医療崩壊2020/03/14

 最近SNSの記事やコメントで盛んに目にする医療崩壊とは何か。検査体制を整えてさあ、検査しますよ、と検査数を増やすと医療崩壊になるというのが不思議だった。日本は検査数を抑えて重篤な患者を優先し、自力で抵抗力のある人の検査までは促さずに進めている。これは感染者数の少なさの原因である。また死亡者も極めて少ない。
 まどろっこっしいが今の検査態勢が正解のようです。

 どんな文脈で使われているか、ツイッターやFBのコメントから集めてみた。
〇大村知事が検査数を増やすと発表
https://gunosy.com/articles/RP5eE
「愛知県出身の高須氏は自身のツイッターで「それでは韓国イタリアの医療崩壊。患者が押し寄せると医療現場が混乱します。陽性でも治療は対症療法です。限られた医療資源を温存させるべきです。医師会は危機感を持っております」「やめてください。民間の医療資源は枯渇しそうです」と反対」

〇孫正義さんの発言に対して

自宅採取で簡単にできるコロナウイルスPCR検査を100万人分寄付する!と孫さんが久々にツイートしたら、「医療崩壊になるだけだ」というコメントの嵐で、みるみる弱腰になっていますよ…。

WHOがパンデミックを宣言し、善意はいくらでも大歓迎と思いきや、難しいものですね…。

〇日経ビジネスから

イタリア政府は3月11日、新型コロナウイルスの感染者が1万2462人、死者は827人になったと発表した。致死率は6.6%で他国より突出して高く、修羅場と見られた中国・武漢より高い。重症の感染者に医療現場が対応しきれず、医療崩壊が起きているようだ。

〇ZAKZAKから小川栄太郎氏の寄稿(全文)

日本政府は5日、新型コロナウイルスの感染が拡大している中国と韓国からの入国を減らすため発給済みの査証(ビザ)の効力を停止することを決めた。事実上の入国拒否といえる。韓国については「医療崩壊」が顕在化している。

 実は、PCR法という検査方式は、膨大な時間と検査技師の精力を費やすが、現状での検査精度は高くない。不安を覚えた国民が検査に殺到すると、検査能力がパンクする。

 日本の一般医院では、完全防護服なしに患者を診なければならない。検査希望者が医療機関に押し掛ければ医療従事者に感染し、病院の大量閉鎖を招きかねない。実際、中国・武漢市での感染爆発の原因は院内感染だったとの情報もある。

 日本政府の「軽症の場合は自宅待機して病院には行かず、検査も医師の必要とする場合に絞る」という方針は、医学的に極めて真っ当なのだ。
 日本のワイドショーや左派野党、さらに驚くべきことには医師の中にさえ、執拗(しつよう)に「希望者全員に検査させろ」と煽(あお)り続ける人々がいる。

 あるワイドショーの出演者は「PCR検査を希望者全員に適用せよ」と声高に主張し、韓国の検査体制を礼賛している。

 左派野党の議員は、PCR検査の拡充を訴え、「安倍内閣は内閣支持率や五輪を国民の命や健康より優先している」などと批判していた。

 医師の中にも、「民間企業には1日数十万件も検査できる能力がある」「疑わしい人や希望者全員の検査が必要だ」などと発信している者がいる。医師としてまったく信じ難い発言だ。

 韓国・中央日報(日本語版)は3日、文在寅(ムン・ジェイン)政権が希望者全員のPCR検査を進めていることを受け、「今のコロナ対策ではダメだ」という記事を掲載している。彼らは隣国の実態を知っているのか。

 新型コロナウイルスは指定感染症であり、検査の人員、場所、設備全てを完全防備化しなければならない。ましてや、検査能力の大半を新型コロナに回せば、従来の検査業務が完全にパンクするのは自明の理なのだ。

 ワイドショーの無責任な報道に煽られて、コロナウイルスについて保険適用となった後のPCR検査に国民が殺到すれば、日本の医療は完全に崩壊する。

 全員検査を扇動するこれら「医療テロリスト」たちから、日本の医療を守るための情報戦が、今切実に必要だ。
以上
・・・・核心をついたコメントを見たのでコピペすると「武漢肺炎が発生したとき、大勢の市民が病院に押しかけ長蛇の列を作り、その隣には点滴を付けた重症患者がたくさんいました。このようなことが起これば検査どころではありませんね。院内感染で健康な人も感染してしまう。日本では幸いそのようなことが起きていませんが、院内感染や不安で病院にいったら逆に移されてしまうこともあるかもしれません、検査検査と煽ることは罪です。」
 まさに正論です。医療崩壊の怖さが理解来ます。それに病院は武漢肺炎患者だけを扱うわけではない。他の症状の患者もいるので集中的に検査をしにいけばパンクする。マスコミの単純な煽り報道は怖いです。
「医師会の銭ゲバ連中の言うことを鵜呑みにしていると、日本の皆保険制度は崩壊してしまいますよ。それは医療崩壊よりももっと深刻で、未来世代に大きなツケを回すことになります。
社会不安を煽るメディアに振り回されず、自分で出来ることはやりましょうよ。
手洗い、うがい、そして出来るだけ人混みを避ける。生活のリズムを整える事も大事です。」というわけで自己コントロールが必要です。