会計業務2013/01/08

 出社前に郵便局に立ち寄る。中核になる局であるが、どの窓口も大勢の先客が待っていた。休み中に溜まっていた要件があったのだろう。長い待ち時間の末、定額小為替を購入し、役場宛の封筒に同封して投函。週末には返信ありかな。少しでも早く届けてあげたい。10:40出社。
 11:00~17:30まで顧問先にて執務。手形、小切手に数字を刻印してゆく。ここは慎重に。終わった後、一覧表と照合。郵送用の封筒を用意し、相殺用の領収書を同封しておく。手作業が終わると仕訳伝票を起票する。PC会計ソフトに入力し、手形残高のみ一覧表と照合。一部起票漏れと入力ミスがあり訂正。ぴったり合えばOKだ。
 夕方5時には冬夕焼けに西の空が茜色に染まるのが見えた。鈴鹿山脈が美しいだろうな、と想像する。今は寒の内の最中。週末が寒九。そこが分水嶺で、夜明けが早まり、日没が遅くなる。春隣りとはこの頃か。退社後、丸の内事務所に移動し雑務処理。

成年後見人が巨額の横領!2013/01/08

Gアラートにヒット。ヤフーニュースから転載。
「認知症の母から3300万円横領、容疑で元成年後見人を逮捕/横浜
カナロコ 1月8日(火)3時0分配信

 成年後見人として管理していた認知症の母親(89)の預金口座から3300万円を着服したとして、青葉署は7日、業務上横領の疑いで、横浜市青葉区たちばな台1丁目、会社員の男(61)を逮捕した。同署によると、時効分も含めた被害総額は約1億8千万円に上るという。

 逮捕容疑は、2006年1月31日から同年2月7日までの間、成年後見人を務めていた母親の預金口座から、5回にわたり現金計3300万円を引き出し、着服したとしている。同署によると、同容疑者は「先物取引などに使った」と供述、容疑を認めている。

 同署によると、同容疑者は父親のおいで、5歳の時に養子となった。父親が01年に死亡後、母親が認知症となったため04年7月、自身を成年後見人の候補者として横浜家裁に申し立てた。同年11月に選任され、母親の財産を管理していた。

 10年初め、家裁から求められて母親の財産目録を提出した際、預金口座から多額の現金が引き出されたり、家裁の許可なく所有する土地家屋が売却されたりするなど約1億8千万円の横領疑惑が発覚。同容疑者は同4月に解任通告を受け、新たに選任された弁護士が昨年6月に告訴していた。成年後見制度は、認知症や知的・精神障害などで判断能力の不十分な人の財産や権利を守るために00年にスタート。本人に代わり財産管理や契約行為などを行う。」

 またしても発覚した横領容疑。先物取引に使ったらしい。レバレッジの高い先物取引はギャンブルである。生産者側は常に売り手であり、価格維持のために買い手を必要とする。最も資本主義的な世界で、先物取引の会社はあの手この手で素人を引き込み(例えば本業と関係のない著名な株式評論家の講演会に集った客の住所、電話をもとに営業する)、市場に参加させる。買い手に回れば売り浴びせ、売り手になると買いあがる。名古屋二部上場の先物取引の会社も信用を失って事実上倒産した。
 たまに玄人筋も倒産することがある。金が高騰して金鉱山会社が倒産するなんて信じられないが、先物の失敗である。生産者側は安い価格で売っておく。高騰するとその価格で買わねばならない。その差が損。反対にお客は安い価格で買い、高い価格で売れば儲かる。恐慌を煽られて金を買う人が増えるから持っている人は売り惜しみし、益々高くなる。金はすぐには増産できない。元々希少金属だから。
 一宮市にあった毛織会社も羊毛の先物の価格高騰で経営が行き詰まった。素人は仕組みをしらないままにブームで買いあがる。恐慌に備えて金が、天然繊維がブームになると羊毛が買われた。素人は通常はやられることが多い。追証に追い込まれると悲惨だ。
 そんな危ない取引にたとえ親族のカネとはいえ、落ち着いて取引したり相場観を養うことは難しい。一時的に使わせてもらい、儲かったら戻して帳尻を合わせておけばばれない、などど思ったかな。甘い。やはり自分のカネの範囲でやることである。失いたくないカネだからこそ真剣になれる。しかし、損をすると益々意地になって深みにはまる人の何と多いことか。
 以前、あるドラッグストアの幹部が勤務先のカネを使い込んで先物に投資して失敗した。この場合は先物会社の責任も問われて一部が返金されたと記憶している。この事例も個人にしては大きいので戻るといいが・・・。
 話を戻す。以前名古屋の若い弁護士もFXトレードで失敗した。成年後見人の立場を利用して被後見人のカネに手をつけてしまった。これは防止の決め手はない。相互監視以外に方法はなさそうだ。それにも手間とコストはかかる。
 新日本法規出版のWEBサイトで読んだ、ある弁護士の提言のように税務署の活用も一理ある。カネの不正へのリテラシーは断然敏感であろう。税務署員は眼光紙背、改竄、ミスなど瞬く間に見つける。税務署は数も多いし議論の余地はある。