「保守再生は」安倍に任せよ! ― 2012/12/08
雑誌、本、書類、諸々、乱雑な部屋の片隅に突然目に付いた雑誌があった。「諸君」2008年2月号である。表紙の見出しは「保守再生」はオレに任せろ!」ろあり、宮崎哲弥が聞き手になり麻生太郎と対談形式ですすめられる。よく捨てずに残っていたものだ、と読み直した。会話体なのですらすら読める。気になった点をメモしておく。
時は安倍総理が突然辞任したころだ。(2006年9月26日 - 2007年9月26日 (366日))、続いて福田康夫が政権を2007年9月26日- 2008年9月24日 (365日)を担った。そして麻生内閣が2008年9月24日 - 2009年9月16日 (358日)と続き、劇的な左翼政権へとバトンタッチされた。今、また、自民党・安倍晋三が帰り花のごとく、政権を取り戻す勢いである。いわばテキサスヒットであろうか。
「戦後レジューム」は脱却できるのか
麻生ーオレの解釈では、「戦後レジューム」とは、もとをただせば「吉田ドクトリン」に帰着するものだ。憲法と日米安保の矛盾を承知しながらも、その矛盾をあえて呑み込み、アメリカに軸足を置きながら経済復興に専念する・・・・ごく約めて言うと、これが「戦後レジューム」じゃないかな。
コミュニケーション能力の不在が国益を損なう
麻生ーアメリカは主張して何ぼの社会です。日本人は余り喋らないことから「何を考えているのか分からない」と、不信感を抱かれ勝ちだった。
麻生ーいざ話してみればちゃんとフェアに受け止めてくれるのがアメリカ社会の特徴でもある。
宮崎ーこれは日本外交の宿痾見たいなものですね。戦前から今日に至るまで、外交の言葉足らずで何度国益を損なってきたか。外交とは「言葉による戦争」とも言われますから、日本はことごとく外交戦争に負けてきたともいえますね。
麻生ー<日本人は無理な要求をしても怒らず、反論もしない。笑みを浮かべて要求を呑んでくれる。しかし、これでは困る。反論する相手をねじ伏せてこそ政治家としての点数があがるのにそれができない。それでもういちど無理難題を要求すると、これまた呑んでくれる。すると議会は、今まで以上の要求をしろという。
無理を承知で要求してみると、今度は笑みを浮かべていた日本人がまったく別人の顔になって、「これほどこちらが譲歩しているのに、そんなことをいうとは、あなたは話の分からない人だ。ここに至っては、刺し違えるしかない」といって突っかかってくる。
英国はその後マレー半島沖合いで戦艦プリンスオブウェールズとレパルスを日本軍に撃沈され、シンガポールを失った。日本にこれほどの力があったなら、もっと早く発言して欲しかった。日本人は外交をしらない。>(麻生さんがチャーチルの『第二次大戦回顧録』を引用)
麻生ーしかし国際社会では、お互い自分の要求を明瞭な言葉で表さない限り、交渉は成立しないわけさ。
続く
時は安倍総理が突然辞任したころだ。(2006年9月26日 - 2007年9月26日 (366日))、続いて福田康夫が政権を2007年9月26日- 2008年9月24日 (365日)を担った。そして麻生内閣が2008年9月24日 - 2009年9月16日 (358日)と続き、劇的な左翼政権へとバトンタッチされた。今、また、自民党・安倍晋三が帰り花のごとく、政権を取り戻す勢いである。いわばテキサスヒットであろうか。
「戦後レジューム」は脱却できるのか
麻生ーオレの解釈では、「戦後レジューム」とは、もとをただせば「吉田ドクトリン」に帰着するものだ。憲法と日米安保の矛盾を承知しながらも、その矛盾をあえて呑み込み、アメリカに軸足を置きながら経済復興に専念する・・・・ごく約めて言うと、これが「戦後レジューム」じゃないかな。
コミュニケーション能力の不在が国益を損なう
麻生ーアメリカは主張して何ぼの社会です。日本人は余り喋らないことから「何を考えているのか分からない」と、不信感を抱かれ勝ちだった。
麻生ーいざ話してみればちゃんとフェアに受け止めてくれるのがアメリカ社会の特徴でもある。
宮崎ーこれは日本外交の宿痾見たいなものですね。戦前から今日に至るまで、外交の言葉足らずで何度国益を損なってきたか。外交とは「言葉による戦争」とも言われますから、日本はことごとく外交戦争に負けてきたともいえますね。
麻生ー<日本人は無理な要求をしても怒らず、反論もしない。笑みを浮かべて要求を呑んでくれる。しかし、これでは困る。反論する相手をねじ伏せてこそ政治家としての点数があがるのにそれができない。それでもういちど無理難題を要求すると、これまた呑んでくれる。すると議会は、今まで以上の要求をしろという。
無理を承知で要求してみると、今度は笑みを浮かべていた日本人がまったく別人の顔になって、「これほどこちらが譲歩しているのに、そんなことをいうとは、あなたは話の分からない人だ。ここに至っては、刺し違えるしかない」といって突っかかってくる。
英国はその後マレー半島沖合いで戦艦プリンスオブウェールズとレパルスを日本軍に撃沈され、シンガポールを失った。日本にこれほどの力があったなら、もっと早く発言して欲しかった。日本人は外交をしらない。>(麻生さんがチャーチルの『第二次大戦回顧録』を引用)
麻生ーしかし国際社会では、お互い自分の要求を明瞭な言葉で表さない限り、交渉は成立しないわけさ。
続く