『防共回廊』を紹介した関岡英之氏の死去2020/01/17

 【Front Japan 桜】追悼 関岡英之氏 / 河野発言は習近平来日阻止への前兆 / IRとアイヌ問題で豹変するエセ言論人 他[桜R2/1/16]
 関岡英之氏が死去されたことは以上の番組を視聴していて知った。私の書架には『拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいる (文春新書)』があるのみだった。しかし、昨年新書化された『帝国陸軍 知られざる地政学戦略 見果てぬ「防共回廊」 (祥伝社新書) 』こそ読みたいので早速買いに行こうと思う。
 内容は
「内容紹介
帝国陸軍 知られざる地政学戦略 見果てぬ「防共回廊」

 書名にある「防共回廊」とは、旧日本帝国陸軍が極秘で推進していた地政学的世界戦略。
 それは〈満洲、モンゴル、ウイグルの独立運動を支援することで「反共・親日国家群」をユーラシア大陸に「回廊」のごとく樹立し、ソ連共産主義勢力の南下を防いで中国共産党との連携を遮断、東アジアの赤化を阻止する〉という壮大な計画だった。
 著者はこの構想に関わった林銑十郎大将(元首相)、板垣征四郎大将らの軍人や、歴史に埋もれた外交官、諜報員、現地関係者などの事跡を発掘し、戦前日本の世界戦略を再現。
 同時に現代にブリッジを架け、中国の支配下に懊悩するチベット、モンゴル、ウイグルなどの民族問題と日本との関係をも浮き彫りにしてゆく。
 2010年に第2回国際理解促進優良図書優秀賞を受賞した『帝国陸軍 見果てぬ「防共回廊」』(当社刊)を新書版として新たに加筆・改稿した。」
 「「防共回廊」とは戦前、旧帝国陸軍と関東軍が極秘で推進していた地政学的ユーラシア戦略。満洲国建国に続き、モンゴル、東トルキスタン(現在の新疆ウイグル自治区)の独立を支援して親日国家群を樹立し、ソ連の南下を防ぐとともに中国共産党との連携を遮断、東アジアの共産化を防止するという壮大な構想だった。
 だが戦後、タブーとして歴史の闇に封印されてしまう。著者は外務省の機密公電をはじめ、新資料を駆使して「防共回廊」構想の全容を解明。工作に当たった特務機関長の事跡を発掘したことは特筆に値する。「一帯一路」という新たな帝国主義で中国が拡大を続ける現代、名著を復刊し、埋もれた史実に光を当てる。」

 100年単位で国家戦略を立てる共産中国に対抗してゆくためにも必読の書と思われる。中国崩壊論が多いがそう簡単には崩壊はしない。ソ連はアメリカから移ったユダヤ人が建国したとされる。それが失敗したとなると引き上げるのも早かった。しかし、中共はアメリカの支配層とは一線を画しているかに思える。アメリカンファーストのトランプとは争うのは明白だが、ディープステート(ユダヤ国際金融資本)の支持もされなくなったようだ。
 中国(漢民族)は近代に欧米の植民地として散々な目に遭い、アメリカの奴隷船に売られ、英国からは阿片戦争を仕掛けられるなど辛酸を舐めた。ソ連とは違うのである。日本はシナ保全を謳って大陸に出たが欧米の離間工作で現在も反日と嫌中の関係にあり日中関係はよろしくない。中国の国内事情でも漢民族以外の少数民族への圧政が伝えられる。それが共産中国の恐怖の正体である。

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