入管法違反 ― 2012/01/27
中日新聞朝刊20面に小さいが見逃せない記事が掲載された。見出しは*「違法あっせん」愛労連が告発書。入管に提出*とある。このニュースを読み解く。
まず「入管法 営利あっせん」で検索し、厚生労働省のHPに飛ぶと
***********************************************
不法就労に当たる外国人を雇い入れないようにお願いします。
■ 「短期滞在」や「研修」などの就労が認められない在留資格で在留している外国人や在留期間を超えてあるいは上陸の許可を受けることなく滞在している外国人は就労できません。このような外国人が就労した場合には、不法就労となり退去強制等に処せられます。
■ 不法就労外国人を雇用した事業主、不法就労となる外国人をあっせんした者等不法就労を助長した者は、入管法第73条の2により3年以下の懲役又は300万以下の罰金に処せられます。
また、集団密航者を運んできた者からその密航者を収受して、支配管理下においたまま不法就労させている場合、不法就労助長罪のほか入管法74条の4により5年以下の懲役又は300万円以下の罰金(営利目的があれば1年以上10年以下の懲役及び1,000万円以下の罰金)に処せられます。
なお、退去強制を免れさせる目的で、不法入国者又は不法上陸者をかくまう等の行為をした場合、入管法第74条の8により3年以下の懲役又は300万円以下の罰金(営利目的があれば5年以下の懲役及び500万円以下の罰金)に処せられます。
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新聞記事では技能実習生の在留資格で入国したベトナム人を岡崎市の食品会社が事業協同組合を通じて受け入れていた。ところが組合に活動実態がなく、中区の株式会社があっせんしていた、という点。
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入管法の根拠は
研修生・技能実習生の保護の強化を図るため,次の活動を行うことができる在留資格「技能実習」を新たに設けました。
① 「講習による知識修得活動」及び「雇用契約に基づく技能等修得活動」
イ海外にある合弁企業等事業上の関係を有する企業の社員を受け入れて行う活動(企業単独型)
ロ商工会等の営利を目的としない団体の責任及び監理の下で行う活動(団体監理型)
② ①の活動に従事し,技能等を修得した者が雇用契約に基づき修得した技能等を要する業務に従事するための活動
これにより,雇用契約に基づき行う技能等修得活動は,労働基準法,最低賃金法等の労働関係法令等が適用されるようになります。また,①から②への移行は,在留資格変更手続により行うこととなります。
その他以下の事項について,関係省令の改正等が行われました。
•受入れ団体の指導・監督・支援体制の強化,運営の透明化
•重大な不正行為を行った場合の受入れ停止期間の延長
•送出し機関と本人との間の契約内容の確認の強化 など
次には
①実務研修(いわゆるOJT)を行う場合は,原則,雇用契約に基づき技能修得活動を行うことを義務づけ,労働基準法や最低賃金法等の労働関係法上の保護が受けられるようにすること,
②技能実習生の安定的な法的地位を確立する観点から,現在,独自の在留資格がなく,在留資格「特定活動」(法務大臣が個々に活動内容を指定する在留資格)として在留が認められている技能実習活動について,その在留資格を整備することとし,これらの2つの活動を行う在留資格として新たに在留資格「技能実習」を創設します。
また,ブローカー対策として,許可された受入れ機関以外の機関に研修生等をあっせんした者や,不実の記載のある文書の作成等に加担して研修生等を入国させた者を新たに退去強制できるようにします。
さらに,受入れ団体の指導,監督体制の強化や悪質な送出し機関等の排除などについて,法務省令の改正等によって措置することとしています。
この新しい制度は,改正入管法が公布された平成21年7月15日から1年以内の政令で定める日から施行されます。施行の日が決まりましたら,またお知らせします。
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つまり中区の株式会社はブローカーというわけだ。協同組合を隠れ蓑にして営利あっせんしていたのである。愛労連は労働者の権利保護を目的としている。
まず「入管法 営利あっせん」で検索し、厚生労働省のHPに飛ぶと
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不法就労に当たる外国人を雇い入れないようにお願いします。
■ 「短期滞在」や「研修」などの就労が認められない在留資格で在留している外国人や在留期間を超えてあるいは上陸の許可を受けることなく滞在している外国人は就労できません。このような外国人が就労した場合には、不法就労となり退去強制等に処せられます。
■ 不法就労外国人を雇用した事業主、不法就労となる外国人をあっせんした者等不法就労を助長した者は、入管法第73条の2により3年以下の懲役又は300万以下の罰金に処せられます。
また、集団密航者を運んできた者からその密航者を収受して、支配管理下においたまま不法就労させている場合、不法就労助長罪のほか入管法74条の4により5年以下の懲役又は300万円以下の罰金(営利目的があれば1年以上10年以下の懲役及び1,000万円以下の罰金)に処せられます。
なお、退去強制を免れさせる目的で、不法入国者又は不法上陸者をかくまう等の行為をした場合、入管法第74条の8により3年以下の懲役又は300万円以下の罰金(営利目的があれば5年以下の懲役及び500万円以下の罰金)に処せられます。
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新聞記事では技能実習生の在留資格で入国したベトナム人を岡崎市の食品会社が事業協同組合を通じて受け入れていた。ところが組合に活動実態がなく、中区の株式会社があっせんしていた、という点。
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入管法の根拠は
研修生・技能実習生の保護の強化を図るため,次の活動を行うことができる在留資格「技能実習」を新たに設けました。
① 「講習による知識修得活動」及び「雇用契約に基づく技能等修得活動」
イ海外にある合弁企業等事業上の関係を有する企業の社員を受け入れて行う活動(企業単独型)
ロ商工会等の営利を目的としない団体の責任及び監理の下で行う活動(団体監理型)
② ①の活動に従事し,技能等を修得した者が雇用契約に基づき修得した技能等を要する業務に従事するための活動
これにより,雇用契約に基づき行う技能等修得活動は,労働基準法,最低賃金法等の労働関係法令等が適用されるようになります。また,①から②への移行は,在留資格変更手続により行うこととなります。
その他以下の事項について,関係省令の改正等が行われました。
•受入れ団体の指導・監督・支援体制の強化,運営の透明化
•重大な不正行為を行った場合の受入れ停止期間の延長
•送出し機関と本人との間の契約内容の確認の強化 など
次には
①実務研修(いわゆるOJT)を行う場合は,原則,雇用契約に基づき技能修得活動を行うことを義務づけ,労働基準法や最低賃金法等の労働関係法上の保護が受けられるようにすること,
②技能実習生の安定的な法的地位を確立する観点から,現在,独自の在留資格がなく,在留資格「特定活動」(法務大臣が個々に活動内容を指定する在留資格)として在留が認められている技能実習活動について,その在留資格を整備することとし,これらの2つの活動を行う在留資格として新たに在留資格「技能実習」を創設します。
また,ブローカー対策として,許可された受入れ機関以外の機関に研修生等をあっせんした者や,不実の記載のある文書の作成等に加担して研修生等を入国させた者を新たに退去強制できるようにします。
さらに,受入れ団体の指導,監督体制の強化や悪質な送出し機関等の排除などについて,法務省令の改正等によって措置することとしています。
この新しい制度は,改正入管法が公布された平成21年7月15日から1年以内の政令で定める日から施行されます。施行の日が決まりましたら,またお知らせします。
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つまり中区の株式会社はブローカーというわけだ。協同組合を隠れ蓑にして営利あっせんしていたのである。愛労連は労働者の権利保護を目的としている。
『WiLL』3月号を読む① ― 2012/01/27
ワック出版から出ている『WiLL』3月号をあらかた読んだ。表紙自体が大見出しと目次を兼ねていて大まかな内容が把握できる。
今月号も総力大特集として「度し難き国、韓国、中国、北朝鮮」とあり、
・従軍慰安婦は寒流否韓流(まだ一発変換できない)ドラマだ
・中国要人が並べたてた噓八百
・韓国の唯一のカード「従軍慰安婦」
・その他4本の記事がある。
そして巨弾新連載!新資料続々発掘「誰が「南京大虐殺」を捏造したか」の2回目が最後っ屁を放つ。
・可笑しいのは竹中平蔵の「消費増税は必要ありません」の論考である。よく掲載したものだ。
・「デフレ・円高の元凶は日銀だ」の論考も目新しさはないが強力だ。ここが動かないと日本経済も浮かばれない。当記事以前から別の識者から指摘されたことだった。世間の圧力が高まれば自省しそうなものだがやはり日銀は天邪鬼ということである。
・蒟蒻問答の記事も毎回面白い。見出しの「韓国は恨と怨の文化」で私のブログでも12/31にそう書いたが久保氏も同じ指摘だ。一部の日本人を除いてみなそう感じたのではないか。「あんな恥ずかしいことよく言うな」と。
・見出し「欧州は”垣根”をなくした」は若い頃、エスペラントを齧ったことを思い出させる。創始者のザメンホフは「言語?の壁(垣根といったか)よ倒れよ」と言ったかと記憶している。ネットからコピーすると「1887年には "Doktoro Esperanto. Lingvo internacia. Antaŭparolo kaj plena lernolibro"(「エスペラント(希望する人)博士、国際語、序文と完全なテキスト」)と題された著書が出版されることになる。
ザメンホフにとってこの言語は単なるコミュニケーションの道具ではなく、異なる人々や文化の平和的な共存という自らの理念を広げる手段でもあった。」というように実利ではなく、平和の手段としてだった。
ヨーロッパの分割は確か、旧約聖書に由来したと思う。これも検索してみる。「バベルの塔 旧約聖書」で。
「創世記11ノアの洪水の後、人間はみな、同じ言葉を話していた。
人間は石の代わりにレンガをつくり、漆喰の代わりにアスファルトを手に入れた。こうした技術の進歩は人間を傲慢にしていった。天まで届く塔のある町を建てて、有名になろうとしたのである。
神は、人間の高慢な企てを知り、心配し、怒った。そして人間の言葉を混乱(バラル)させた。
今日、世界中に多様な言葉が存在するのは、バベル(混乱)の塔を建てようとした人間の傲慢を、神が裁いた結果なのである。」以上。
やはり、ヨーロッパの人間は傲慢なのだ。その流れを汲むアメリカの白人も同じだ。自己の利益のためには容赦しない。特に黄色人種には容赦しない。黒人は人間と思っていない。
神はおそらく人間(欧州の白人種)は扱いにくいものと断じて「バラバラにして置くがいい」と思われたのだ。それで言語を地域で分けた。当然、経済、文化も分かれて発達するから時間が経過すれば意思疎通は難しくなる。
欧州は何かと不都合なことを思って、EUを作り、通貨ユーロを作った。ところがここへきてそれが瓦解し始めているという。
エスペラントは125年後の今も世界のどこかの家庭や人間に使われている。私の書架にはエス語訳の旧約聖書、毛沢東の論文、人民中国などがある。
中国・上海では世界大会が行われている。ということは少なからぬ中国人エスペランチストがいると思われる。中国共産党政府にしては意外なほどの寛容さを思う。
理由として中国のような他民族国家では言語の統一は難題中の難題である。随分昔、ハルピン辺りの小学校では習われていると仄聞している。中国人、ロシア人、満洲人、モンゴル人などが一つの地域に住めば意思疎通と調整が大変なことになる。そこでエス語というわけだ。理解できる。
欧州もまずは言語だと思うが同時通訳が発達したせいで需要はなさそうだ。
・ある編集者のオデッセイ(堤尭氏)では本多勝一記者が批判されている。確かにこの人は変な記者だ。昭和38年の愛知大生13名の薬師遭難取材でも朝日新聞のヘリに乗って一番乗りした。それをいいことにメンバーは地図とコンパスを持っていなかった、と叩いた。登山に地図とコンパスを持っていないなんて言語道断というわけだ。
後年、当時の山岳部監督だった人の回想では「持っていた」のである。冬山に地図もコンパスも持たずには登れないのだからおかしな記事だと思っていた。虚実ない交ぜにして過激な報道をしていたに過ぎない。そういう体質の人と思えば南京大虐殺の記事も当然か。
・中日新聞朝刊にもチベットの記事が報道されていたが本誌にも有本香氏の論考「チベット僧、相次ぐ焼身自殺の真実」を掲載。
・渡部昇一氏の「書物ある人生」では田中菊雄に着いて触れている。私も十代のころ、この人の本に励まされたものだった。『現代読書法』だったと思う。英語も学問もモノにはできなかった不肖の学徒だったが久々に恩師に出会った印象だ。今でも文庫本で読めるというからこれこそ名著だ。
今月号も総力大特集として「度し難き国、韓国、中国、北朝鮮」とあり、
・従軍慰安婦は寒流否韓流(まだ一発変換できない)ドラマだ
・中国要人が並べたてた噓八百
・韓国の唯一のカード「従軍慰安婦」
・その他4本の記事がある。
そして巨弾新連載!新資料続々発掘「誰が「南京大虐殺」を捏造したか」の2回目が最後っ屁を放つ。
・可笑しいのは竹中平蔵の「消費増税は必要ありません」の論考である。よく掲載したものだ。
・「デフレ・円高の元凶は日銀だ」の論考も目新しさはないが強力だ。ここが動かないと日本経済も浮かばれない。当記事以前から別の識者から指摘されたことだった。世間の圧力が高まれば自省しそうなものだがやはり日銀は天邪鬼ということである。
・蒟蒻問答の記事も毎回面白い。見出しの「韓国は恨と怨の文化」で私のブログでも12/31にそう書いたが久保氏も同じ指摘だ。一部の日本人を除いてみなそう感じたのではないか。「あんな恥ずかしいことよく言うな」と。
・見出し「欧州は”垣根”をなくした」は若い頃、エスペラントを齧ったことを思い出させる。創始者のザメンホフは「言語?の壁(垣根といったか)よ倒れよ」と言ったかと記憶している。ネットからコピーすると「1887年には "Doktoro Esperanto. Lingvo internacia. Antaŭparolo kaj plena lernolibro"(「エスペラント(希望する人)博士、国際語、序文と完全なテキスト」)と題された著書が出版されることになる。
ザメンホフにとってこの言語は単なるコミュニケーションの道具ではなく、異なる人々や文化の平和的な共存という自らの理念を広げる手段でもあった。」というように実利ではなく、平和の手段としてだった。
ヨーロッパの分割は確か、旧約聖書に由来したと思う。これも検索してみる。「バベルの塔 旧約聖書」で。
「創世記11ノアの洪水の後、人間はみな、同じ言葉を話していた。
人間は石の代わりにレンガをつくり、漆喰の代わりにアスファルトを手に入れた。こうした技術の進歩は人間を傲慢にしていった。天まで届く塔のある町を建てて、有名になろうとしたのである。
神は、人間の高慢な企てを知り、心配し、怒った。そして人間の言葉を混乱(バラル)させた。
今日、世界中に多様な言葉が存在するのは、バベル(混乱)の塔を建てようとした人間の傲慢を、神が裁いた結果なのである。」以上。
やはり、ヨーロッパの人間は傲慢なのだ。その流れを汲むアメリカの白人も同じだ。自己の利益のためには容赦しない。特に黄色人種には容赦しない。黒人は人間と思っていない。
神はおそらく人間(欧州の白人種)は扱いにくいものと断じて「バラバラにして置くがいい」と思われたのだ。それで言語を地域で分けた。当然、経済、文化も分かれて発達するから時間が経過すれば意思疎通は難しくなる。
欧州は何かと不都合なことを思って、EUを作り、通貨ユーロを作った。ところがここへきてそれが瓦解し始めているという。
エスペラントは125年後の今も世界のどこかの家庭や人間に使われている。私の書架にはエス語訳の旧約聖書、毛沢東の論文、人民中国などがある。
中国・上海では世界大会が行われている。ということは少なからぬ中国人エスペランチストがいると思われる。中国共産党政府にしては意外なほどの寛容さを思う。
理由として中国のような他民族国家では言語の統一は難題中の難題である。随分昔、ハルピン辺りの小学校では習われていると仄聞している。中国人、ロシア人、満洲人、モンゴル人などが一つの地域に住めば意思疎通と調整が大変なことになる。そこでエス語というわけだ。理解できる。
欧州もまずは言語だと思うが同時通訳が発達したせいで需要はなさそうだ。
・ある編集者のオデッセイ(堤尭氏)では本多勝一記者が批判されている。確かにこの人は変な記者だ。昭和38年の愛知大生13名の薬師遭難取材でも朝日新聞のヘリに乗って一番乗りした。それをいいことにメンバーは地図とコンパスを持っていなかった、と叩いた。登山に地図とコンパスを持っていないなんて言語道断というわけだ。
後年、当時の山岳部監督だった人の回想では「持っていた」のである。冬山に地図もコンパスも持たずには登れないのだからおかしな記事だと思っていた。虚実ない交ぜにして過激な報道をしていたに過ぎない。そういう体質の人と思えば南京大虐殺の記事も当然か。
・中日新聞朝刊にもチベットの記事が報道されていたが本誌にも有本香氏の論考「チベット僧、相次ぐ焼身自殺の真実」を掲載。
・渡部昇一氏の「書物ある人生」では田中菊雄に着いて触れている。私も十代のころ、この人の本に励まされたものだった。『現代読書法』だったと思う。英語も学問もモノにはできなかった不肖の学徒だったが久々に恩師に出会った印象だ。今でも文庫本で読めるというからこれこそ名著だ。