JR西日本の新幹線のぞみの台車に亀裂②2018/03/02

ソース:http://biz-journal.jp/2013/06/post_2406.html
中国、日本の新幹線技術を国際特許出願…なぜ川崎重工は技術を流出させたのか
 「関係者は日本側の、特に川崎重工のお家の事情を明かす。新幹線では技術流出の恐れはあったのに、川重はどうして技術を供与したのか。「技術流出は懸念したが、社内で何度も話し合って輸出を決めた。ビジネスチャンスを求めなければならないからだ」。日本国内の鉄道網の整備が飽和状態となる中、海外に活路を求めざるを得ない。高速鉄道に加え、地下鉄などの数多くの大型の都市鉄道計画を持つ巨大市場、中国に目がくらんだのだ。」
の部分は川重と中国の密接なつながりを示唆している。

 川重のHPに「川崎重工グループのカワサキプレシジョンマシナリ(KPM)は、中国の子会社である川崎精密機械(蘇州)有限公司(江蘇省蘇州市)において、建設機械用油圧機器の生産工場を拡張します。

 当社は、2005年12月に川崎精密機械(蘇州)有限公司を設立し、2006年8月より建設機械用油圧ポンプのノックダウン生産を行っています。今回の工場拡張は、建設機械用油圧機器の需要が増大 している中国市場において、新たに油圧モータや減速機の生産を開始し、製品ラインナップを拡充するとともに、建設機械メーカーをはじめとする顧客からの増産要求に応じて、油圧ポンプの増産を図るものです。」とあって、生産拠点があることが分かる。(2008年記事)

 今日の産経新聞の記事「溶接部傷、川重製が突出 JR2社台車、他社製の8倍」
http://www.sankei.com/affairs/news/180302/afr1803020001-n1.html
「博多発東京行き「のぞみ34号」(N700系)の台車亀裂問題で、JR西日本は台車の溶接部に傷がある川崎重工業製の車両の運行継続を決めたが、こうした溶接部に傷がある台車は、JR西とJR東海の台車製造元の中で川重製に集中していることが1日、分かった。川重製では6.9%に上り、他社製(0.8%)の8倍以上だった。溶接部の傷は亀裂の起点になったとされており、川重のずさんな製造管理体制が改めて浮かび上がった。」

 3/1付同紙記事によれば 「JR西によると、川崎重工業製台車の納品を始めた平成19(2007)年時点で、製造過程の確認を実施。だが、「品質は保証されているものと思っていた」(来島(きじま)達夫社長)とし、その後は、定期的な製造確認などは行わず仕様よりも劣る台車が納品されていたことは見抜けなかったという。」とあるから、川重が中国に進出した2005年と重なる。
以上

 日常的に乗り降りされる新幹線だけに早く解明をして欲しいものです。これだけ品質の差があると中国と関連づけざるを得ない。日本の工場で生産していても、コストダウンを狙って中国人実習生を使うとか、中国人の工場内下請けということもある。言葉の問題、品質や安全に対する思想の断絶は日中で大きい。中国人は丁寧に作っている積りでも安全に配慮する思想が欠如するとこんな事態になると思う。

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