某地銀支店で法律相談会2020/01/22

 ちょっと寒い朝。寒の内ゆえ当然か。まだ降雪はないものの大寒が過ぎたばかりである。今朝は某地銀の支店で成年後見、遺言書、相続などの相談会の相談員として支店に赴いた。音聞橋のたもとでI先生のクルマに同乗させてもらう。予定では午前2人、午後2人で合計4人。初相談会としてはこいつは春から縁起が良い。
 相談者は女性3名、たった1名の実業家の男性は意外だった。最初の女性2名は遺言書の知識を得たかったようだ。男性は個人事業を営んできて最近実務は長男に承継させたらしい。ただし、肝心な法律的な承継の手続きがまだ終わっていなかったのでそこを顧問税理士か親しい弁護士に依頼するように指摘した。最後の女性はよくある相続のもめごとになった。これは行政書士の手に負えないので弁護士を探し相談するように導いた。
 終了後は丸の内へ。夕暮れが少し遅くなった。冬来りなば春遠からじ!

研修:任意後見契約と遺言書のロールプレイを学ぶ2019/12/23

18時から愛知会にて中央支部の研修があるので新栄駅に向かう。結構多くの受講生が来ていた。開講後もバタバタと入ってこられた。空席がほぼ埋まったから重要な研修と見られたのだ。
 講師はコスモスS/CからH支部長とN顧問の2名。成年後見制度に実務と理論で精通する方たちであり、愛知会の草分け的な指導者でもある。一応簡単なテキストで一通りの流れをおさらい。
 休憩後にロールプレイに入る。各テーブル数名が相談員と相談者に分かれて向かい合った形で配布された事例に対して提案する。より実践的に知識が試される。法的サービスを利用しないと困惑する立場の人の環境が出題される。賃貸に回している不動産を持って居る人の対応策を尋ねる問題だった。
 その後に講師による解説が発表される。当方はまあ概ね回答できていたと思われる。テーブルで同席した人の回答の中に一般社団法人をかませる案が提示された。一般的には任意後見契約か家族信託である。
 研修後は会場を移して懇親会兼忘年会になった。枝豆、野菜の盛り合わせ、刺身、しゃぶしゃぶ、鳥肉の煮込み、などの御馳走が出た。当方は焼酎のお湯割りで行く。
 名刺交換すると司法書士を兼業する人であったから一般社団法人を持ってきた考えもなるほどと思った。また、ロールプレイでは出なかった回答には売却という案もあったがその場では出なかった。認知症になる前に不動産のような厄介な資産にかかる事業は売却がもっともリアルかと思われる。
 また例題の設定では60歳で妻、子なし、遠方に住む妹の支援を望むこと、妹の子に遺贈の手続きはしてある。この出題の回答に別の人は結婚という回答もあった。出題者はこの男性は持病があると明かした。それを知ると空想的だが結婚も回答にあってよい。初婚か再婚かは不明だが希望は捨ててはなるまい。
 最近、婚活を事業化する一般社団法人設立の相談を受けたことがあった。若い事業家である。検索してみると、確かにある。現代は非婚の時代が背景にあるからだろう。未婚というのは結婚が当たり前ということを前提にしているが非婚は人生のイベントから外れている。婚活の指導で稼ぐ事業である。いろいろあるものである。
 懇親会ではそんな雑談で盛り上がった。お開きで時計を見ると23時を回っている。急いで帰宅しなきゃ。

相談会2019/12/05

 朝8時頃の市バスで名東区へ移動。最寄りの金融機関の応接室で法律相談会を開催した。1日相談員を務めさせてもらった。今日は2名が相談に来られた。男性の相談者は三河の母のことが心配と言われた。相談内容は老母の認知症のこと、成年後見制度のこと、亡父の遺産相続の手続きが未処理と多岐にわたった。
 上品な中年女性は子供なしなので遺言書の作り方を教えてと来られた。夫の母の高齢になってからの言わば老残の姿に自身の将来像を重ねられたのだろう。自筆遺言書の書き方、公正証書遺言との違い、自筆遺言書は来年また一部変更があることなどを解説した。

公正証書遺言の作成2019/12/04

 去る8月ごろか、相談会で老親の遺言書作成の概要を説明した。その後も継続的に相談に応じた案件が本日やっと完成した。相談時は体調が悪くすぐ着手はできなかったが初冬になって体調が回復し外出できるようになったというので今日になった。相続人は兄弟2人。弟にはすでに生前贈与の形で財産分与が済んでいる。長男に残余財産の相続と祭祀承継の文言を盛り込んで調製した。
 某公証役場で老親に初対面のあいさつを交わしたが父親の方は印鑑を間違えたり、(印鑑証明書の印鑑が違った)慌てた。そこで名古屋市発行の顔写真付き身分証明書を持参していたので急遽、本文を書き替えてもらって凌いだ。一方母親の方はしっかり対応された。

公正証書遺言の作成2019/10/24

 金山駅前で朝7時に遺言者の身内の方を乗せて出張。三重県のある地方都市の公証役場と遺言者の老人施設を目指す。東名阪道から眺める鈴鹿山脈には黒い雲が覆い曇り空である。
 目的地に着くとまずは公証人に挨拶を済ます。電話対応だけだったので再度確認する。その後老人施設に行って遺言者に面接。高齢なので認知症を心配したが明るい性格で話も支離滅裂ではないから一安心。遺言書の内容を予め読んで聞いてもらった。遺言者の意思通りかの確認である。その通りと異存はなかった。
 遺言者は車椅子で不自由なので公証人には施設に来訪してもらった。約束の時間に来られて今やったことを本番でも読んで聞いてもらった。耳も口も達者な高齢者で判断力もしっかりしていると公証人も認めていただき無事公正証書の作成となった。認知症では遺言能力がないからだった。
 本人も身内もほっとしたような顔になった。お陰様でと、お礼を言われた。法律家のやりがいは報酬をもらってかつありがたく思われることである。雨模様だったが一仕事終えて気持ちは明るく帰名した。

業務研修・改正相続法について~世は遺言書の時代へ2019/10/21

 今日は午後2時から東別院の大ホールで業務研修があった。以前から期待していた相続法の改正についての学習である。テキストはなく法務省のHPから取り出して編集されたらしい。
 以前から仲間内で『Q&A 改正相続法のポイント―改正経緯をふまえた実務の視点―』 をテキストにして読み合う時間を設けている。しかし、適切な指導者がいないためあまり進まないが今回は実務家を講師に招いた。
 講師は岡崎市で開業する弁護士の中根克弘氏。杉浦さんとともに西三河に多い姓名である。中でも岡崎市が圧倒的に多い。古くから地盤を固めてきた家の生まれであろう。中根でググると県議の名前もあり、多数の実業家が出てくる。
 講義は実務派らしく体験談や自分の見解を交えて少し脱線気味ながら熱弁を振るわれた。但しテキストの編集が悪く縦書きの条文を左からページを繰るために探すのに時間がかかる。
 要旨はこれからは死後の相続ではなく、被相続人が自分の意思で財産の処分の方法を決める遺言書の時代になるということ。従来からの公正証書遺言に加えて自筆遺言書の法務局への保管があらたに来年7月から実施されることで現在はシステムの準備中である。自筆遺言書も1月から自筆部分を本文のみにとどめて、財産目録はパソコンで清書したり、コピーでも良いことになった。改正相続法を事務所の業容拡大に努めるようにしなければならない。
 16時30分を少し過ぎて研修を終えて外に出るとぽつりと雨が来た。

コスモスs/cの総会2019/09/27

 朝10時に遺言書の相談者と打ち合わせ。前回に依頼した2件は1件しかやれてなかった。ダメ押ししておいた。しかし一歩でも前進したのでようやく本文の作成に入れる。
 午後は県庁へ電話を入れて進捗を確認した。認証は来月中旬か。
 その後愛知会へ。成年後見制度の下支えを目指して発足した同会も員数的には若干の減少が報告された。発足時は80名未満だったが少し増えたな、と思ったら減った。員数的には戻った。これが現実というもの。
 存在感を増すようにより一層広報に力を入れてゆくことになる。知恵と工夫が重要である。閉会後は別の会場にて懇親会になった。
 帰宅後、捜索ボランティアのため山梨県の道志村へ向かう。

公正証書遺言の相談2019/09/13

 午後から遺言書の相談。100歳近い遺言者なので最寄りの公証人役場に遺言能力の有無を電話で確認した。結果、公証人と遺言者が直接面談することとなった。

父母の終活なり秋涼し2019/08/20

 こないだの相談会での男性が来訪。具体的な遺言書作成の話を詰めた。長男として高齢の両親の終活を支援することになった。多々あるが幸いにも認知症ではないので遺言公正証書でまとめることとした。
 またおば夫婦の話も出た。同じように遺言書を作成し、障碍者ゆえにサポートは任意後見を利用してもらうことが至当と判断し説明。納得してもらった。来月はこの仕事で忙しい。

相談会へ2019/08/16

台風の影響はなくなった。朝早く外出したが曇っている。少し暑さは和らいだが蒸し暑い。
 今日は朝9時から近所の銀行で相談会の相談員として出張。徒歩圏だがこの暑さでは歩く気にはなれない。それで乗ったことのない市バスの時刻を調べて乗車、ほぼ6分で到着した。乗ってみるとバスも良いもんだ。
 相談来られたのは皆さん遺言書の書き方の指南だった。自筆遺言書の方法を説明し、且つ公正証書遺言との違いや優位性を話した。3組の中で最後の人がすぐにでも対応を希望された。
 こんなにレスポンスが良いのも珍しい。前の2人は探りを入れに来られた感じであった。自分にも遠方に法律家の弟がいるとか、他の法律家に当たってみるとか、中々信用を得るのは難しい。別の人とクロージングって難しいねと話し合った。そう、契約にもってゆく話法である。午後3時に閉店と同時に退出。