付けながら読んだら15枚にもなった。
P110 認知症の人には、介護場面では分からない、潜在能力がある
P118 記憶力が衰えるとはどういうことか
P173 高学歴化すると、認知症の有病率が減る
P175 若い頃の文章力が高い人ほど、高齢になったときに認知症を発症しにくい
P180 認知症は予防できるのか
P182 認知症は治せるのか
P186 自分が自分でなくなってゆく苦しみ
P190 相手に合わせざるを得ない苦しみ
P194 人に見せたくない自分を見せてしまう苦しみ
P197 趣味の活動や食事を楽しめない苦しみ
P206 施設で暮らす人の中にはおカネのことを気にする人が大勢います
P224 老いとは、プライドとの闘いです
P234 虐待はなぜ起こるか
P238 介護者主体の介護は、虐待の基準が甘くなる
P240 何が虐待かを意識して介護する
P250 認知症の人の権利を守れるのは、自宅だけ?
P253 認知症の人の世界を大切にする
P256 怒らない、否定しない、共感する
P261 認知症の人の立場になって考える
P266 介護ではなく、生活をする
P276 ポジティブな感情を共有する
以上
私の心の琴線にふれた言葉を列挙してみました。体験的に共感することも多い。
中日新聞のシェアした記事中「認知症は記憶や認識の障害だけでなく、怒りっぽさや妄想、不安などの「行動・心理症状」を伴うことが多いが、周囲の接し方や環境で、それらの症状は和らぐことが知られている。」に対する現時点での回答にもなっている。
専門家、またはプロを自称する人の中には何かが欠落している。それは多分、職業人意識が強すぎるために論理が優先しがちになると見る。情緒を優先すると対応が甘い、と低く評価されるからだろう。
日ごろ、趣味の団体で、私が接する元高校教師、大学教授らの中には、自分の教え子を「子供たち」と言われたので驚いた。大人扱いはしないのか。
同じことは認知症の人に対してもプロらの接し方には疑問を感じざるを得ない。
これが職業人としての上から目線の態度につながってしまうと思う。
成年後見制度の理念は1自己決定(自律)の尊重、2残存能力(現有能力)の活用、3ノーマライゼーションだったことを確認したい。
※2019.3.14現在、書籍広告で5刷になったという。1/7にアップした記事ですが3/14に再アップです。論理よりも情緒です。
P110 認知症の人には、介護場面では分からない、潜在能力がある
P118 記憶力が衰えるとはどういうことか
P173 高学歴化すると、認知症の有病率が減る
P175 若い頃の文章力が高い人ほど、高齢になったときに認知症を発症しにくい
P180 認知症は予防できるのか
P182 認知症は治せるのか
P186 自分が自分でなくなってゆく苦しみ
P190 相手に合わせざるを得ない苦しみ
P194 人に見せたくない自分を見せてしまう苦しみ
P197 趣味の活動や食事を楽しめない苦しみ
P206 施設で暮らす人の中にはおカネのことを気にする人が大勢います
P224 老いとは、プライドとの闘いです
P234 虐待はなぜ起こるか
P238 介護者主体の介護は、虐待の基準が甘くなる
P240 何が虐待かを意識して介護する
P250 認知症の人の権利を守れるのは、自宅だけ?
P253 認知症の人の世界を大切にする
P256 怒らない、否定しない、共感する
P261 認知症の人の立場になって考える
P266 介護ではなく、生活をする
P276 ポジティブな感情を共有する
以上
私の心の琴線にふれた言葉を列挙してみました。体験的に共感することも多い。
中日新聞のシェアした記事中「認知症は記憶や認識の障害だけでなく、怒りっぽさや妄想、不安などの「行動・心理症状」を伴うことが多いが、周囲の接し方や環境で、それらの症状は和らぐことが知られている。」に対する現時点での回答にもなっている。
専門家、またはプロを自称する人の中には何かが欠落している。それは多分、職業人意識が強すぎるために論理が優先しがちになると見る。情緒を優先すると対応が甘い、と低く評価されるからだろう。
日ごろ、趣味の団体で、私が接する元高校教師、大学教授らの中には、自分の教え子を「子供たち」と言われたので驚いた。大人扱いはしないのか。
同じことは認知症の人に対してもプロらの接し方には疑問を感じざるを得ない。
これが職業人としての上から目線の態度につながってしまうと思う。
成年後見制度の理念は1自己決定(自律)の尊重、2残存能力(現有能力)の活用、3ノーマライゼーションだったことを確認したい。
※2019.3.14現在、書籍広告で5刷になったという。1/7にアップした記事ですが3/14に再アップです。論理よりも情緒です。