研修-国際業務 渉外戸籍と中国企業2011/03/25

 13:30から16:00まで愛知会で。講師は伊藤弘先生。昨年も伊藤先生から渉外戸籍を受講したから2回目になる。中国、韓国中心に何十カ国もの業務経験を持つ。中国語も堪能という。
 話の中心は書類作成のための単なるハウツーでなはない。中国の歴史を踏まえて、なおかつ教科書的な、学者の文献中心の学問的な話ではない。法律を振りかざした講義でもない。フィールドワークというか、実体験からにじみ出る実社会、生きている、呼吸する中国の社会を法律家として一市民として観察し、把握した話になる。だからしばしば脱線気味になる。それはもとより望むところ。私も満洲の歴史に興味を持ち、中国大陸の近現代史に関心を持っているからである。
 日本にやすやすと「侵略、植民地化」を許した中国ってどんな国なのか。ここのところが中国の深い闇を知る壷と思われる。日本の立場では弱い中国を放置するとロシアの南下政策でやがて日本の植民地化が避けられない見通しがあった。日露戦争を戦い、日清戦争を経て中国、韓国の近代化を促して強くなってもらわねばならない、と当時の識者は考えたであろう。満洲にインフラ投資をして近代工業都市を築いたのはその意思のの現れであろう。
 中国は所得格差、身分格差、多数の民族など社会矛盾を抱えたまま経済発展の途上にある。したがって業務もこうした中国事情を考察した上で掛かりなさい、というアドバイスが並みの研修ではない。中国を出国して1年以上経過すると戸口(日本の戸籍、住民票)がなくなるということも人口爆発に悩む中国らしい。

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