スタートアップ2019/04/15

ソース:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43743390V10C19A4EA2000/?nf=1

トヨタ・日立、中国スタートアップと相次ぎ提携

 トヨタ自動車、日立製作所など日本の主要企業が中国のスタートアップと相次ぎ連携する。トヨタは車載電子機器、日立はフィンテックの開発で現地の新興企業と協力を決めた。中国では起業熱の高まりを受けフィンテックなどの有力企業が次々に生まれ、エアバスなど欧米勢も連携を進める。中国発の技術を世界大手が競って取得する傾向が強まり、革新の軸が先進国からアジアに移りつつある。
 トヨタは4月初旬、中国・深圳に本社を置く「IoT」機器開発の支援会社、硬蛋(インダン)と提携した。13年設立のインダンは「世界の工場」と呼ばれる深圳のサプライチェーン(供給網)の中に、約1万5千社の取引先を持っている。
 トヨタはインダンの取引先から、電子機器や部品を手がける中国スタートアップなどを開拓。インターネットにつながる車載用のIoT機器を共同開発できる力を持つ企業を探し、世界最大の新車市場である中国向け製品のコスト削減を目指す。トヨタ幹部は「中国は新しいテクノロジーの実証実験を進めるスピードが速く、競争力のあるスタートアップも増えている」と意義を説明する。
以上

 さらに深掘りすると
https://hataraku.vivivit.com/works/startup
スタートアップって何?|仕事百科
1. スタートアップって何?
 スタートアップ(startup)という英単語には「行動開始(の)、操業開始(の)」などの意味があり、日本のビジネスの場では「立ち上げ」や「起業」などの意味で使われています。

 ビジネスの場で使うスタートアップという言葉はアメリカのシリコンバレーからきたものです。
 日本ではスタートアップを「比較的新しいビジネスで急成長し、市場開拓フェーズにある企業や事業」として使われています。
 つまり、「非常に高い率で成長し続けるビジネス形態」であれば、会社の規模や設立年数は関係なくスタートアップと言えるようです。
 また、スタートアップする起業家は“今までに無いイノベーションを起こし世の中を変える事”を目的としていることが多いです。

2. スタートアップとベンチャーの違い
 スタートアップの定義は「目的」「組織の構成」「成長スピード」「収益方法」「目指すゴール」が鍵になっているといえます。いかに“スケールする新しいビジネスモデルか”“市場開拓可能か”が重要なので、ただ単に創業間もない会社のことは「スタートアップ」とは呼べません。そうした企業のことは、中小企業、ベンチャー企業、スモールビジネスなどと呼びます。

 ”ベンチャー企業”とは「新技術や高度な知識を軸に、大企業では実施しにくい創造的・革新的な経営を展開する中小企業」のことです。また、”ベンチャー企業”とは、日本人が作った和製英語です。英語で”Venture”と言うと、投資をする企業や投資家を指すことになります。
 “ベンチャー”の本来の意味は「投資を受けている会社」なので、その辺りの認識を持っておくと良いでしょう。投資が視野に入っていない企業は中小企業と呼ぶべきです。

 ベンチャー企業とスタートアップを見分ける方法は「急成長できる新しいビジネスモデルか」で、判断できると思います。

3.スタートアップに興味を持ったら…

 スタートアップやベンチャーで働くことは大手と違った魅力があります。
 幅広い仕事を任されることや、いろんな実践経験を積めることも、自分に合った会社であれば大きなやりがいや成長につながるでしょう。また、スタートアップとして取り上げられる会社は、最先端の仕組みや技術、沢山のアイデアや考え方を取り入れた会社なので、最先端の情報や時代の流れ、組織の成長を経験したい人にはピッタリです。
 興味を持ったときに、ぜひいろんな形でアプローチしてみましょう!
積極的に関わってみることで、自分の考えや働き方を固めることができます。

 他にも
https://boxil.jp/mag/a63/
スタートアップ企業とは?ベンチャー企業との違い・意味や定義を徹底解説 | 転職・就職したい方必見!

2018年に市場を去ったスタートアップたち
https://jp.techcrunch.com/2018/12/26/2018-12-24-remembering-the-startups-we-lost-in-2018/

以上
 ボキャブラリーとしては
スタートアップ(start up, start-up, startup)

「始める」「起こす」「立ち上げる」という意味を持つ英語表現。
電子機器等の電源を入れて起動させる行為および、その処理やその時に動作するソフトウェアのこと。ブート。
新しく設立された会社のこと。特に、新規事業領域を開拓する会社のこと。ベンチャー。

・・・・単純な意味でつかわれてきた言葉です。起業の中の先端的な分野を開拓するイメージがある。思い当たる企業は少ないが、クラウド会計ソフトのフリーなんかそういう概念に入る気がする。インターネットなくしては成立しないビジネスモデルである。

 もう古い話であるが、オレンジカーゴもその概念に入らないか。
http://blog.livedoor.jp/goldcloss/archives/1463233.html
2010年09月06日
オレンジカーゴわずか半年足らずで自己破産
国内初の貨物専用航空、なぜ破産?名声も資金も無力

日本国内初の貨物専用航空会社として飛び立ったオレンジカーゴ(本社・名古屋市)がこの春、就航からわずか半年足らずで自己破産した。創業者は「トヨタの大番頭」のひ孫としても注目を集めたが、名声も豊かな資金も成功への追い風にはならなかった。空の規制緩和に乗って、航空ビジネスに風穴をあけるはずだったベンチャー企業は、なぜ失速したのか。

「新しい常識を作る」。石田泰正社長(29)は起業時、そう宣言した。

航空大手が手薄な深夜と早朝の時間帯に、羽田と地方空港を小型機で結び、新たな貨物航空の需要を掘り起こす。インターネット普及に伴う通信販売の拡大も見越したベンチャービジネスだった。

石田社長は、トヨタ自動車の礎を築いた故・石田退三元トヨタ自動車工業社長のひ孫にあたる。曽祖父(そうそふ)の名声を背景に、財力も受け継ぎ、8億2500万円の資本金のうち95.2%を個人で負担した。

だが、名もカネも無力だった。見通しの甘さはすぐに、まず運航で、そして取り扱い貨物の伸び悩みにあらわれた。

昨年10月、羽田と鹿児島、長崎をそれぞれ結ぶ2路線を1日1往復でスタート。しかし、翌11月には機長が足りず長崎線を運休。関係者は「深夜の操縦は体力的にも厳しい。人材確保が難しかった」と打ち明ける。あわてて乗員養成に取り組んだが追いつかなかった。

当初の計画では、屋久島など離島路線を中心に拡大し、04年度に単年度黒字を達成するはずだった。だが、絞り込んだ鹿児島線さえ集荷が安定せず、取り扱い貨物量は低迷。2.5トンの最大積載量に対し、平均積載量は0.6~0.9トンにとどまった。

手じまいはあっけなかった。就航から6カ月目の3月19日、役員に同日付での運休を切り出され、春以降の事業計画を説明しようと準備してきた幹部社員はあっけにとられた。22日には正式に営業を停止し、約80人の従業員を解雇。31日に名古屋地裁に自己破産を申請した。
以下略
 記事にはベンチャー企業と書いてあるが、起業の狙いは誰も手掛けなかった日本初の貨物専用航空の市場開拓だったからスタートアップ企業といえる。