認知症患者が食い物にされている?2012/06/11

WEB版産経新聞から
「 認知症の89歳の男性に投資信託を販売したとして、男性の家族らが大和証券に損害賠償を求めた東京地裁の訴訟で、大和側が請求の約7割にあたる600万円を支払う内容で和解が成立した。法廷に提出された証拠からは、契約内容を理解していない男性に対し、外務員が一方的に契約手続きを進める様子が浮き彫りとなった。高齢者向け投信販売のトラブルは近年急増しており、専門家は「強引な勧誘も目立ち、大手の銀行、証券会社だからといって油断してはいけない」と警鐘を鳴らしている。」
以下は
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120609/crm12060912000008-n1.htm
最後の
「近年は金融工学を駆使した難解な商品も増加しており、太田弁護士は「『内容を把握できない商品は買わない』ことを徹底するよう家族が見守り、自衛するほかない」と話している。」
で自衛とあるが、成年後見制度の利用も一考に値する。家族が成年後見人になることで被後見人の法律行為を取り消すことができる。
 基本的に「世の中にうまい話は絶対にない」と思うことだろう。

モンロー主義へ?2012/06/11

 今朝は新聞の休刊日で落ち着かない。玄関扉にあるはずのものがないとおろおろする。そこでWEB版も見るが表面をなでるだけの感じ。やむなく昨日の新聞を読み直す。
 中日新聞言論コーナーの「視座」はいつも注目記事が多い。今日は浜先生の執筆だ。題して「さらば基軸通貨ドル」。同時に人民元と円の直接取引に絡ませて、ドルの終焉を謳う。「ドルの通貨的神通力はかくも低下したのか」と悪趣味的な喜びに浸ると表現して感慨を語られる。
 ふと頭に過ぎった言葉はモンロー主義という考え方だ。WIKIは以下に。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%AD%E3%83%BC%E4%B8%BB%E7%BE%A9
 関岡英之『拒否できない日本』(文春新書)に示されるごとく、アメリカの日本(だけではない)に対する内政干渉は甚だしい。アメリカはかなり手ごわい旧敵であるが、今はトモダチである。
 そのトモダチが表面的には人民元と円の直接取引をよくも妨害しなかったものだと思うのは私だけではあるまい。ドルの力が弱まれば(安くなれば)、発言力も弱まると考えるのは早計かも知れない。反対にアメリカは金を蓄えているとの情報もある。まさか、金本位制にカンバック?でしょうか。世の中はまさかの連続という。或いは・・・。
 やっぱりドルで資産を持つのは危険?それとも・・・金の裏づけがあるなら良いのか。アメリカが自信を無くして、モンロー主義に陥ると日本は大打撃だ。何も言わなかったはずはないが、気持ち悪い話ではある。