パンデミック2020/01/24

https://tocana.jp/2020/01/post_139862_entry.html
新型コロナウイルス、中国当局が重大な“情報規制”か!? 春節30憶人大移動でパンデミック確定へ!

 中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスに“特異点”が存在する可能性が出てきた。新型コロナウイルスは咳や発熱などの症状があり、重症化すると肺炎や呼吸困難に。中国当局は20日までに中国本土で感染者218人、死者3人と公表したが、思いのままに情報統制できる国だけに鵜呑みにはできない。事実、中国版ツイッター「微博」では16日に「父親が9日に肺炎を発症し、母親と自分もここ3日間、発熱が続いている」との投稿があったが、夕方には当局よって削除され、投稿者のアカウントも強制閉鎖された。

 削除された書き込みによると、父親は熱が下がらず、専門治療が受けられる病院に行ったが、すでにこの病院はいっぱいで、その日は注射を打っただけで自宅に帰されたという。その後、症状が悪化。し、ようやく新型肺炎患者が集められている武漢市の金銀潭病院に収容されたというが「そこでどのような治療がなされているかは不明。情報は完全にシャットアウトされている」(関係者)という。妻と子供も肺炎を発症し、同病院に電話したが「外来患者は受け付けていない」と診療を断られたという。

 イギリスの研究チームによると、感染者数はすでに1700人を突破。武漢で感染した人が病院にかかる前に国外へ出る確率は574分の1にすぎないと試算している。25日からの春節でのべ30億人が大移動するとなれば、もはやパンデミック(世界的流行)まで秒読みと言っていい。

「人から人への感染も報告されており、このままいけばSARS(重症急性呼吸器症候群)で30以上の国や地域で8000人以上が感染し、700人以上が亡くなった2003年に匹敵する被害が出るかもしれない」とは医療関係者。

 現時点で感染源は断定されていないが、感染者の多くが現在閉鎖されている武漢市内の海鮮市場卸売市場関係者だったことから「販売されていたコウモリが元凶である可能性が高い」(同)。コウモリは中国で漢方の材料として使用されている。

 一方、中国政府が情報統制を徹底する別の事情もあるという。中国事情に詳しいライターの話。
「新型コロナウイルスが〝相手を選ぶ〟可能性があるのです。重篤化する患者の多くは中国人で、肺などの呼吸器系に持病を抱えていた。PM2・5などの汚染物質で呼吸器にダメージを負っている人ほど、感染しやすく、重症化しやすい傾向にある」

 日本の厚生労働省は16日、国内で初めての患者が確認されたと発表。感染したのは30代の中国人男性で武漢市に滞在中に肺炎患者と濃厚接触した可能性が高いという。1月3日に発熱し、6日に日本に帰国。10日から神奈川県内の病院に入院したが、症状が改善したため、退院した。厚労省によると「同じところで生活している家族の方には、症状は何ら出ていない。これ以上拡大するとは考えにくい」という。

「まだデータが少ないので判別できないが、新型コロナウイルスは〝中国人キラー〟の可能性がある。大気汚染が常態化しているのが中国。まさかこんな形でツケが回ってくるとは思わなかったでしょう」(同)

 これが事実ならば、中国当局が死に物狂いで情報統制に動くのも無理はない。ネット上では大国・中国に降りかかった「恐怖の大魔王」と呼ぶ声もある。ウイルスは人から人へ伝染することで、新たな強度を持っていく。日本人も用心するに越したことはない――。
文=週刊誌記者
以上
パンデミックとは?
 パンデミック(pandemic)は、日本語的には“感染爆発”などと訳され、感染症や伝染病が全国的・世界的に大流行し、非常に多くの感染者や患者を発生することをいいます。語源はギリシャ語のパンデミアで、パンは「全て」、デミアは「人々」を意味します。
 過去に起こったパンデミックとしては、14世紀にヨーロッパで流行したペスト(黒死病)、19世紀から20世紀にかけ地域を変えながら7回も大流行したコレラ、第一次世界大戦中の1918年から1919にかけて猛威を振るったスペインかぜ(インフルエンザ)、1968年に発生した香港かぜなどがあります。
 スペインかぜは世界人口の約50%が感染し死者が2000万人以上、一説には4~5000万人といわれています。
 世界保健機構(WHO)は流行の規模に応じ、地域的なエンデミック、国内ないし数か国のエピデミック、世界的で規模が最も大きいのをパンデミックと使い分け、1~6の警戒段階を設けています。
 現在の世界は交通機関や運送手段の発達、人口の増加、都市への人口集中などでパンデミックが起きやすい状況です。特に近年は鳥インフルエンザや新型インフルエンザの発生によるパンデミックが脅威。摂りインフルエンザの場合、日本ではまだヒトでの発症は報告されていませんが、発症すれば17~64万人の死者が出ると推計されています。