千変万化、人の世の難しさ ― 2015/04/06
安岡正篤『論語に学ぶ』(PHP文庫)から
子曰く、与(とも)に共に学ぶべし、
未だ与(とも)に道を適(ゆ)くべからず。
与(とも)に道を適(ゆ)くべし、
未だ与(とも)に立つべからず。
与(とも)に立つべし。
未だ与(とも)に権(はか)るべからず。
新聞やインターネットから様々なニュースや情報が飛び込んでくる。皆、殆どはうまくいかなかった話ばかりである。
特に中国との外交と貿易に関してはうまくいった験しがない。『論語』のふるさとは中国だが、大体こんな偉人や徳で治めようとする国はうまくいかないから生まれてくるのだろう。だから他人、他国を騙したり、論破する技術や策略が考案される。これが益々、ことを複雑にする。
いま、日本がAIIBの創設メンバーに入ることを見送ったことが話題になった。運営に関して不透明な点が原因である。日本にはADBが既にあるから尚更である。
ある時は一衣帯水の国と手を握ったり、
またある時は、同文同種と互いを認め合った。
日中国交を回復して、多大な経済援助をしたり、
技術供与もしてきた。
日本から名だたる企業が雪崩をうって中国に進出もした。
ともに行くことはできたし、立つことまではできたが、今は、経済援助は激減し、企業も撤退中だ。
経済がうなぎ登りの時は中国に徳があるから伸びたのだと慢心したのだろう。五輪も万博も成功裏に終わった。一流国になった証である。
日本の立場では円高、デフレ、人口減少、高齢化で企業は市場としての日本に見切りをつけて、15億人の人口の市場に着目して進出しただけだった。中国は共産主義を捨てて、変化に対応した。政治的には中華民国時代の南京の30万人虐殺の嘘で脅した積もりだった。反日政策も何の効き目もなかったことになる。
未だ与(とも)に権(はか)るべからず。「しかし、その難しいともに立つこともまだできる。けれどもともに立つことができるからといって、ともに権ることができるかというと、これは実に難しい。
権は色々な変化に応じてゆくということです。
人の世のことは千変万化ですから、常に権らなければいけない。ところが人間はこれがうまくいかないために、大昔から今日まで相も変らずに問題を起こしているわけである。」
中国及び中国人のことをよく調べもせず、余りにも深く、大きく交わり過ぎた気がする。日清戦争で初めて中国人(清)を見たという。彼等も初めて日本人を知った。同じ顔をしているが、彼我の違いが鼻につく。
権るには相手を様々な角度から観察するしかない。安倍晋三首相は大変だろうが、彼なら権ることができる。日本と支那の歴史の違いと岸さんから授かった政治哲学を以って、臨機応変に対応するだろう。要するに千変万化する社会、世相をうまく泳ぎ、変り身の早さも必要だろう。
子曰く、与(とも)に共に学ぶべし、
未だ与(とも)に道を適(ゆ)くべからず。
与(とも)に道を適(ゆ)くべし、
未だ与(とも)に立つべからず。
与(とも)に立つべし。
未だ与(とも)に権(はか)るべからず。
新聞やインターネットから様々なニュースや情報が飛び込んでくる。皆、殆どはうまくいかなかった話ばかりである。
特に中国との外交と貿易に関してはうまくいった験しがない。『論語』のふるさとは中国だが、大体こんな偉人や徳で治めようとする国はうまくいかないから生まれてくるのだろう。だから他人、他国を騙したり、論破する技術や策略が考案される。これが益々、ことを複雑にする。
いま、日本がAIIBの創設メンバーに入ることを見送ったことが話題になった。運営に関して不透明な点が原因である。日本にはADBが既にあるから尚更である。
ある時は一衣帯水の国と手を握ったり、
またある時は、同文同種と互いを認め合った。
日中国交を回復して、多大な経済援助をしたり、
技術供与もしてきた。
日本から名だたる企業が雪崩をうって中国に進出もした。
ともに行くことはできたし、立つことまではできたが、今は、経済援助は激減し、企業も撤退中だ。
経済がうなぎ登りの時は中国に徳があるから伸びたのだと慢心したのだろう。五輪も万博も成功裏に終わった。一流国になった証である。
日本の立場では円高、デフレ、人口減少、高齢化で企業は市場としての日本に見切りをつけて、15億人の人口の市場に着目して進出しただけだった。中国は共産主義を捨てて、変化に対応した。政治的には中華民国時代の南京の30万人虐殺の嘘で脅した積もりだった。反日政策も何の効き目もなかったことになる。
未だ与(とも)に権(はか)るべからず。「しかし、その難しいともに立つこともまだできる。けれどもともに立つことができるからといって、ともに権ることができるかというと、これは実に難しい。
権は色々な変化に応じてゆくということです。
人の世のことは千変万化ですから、常に権らなければいけない。ところが人間はこれがうまくいかないために、大昔から今日まで相も変らずに問題を起こしているわけである。」
中国及び中国人のことをよく調べもせず、余りにも深く、大きく交わり過ぎた気がする。日清戦争で初めて中国人(清)を見たという。彼等も初めて日本人を知った。同じ顔をしているが、彼我の違いが鼻につく。
権るには相手を様々な角度から観察するしかない。安倍晋三首相は大変だろうが、彼なら権ることができる。日本と支那の歴史の違いと岸さんから授かった政治哲学を以って、臨機応変に対応するだろう。要するに千変万化する社会、世相をうまく泳ぎ、変り身の早さも必要だろう。