続・「保守再生は」安倍に任せよ!2012/12/10

  媚中ではなく「日中共益」で
宮崎ー対中外交はどうでしょう?福田総理は「親中派」ゆえ、対中外交でドラスチックな変化が期待されていました。しかし、相変わらず東シナ海ガス田問題では中国側の姿勢は変化せず、むしろ安倍政権時代の方が日中関係は良好だったのではないかと思えるフシもあります。
麻生ー略。しかし、歴史をひもとけば、聖徳太子が髄の煬帝に「日出処の天子・・・・」と、華夷秩序に服従しないという親書を送りつけて以来、千五百年にわたって良好だったためしがないんだな。以下略
宮崎ー略。日中が対立しているときはむしろ安心なのですが、雪解けムードになる頃が最も危ない。「日中友好」の美名に踊らされて、いらぬ譲歩をさせられてしまう。あるいは、友好関係の最中で対立の芽が生じることもある。巨額のODAや円借款が始まったのが田中角栄訪中以降ですし、尖閣諸島の領有権も七十年代後半の友好ムードの中で突如として中国側が主張し始めたものです。東シナ海ガス田問題も、じつは現在がもっとも危険な時期だと思います。対中外交の要諦は何だと思いますか。(宮崎)
麻生ー中国政府の外交スタンスの大きな特徴は、「利益優先」というやつだな。以下略。
麻生ーもし安倍総理になったら、ゴチャゴチャ言わずにさっさと手を組んだ方がトクだぞ・・・・そう言って別れた。
 その後、案の定、中国は対日政策を大転換したというわけさ。
宮崎ー「歴史問題」で日本を虐めることが利益にならないとみれば、ドラスチックに政策を転換したわけですね。
麻生ー中国相手の外交では、国益が合致しない場合、お互いに率直に意見をぶつけ合うしかないんだよ。遠慮せずにズケズケ意見を言い、時には喧嘩腰で怒鳴り合う。そうやって双方の利益の均衡点を見つける作業をすべきなんだ。
 外務省チャイナ・スクールの一部に見られた「中国が嫌がることはしないでおこう」という論理は、外交じゃないんです。中国の言い分を平伏して聞くばかりでは、これまた任侠映画の論理に陥って、ある日ドーンと爆発するなんてことになりかねない。日本にナショナリズムが沸き上がるのは中国にとってもあんまり愉快なことではないだろうし、お互い”ガス抜き”をしっかりしておいたほうがいい。
麻生ー略。しかも高度成長は永遠につづくわけではない。ある日突然崩壊します。「中国バブルの崩壊」は、いつか必ずやってくる。中略。歴史問題で高圧的に出るよりも、「日本さん、教えてよ」と素直に言ってきた方が、はるかに中国の利益になると思いますがね。

 これだけのしっかりした見識というか、政治リテラシーを持ちながらなぜ政権がもたなかったのかね。最終章には
宮崎ー安倍さんといい、福田さんといい、いきなりキレて放り出す人が多いですからね。略。
 とあるように堪え性のない欠点が二世政治家にはある。子供時代から何もかも不自由なく与えられてきた。皆さん立派な大学も出ているが、入学後、卒業後も頭をいじめる事もなく安易に過ごしてきた気がする。言う事だけは、父親からあるいは祖父から自然に伝授されるんだろうが、生き方はそうはいかない。
 麻生さん自身、漢字の読み方などでマスコミにからかわれていた。いかにも依存心が強い人らしいエピソードである。自民党に人材なしと見限られて民主党が政権をとった。
 しかし、鳩山さんもダメ、大衆の中で鍛えられていたはずの市民運動家の菅さんでも大したことはなかった。松下政治塾OBの野田さんも含めて、中国、韓国からいいように操られていた。嘗められたもんである。
 新聞にも世襲批判は控える旨の記事を見た。二世政治家を生み出す日本社会の土壌改良も必要かな。
 ともあれ、12月16日には人選をしてから投票を済ませたい。