『田母神戦争大学』を読む2014/06/06

 一気に同様のテーマの本を4冊購入し、斜め読みした。中でも実証的な内容で納得することが多く、目から鱗の表題の本であった。日本人を覚醒させたい、という思いがないと書けないだろう。国民に向かって高所から啓蒙しているわけではない。自らの経験に即した話なので実証的にならざるを得ない。私心がなく、国を思う気持ちが溢れている。
 新聞広告が出た際、すぐに書店に走ったが、店頭にはなかったので売れているのだろう。発売後5日で2刷になっている。昨日ようやく手にして購入できた。
 中国からの軍事的脅威への警告と観察であるが、裏にいるアメリカの政策も腹黒い、と指摘する。日中共通の敵は実はアメリカなのである。特に中国人はアメリカ人に奴隷として酷使されてきた。これを恨みに思わない中国人はいないはずである。以前は確かに米帝と批判していた時代が長かった。現状では反米といわずに反日ばかりである。
 そこにアメリカの巧みな情報戦が隠されているというのだ。南京大虐殺も従軍慰安婦もみなアメリカが日中分離、日韓相互不信を育む政策と見られる。複雑な国際政治の現場の舞台裏を垣間見る好著と思う。

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