成年後見人交代の事務手続き2012/03/30

 成年後見人の交代の依頼を受けて、申立人になる方に現在の後見人の辞任の審理の書類を渡し、書き方を説明した。これは簡単に書ける。後見人候補となる私の方が手続きが煩雑になる、添付書類も多い。財産、家族構成などプライバシーまで丸見えになる。それはすでに手配中である。来週には揃うだろう。名古屋家裁の相談の予約日の日時を確認して、当日は同行することにした。
 当てにしていた夫(会社で総務畑の仕事)が早くに亡くなり、実務のアドバイスをしてくれていた税理士も死んでしまった。だから元気なうちにやっておきたい、といわれる。70歳を過ぎると加速度的に淋しく、心細くなるのだろう。
 親戚や知人には司法書士や弁護士もいらっしゃるのに私にお声をかけていただいたのは同じ屋根の下に暮らす人間だからだろう。夫を亡くし、親戚とも疎遠になると頼りになるのは近くの他人ならぬ行政書士になる。裁判所の審理が通れば、受けた仕事は精一杯果たしたい。
 後見人として月に1回は会いに行く。そうするだけで施設や病院のスタッフの人らの被後見人対する対応が違うらしい。(研修の講師の言葉)時間を割いて会いに行くのは辛いものがある。そんなときは、名登山ガイドのガストンレビュアの言葉「辛くない仕事なんてあるかね」を思い出すさ。出典未詳ながら心に残っている。
 そして世間は人を探しているんだなあ、とも思ったことである。

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