研修・成年後見制度4講2010/12/08

講師:粂氏
・後見人としてできることは
 財産管理
- お金を全部与えると全部使い切ってしまう。合理的な金銭管理ができないので週に1回は行って補充する。だから在宅は労力が大きい。施設入居者なら手がかからない。
 身上監護に限る
・後見人ができないことを把握する
 日用品の買い物は取り消すことはできない
・事実行為はやめる
 後見人として清掃・庭の手入れを1度でもすると被後見人は掃除人に見られてやらないとなぜやらないんだ、とトラブルになる
        ↓  
 続けられないことはやらない

 マイカーで送迎することもダメ
-お金を頂いているからといってサービスして事故をした場合、損害賠償責任保険の対象にもならない。-違法だから。
  後見人は介護タクシーか介護人に委託することが責任
-病院への付き添い   財布を持って同行することのみOK
・医療行為への同意 誰にもできないこと
 何もできない  同意も拒否もできない
 医師の判断に委ねる
 親族と連絡をとる
・身元保証人は消えない   甘く見るな
・任期  被後見人が死亡するまで原則辞任できない 
 受任するときはよく考えてやる
・任意後見はどちらからでもいつでも解約可能
 公証人の認証を受ける
 合意解除
 終了の登記は自分で自費でやる
-高齢者虐待のケーススタディ
 統合失調症の娘が母を虐待 うまく行かない
 普通の娘さんと違わないように見える
 話が通じない
 引き離す手段をとった際に号泣し母にしがみつく
 結局母は娘の元に戻った
・法定後見契約
 書類の作成、代理
 提出とその代理 すべて行政書士はできない
作成のお手伝いはするので知識はないといけない
家裁に同行する
後見人候補者として話を聞く

本人に会う 任意×   法定○
申立人 
 主治医 診断
家裁から連絡があるまで
親族関係図を作成しておく 2ヶ月かかる
戸籍謄本、除籍謄本などの収集に2ヶ月かかる
申立ての実務
 4親等内親族、配偶者 3親等内の姻族
 市町村長
後見人になれない欠格
 未成年者
 破産者など
士業住民票だけでOKは
 医師は医師免許がある医師なら誰でもOK
  但し歯科医は医師ではないからだめ
  医師でも心療内科は認知症のことが分からないからダメ
  神経内科の医師はOK