憲法改正へ弾み2016/07/11

 7月11日の参議院選挙で与党が圧勝した。改憲への勢力が勝ったわけだ。憲法改正に向けて進行してゆく。
 母校の大学の卒論はまさに「憲法改正へのアプローチ」がテーマだった。あれから40年以上経過してやっとまな板に乗った。憲法とは政治であり、世の中が変われば変えて行く。これが基本である。
 日本社会党は支持を失った。社会民主党になり衰退の一途だ。民主党、現在の民進党も東海地方では強いが、これはかつての民社党の支持基盤がまだあるからだろう。全国的には支持を失いつつある。日本共産党も声高なだけの政党と見透かされている。
 憲法=政治の目的は国民が幸せに生きられるようにすることである。
 日本国民よりも韓国や中国の人の人権を重んじるような政治では支持を失うのは必然であった。民進党と社民党はなぜか日本嫌いの議員が多い。
 企業は内部留保を一杯抱えているのに賃上げに力を尽くせなかった。これは野党の責任だ。批判だけならだれでもできる。実効的な政策を出せなかったわけだ。これでは国民の幸せに寄与できない。支持を失うのは当然だろう。
 喫緊の課題は9条の削除だろう。これで国際的に対等になる。外国において日本の領土や日本人の身に何事かあれば黙っちゃいない、という体制をとれる。当然のことである。戦前の戦争も日本の自衛戦争だったとマッカーサーがアメリカの議会で証言している。
 中国人は賢いから戦前の日本の強さの源泉が分かっている。蒋介石は中国人は砂、日本人を粘土に例えた。握れば日本人はまとまるが中国人は自分勝手でバラバラという比喩である。だからというわけではないが、毛沢東は「政権は銃口から生まれる」と言った。脅かさないとまとまらないのが中国人である。
 さて、憲法改正に向けて始動し始めた日本。

 産経新聞の安倍首相のインタビューから
「--今後の3年間で憲法改正発議はどれくらいのプライオリティー(優先順位)に位置付けているか

 「プライオリティーについては、私が決めることではありません。私は行政府の長でありますから、行政府の長として、政策を進めていく上においては私がプライオリティーを決めることができます。国会における審議を進めることですから、これはまさに衆議院、参議院、それぞれがお決めになるんだろうと思います。
 もう1点はまさに、憲法の改正というのは決めるのは国会ではない。国会はまさに発議することにとどまるところであります。そこが普通の法律とは全く違うわけであります。これが混同して議論されることが多いのでありますが、法律については通常、まさに選挙において、こういうことをやりますよとお約束をして、必要な法律を選挙で勝った与党が、当選してきた側が衆参でそれぞれ通過させれば成立していく。
 憲法はまさに憲法審査会で議論し、衆参で発議し、決めるのは国民であります。そこがまさに一番重要な点なんだろうと思います」以上。(プライオリティーは優先順位と訳される。)

 安倍首相は「決めるのは国民」とするのは日本国憲法の改正手続に関する法律の国民投票のことを指している。幸いというか不幸というか、中国や韓国が憲法改正を促すような反日的な行動が激しさを増している。
 「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律」の成立も日本人を縛る。これも実は憲法改正に向けた安倍政治の策略ではないか。鳥の雛は内側から殻を破って孵化するように国民の外国人への意識改革を促したかに感じる。外国人は違う文化を持っている。日本人と同じように処遇することはできない。そのことを政治がリードして国民の啓蒙を待っている。日本人は変わるときが来たらみな変わる。