事業年度終了届の副本を受領2020/08/19

 午後、親族調査の考査終了後、愛知県自治センターで、事業年度終了届の副本を受領しました。

認知症サポーター養成講座を受講2020/07/03

 夕方6時から東区生涯学習センターで認知症サポーター養成講座を受講した。
内容:認知症サポーター養成講座

講師:東いきいき支援センター 認知症サポーターキャラバン・メイト 2名

概要:●認知症を理解する(1)

●認知症を理解する(2)

●認知症サポーターとは

●認知症サポーターのできること
以上。
 すでに知っていることも多々あったしごく常識的な内容でもあった。認知症の動画を見たが何となく不自然で作為的な内容だったので、受講後、メイトさんには映画「ふるさと」を紹介した。
 ダム湖に沈んだ徳山村を舞台にした。認知症の老人と孫(子供)、家族のきづなをテーマにした。ウィキには「『ふるさと』は、1983年公開の神山征二郎監督、加藤嘉主演の日本映画。揖斐川の上流部、徳山ダムの建設でやがて湖底に沈みゆこうとしている岐阜県揖斐郡徳山村(現揖斐郡揖斐川町)を描く。
 徳山村の出身で、同地で分校の先生をしていた平方浩介の著書『じいと山のコボたち』(童心社)を映画化したもの。痴呆症の老人と少年の親交を描きながら、消え行く徳山村の美しい自然を表現している。」と紹介された。老人は名優加藤嘉、長門裕之、樫山文枝、樹木希林、前田吟らが主演した。
 封切り当時は徳山村が永遠に消えてしまうことへのノスタルジーで見たが、今は認知症が身近になり、その視点で再評価されてもいい映画になった。

コスモスS/Cの相談員研修2020/01/23

 寒い上に濡れて冬の雨はいやですね。そんな中を地下鉄駅へ歩く。午後2時から5時まで愛知会にて成年後見の相談員研修に参加。相談会、セミナーも大変充実してきた。相談会の果実として実際の受任につながっている。会員は減少傾向であるが実利があると知られれば逆に増えるかも知れない。スタッフから現況報告、心得、対応などを述べた。その後ロールプレイで想定問題を練習する。後、コスモス劇団の練習を見学して解散。

研修:任意後見契約と遺言書のロールプレイを学ぶ2019/12/23

18時から愛知会にて中央支部の研修があるので新栄駅に向かう。結構多くの受講生が来ていた。開講後もバタバタと入ってこられた。空席がほぼ埋まったから重要な研修と見られたのだ。
 講師はコスモスS/CからH支部長とN顧問の2名。成年後見制度に実務と理論で精通する方たちであり、愛知会の草分け的な指導者でもある。一応簡単なテキストで一通りの流れをおさらい。
 休憩後にロールプレイに入る。各テーブル数名が相談員と相談者に分かれて向かい合った形で配布された事例に対して提案する。より実践的に知識が試される。法的サービスを利用しないと困惑する立場の人の環境が出題される。賃貸に回している不動産を持って居る人の対応策を尋ねる問題だった。
 その後に講師による解説が発表される。当方はまあ概ね回答できていたと思われる。テーブルで同席した人の回答の中に一般社団法人をかませる案が提示された。一般的には任意後見契約か家族信託である。
 研修後は会場を移して懇親会兼忘年会になった。枝豆、野菜の盛り合わせ、刺身、しゃぶしゃぶ、鳥肉の煮込み、などの御馳走が出た。当方は焼酎のお湯割りで行く。
 名刺交換すると司法書士を兼業する人であったから一般社団法人を持ってきた考えもなるほどと思った。また、ロールプレイでは出なかった回答には売却という案もあったがその場では出なかった。認知症になる前に不動産のような厄介な資産にかかる事業は売却がもっともリアルかと思われる。
 また例題の設定では60歳で妻、子なし、遠方に住む妹の支援を望むこと、妹の子に遺贈の手続きはしてある。この出題の回答に別の人は結婚という回答もあった。出題者はこの男性は持病があると明かした。それを知ると空想的だが結婚も回答にあってよい。初婚か再婚かは不明だが希望は捨ててはなるまい。
 最近、婚活を事業化する一般社団法人設立の相談を受けたことがあった。若い事業家である。検索してみると、確かにある。現代は非婚の時代が背景にあるからだろう。未婚というのは結婚が当たり前ということを前提にしているが非婚は人生のイベントから外れている。婚活の指導で稼ぐ事業である。いろいろあるものである。
 懇親会ではそんな雑談で盛り上がった。お開きで時計を見ると23時を回っている。急いで帰宅しなきゃ。

相談会2019/12/05

 朝8時頃の市バスで名東区へ移動。最寄りの金融機関の応接室で法律相談会を開催した。1日相談員を務めさせてもらった。今日は2名が相談に来られた。男性の相談者は三河の母のことが心配と言われた。相談内容は老母の認知症のこと、成年後見制度のこと、亡父の遺産相続の手続きが未処理と多岐にわたった。
 上品な中年女性は子供なしなので遺言書の作り方を教えてと来られた。夫の母の高齢になってからの言わば老残の姿に自身の将来像を重ねられたのだろう。自筆遺言書の書き方、公正証書遺言との違い、自筆遺言書は来年また一部変更があることなどを解説した。

成年後見と財産管理4つの方法2019/11/28

 高齢者の終活が話題に上るご時世になって久しい。まずはどんな方法があるのか。

1法定成年後見
・・・認知症、精神障害者、知的障害者になると財産管理が困難になる。家裁に申立てして後見人等(第三者は有償)を選定してもらい、財産管理と身上監護を進める。本人の財産は後見人に完全に預託。家族は使えない。家族の生活費を父の収入に依存している場合は別に生活費の確保が必須。

2任意後見ー1の欠点は誰が後見人になるのか不明なため予め予防的に契約で決める。費用は安く、仕組みはシンプルである。

・・・認知症になる前に後見人と認知症を発症後の仕事を契約書(公正証書)で決めてしまう方法。様々な段階(ステージ)で違う。認知症が進行した段階で家裁から任意後見監督人を選任(有償)してもらう。

3民事信託(家族信託)ー1の欠点を補完する方法として注目されるがメリット、デメリットがある。多額の設計費用が発生。

・・・委託者、受託者、受益者で信託契約。例えば父が委託者且つ受益者になり長男が受託者になる。信託財産の名義は受託者になる。利益を受益者に配当する。信託財産の運用が赤字でも受託者本人の黒字と合算できない。逆もある。税務上のメリットはないとされる。

4一般社団法人ー3の欠点は委託者はともかく、受託者の人生を縛ることになる。その点、法人化すると交代も簡単にできる。登記が要る。

・・・法人に管理して欲しい財産を移す。財産は法人名義になる。例えば父名義の財産は法人名義になり、父の死亡後も相続財産にはならないので遺産分割されない。家族は法人の理事、社員になる。死亡後は交代するが相続税は発生しない。但し法人事業税が課税。複式簿記で記帳し、法人税を申告する義務がある。

コスモスs/cの総会2019/09/27

 朝10時に遺言書の相談者と打ち合わせ。前回に依頼した2件は1件しかやれてなかった。ダメ押ししておいた。しかし一歩でも前進したのでようやく本文の作成に入れる。
 午後は県庁へ電話を入れて進捗を確認した。認証は来月中旬か。
 その後愛知会へ。成年後見制度の下支えを目指して発足した同会も員数的には若干の減少が報告された。発足時は80名未満だったが少し増えたな、と思ったら減った。員数的には戻った。これが現実というもの。
 存在感を増すようにより一層広報に力を入れてゆくことになる。知恵と工夫が重要である。閉会後は別の会場にて懇親会になった。
 帰宅後、捜索ボランティアのため山梨県の道志村へ向かう。

一日相談員2019/09/11

 成年後見制度や相続、遺言書の法律相談会を開催した。ある地銀の支店の応接間を提供されてチラシで募った相談者の相談に応じる。これで5回以上はやった。
 朝早くバスで支店のある地区へ移動。自転車でも良かったが参考書籍があり荷物が2個のためにバスにした。地下鉄の連絡が悪いのでバスのみになった。最寄の地下鉄駅もあるが支店へは坂道を歩かねばならない。
 午前9時過ぎに最初の女性の相談者と面談。老親の財産管理全体にかかる心配事の解消である。まだ認知症かどうかまでは把握されていない。しかしこの9月には父を老人施設に入居させたと申し訳なさそうに話された。母(妻)の手に負えなくなったらしい。そこで両親とも入居する事態になったという。すると自宅は空き家になる。
 まずは成年後見制度の仕組みから解説。法定後見と任意後見の違い、類型の意味など。60分たっぷり話して帰られた。まだ聞きたそうなので連絡先を書いてもらい、アフターにも対応することとした。
 二番目の男性は遺産分割の心配事である。しかし3人兄弟(相続人)で均等に分割するものの未精算の金融財産や土地もあるので弟等に盗られないか、という心配。聞くと父の死後遺産分割協議をしていないと分かった。銀行が父の死を知る前に金融財産をみな引き出してしまったらしい。
 要するに遺産分割の途中なのである。しかも通帳のコピーを送ってきたのを見せてくれたので悪意はないですね、とアドバイス。土地の保有、売買にはおカネがかかるし、山林の相続の際には境界の測量費もかかる。それで簡単には進めないと考えられた。山林は相続しないというのだが無関心では居られない。もし山林が高く売れたら自分はもらい損ねたことになる。司法書士も付いているので単なる心配事の様子。
 午後は相談者は無く、15時の閉店をもって支店を出た。するとすぐ大粒の雨が降ってきた。蒸し暑い外気だが降るなら降ってくれると少しは涼しくなる。

法定後見の書類2019/08/23

今朝は秋雨前線の通過で雨が降っている。これが新涼といってもいい。午後降雨の中、相談者宅へ出発。相談者の意向に沿って進めてきた法定後見の書類を申立人(相談者)自身で書いてもらった。その点検と追記である。ご主人は美しい筆跡で書いてあり訂正は無かった。これで家裁は通るであろう。
 家裁に電話して書類が整ったことを連絡し面会日を予約した。9月初旬に決まった。面談後約1ヶ月で後見人が選任されてこれまでの我々の仕事は完了。後は後見人が財産処分、遺産相続、精算等を進めてゆく。相談者の安堵はもう少し先に見えてきた。

ロールプレイ(役割演技)2019/08/05

うだるような暑さの中、冷房の自宅に突然の電話。聞くと知己の女性の姪子さんという。相談ごとがあるらしいので伺うことにした。
 話を子細に聞くとまたぞろ姻族の1人が不審な動きをしているらしいと知った。既に弁護士の保佐人が選任されて解決した案件であった。今すぐどうということではないので、一応の対応策をお話しさせてもらった。深刻な事態になるならば???ということである。
 その後は新栄の愛知会で成年後見制度の研修へ移動。
ロールプレイ(役割演技(やくわりえんぎ)とは、現実に起こる場面を想定して、複数の人がそれぞれ役を演じ、疑似体験を通じて、ある事柄が実際に起こったときに適切に対応できるようにする学習方法の一つである。)の事例を4件を挙げてもらい、相談者と質問者に交互に交替しながら対案を研修した。びっしり2時間かけて汗びっしょりになった。事例はどれも深刻なことばかりで滅入る。しかし実務経験を積んできたお陰で冷静に対応策が示せるようになった。
 実務に勝る研修はない。