必読:WILL6月号の西尾幹二氏の論考2013/04/28

 「WILL」6月号が店頭に並んでいましたので購入。このところずっと買い続けている。昨年までは中国、韓国の特集が山盛りであったが、6月号の特集は珍しく「ロシアの真相」である。硬直状況に隘路は見出せるのか。

 注目するのは西尾幹二氏の「慰安婦問題:外国特派員協会で語る「アメリカよ、恥を知れ」と題する論考である。これはユーチューブで見たのである程度は理解できているが、活字になるとまた違う。日本では慰安婦問題は終了した。中山成彬議員の国会質問でもはっきり証言された。日本軍による強制連行はなかったのである。
 それが日本からアメリカに飛び火した状況になっている。この件で反撃の楔を打たれたのである。

 巻頭記事は、「「除染1ミリシーベルト」の愚」である。雑誌の表紙の一番目立つ場所に嫌でも飛び込んでくる。執筆者は玄有宗久氏で、福島在住の芥川賞作家 痛恨の独占手記の副題がある。

 マスコミは明るい材料でも報道しないという。少し、引いてみると

 「玄有さん、安全は売れないんですよ。売れるのは危険なんです」のセンテンスにマスコミの本質を突いた言葉がある。かつてアイガー北壁の完登を記念したドイツ映画を見た。その中の新聞記者の言葉に未踏の岩壁を制覇するか否か、の世間の関心事よりも、遭難事故が起きて欲しい、趣旨のセリフを吐いたことを覚えている。つまり、ジャーナリズムは社会正義を標榜する反面で偽善の顔ももつのである。

 所属する日本山岳会の機関紙「山」にも福島県の労山の人が測定結果を発表されてびっくりした。素人ですが、と断っているが。しかし、それを登山家の会報に掲載するのもいかがなものか。環境に無関心ではおれない時代とはいえ、違和感を持った。
 先週、鈴鹿の藤原岳に登った帰り、地元スーパーに寄ると、福島産牛肉が売れ残っていたので2パック購入した。ここの経営者はわざわざ福島産牛肉を仕入れているのである。残り少ない人生を思えば食べてどうにかなるリスクはない。神経質になり過ぎで、それをマスコミが煽っている。読者も危険と報道された方に真実味を覚える。困ったことである。
 今月号も読みどころ満載であるが、ちょっと外出してからじっくり読もう。