ルサンチマン2016/12/19

知恵蔵2015の解説
ニーチェのキリスト教批判における中心概念で、「恨み」や「妬み」を意味する。『道徳の系譜』(1887年)において、ニーチェは、キリスト教の起源をユダヤ人のローマ人に対するルサンチマンに求め、キリスト教の本質はルサンチマンから生まれたゆがんだ価値評価にあるとした。被支配階級であるユダヤ人は、支配階級であるローマ人の力強さ、能動的に生を楽しむこと、自己肯定的であることに対して恨みや妬みを抱き、このルサンチマンから、強い者は「悪い」、強くない私は「善い」、という屈折した価値評価を作り出した。この価値の転換はさらに屈折の度合いを深め、「貧しき者こそ幸いなり」ということばに代表されるような、弱いこと、欲望を否定すること、現実の生を楽しまないことこそ「善い」とする価値評価が生まれ、最終的にキリスト教の原罪の考え方、禁欲主義、現世否定主義につながっていった、とニーチェは考えた。
(石川伸晃 京都精華大学講師 / 2007年)

WEB版産経新聞から
「正論」
世界にうずまく「恨」の不気味さ 「アメリカの韓国化」どう克服 
                            評論家・西尾幹二
 前略
 ただし李王朝と同じかというとそうではない。「近代社会」への入り口にさしかかり、日本や欧米を見てそうなりたいと身悶(もだ)えしている。騒然たるデモに荒れ狂った情念は韓国特有の「恨(ハン)」に国民の各人が虜(とりこ)になっている姿にも見える。「恨」とは「ルサンチマン」のことである。完全な封建社会では民衆は君主と自分とを比較したりしない。ルサンチマンが生まれる余地はない。
中略
 各大陸の混血の歴史が示すように、白人は性の犯罪を犯してきた。旧日本軍の慰安婦制度は犯罪を避けるためのものであったが、白人文明は自分たちが占領地でやってきた犯罪を旧日本軍もしていないはずはないという固い思い込みに囚(とら)われている。

 韓国がこのルサンチマンに取り入り、反日運動に利用した。少女像が増えこそすれ、なくならないのは、「世界の韓国化」が前提になっているからである。それは人間の卑小化、他への責任転嫁、自己弁解、他者を恨み、自己を問責しない甘えのことである。
 
 トランプ氏の登場は、多少ともアメリカ国内のルサンチマンの精神的歪(ゆが)みを減らし、アメリカ人を正常化することに役立つだろう。オバマ大統領が許した「アメリカの韓国化」がどう克服されていくか、期待をこめて見守りたい。
以上
ソースは
http://www.sankei.com/column/news/161219/clm1612190006-n1.html
 ルサンチマンの文脈は以上のように使われた。論者の西尾氏はニーチェの研究者である。いかにもの切り口である。
 アメリカ大陸を「発見」したとして原住民のインディアンを全滅させた。インディアン部落を襲うと男は殺し女は輪姦した。そんな映画「ソルジャーブルー」も見たことがある。
 黒人奴隷を使いまくり、支那人奴隷まで連れ出してきた。その寄港先にどうしても日本を開国させて港を自由に利用する必要があった。こんな非常識な白人種の考え方にはキリスト教が背景にあったのだ。しかもルサンチマンで自分らには甘い。キリスト教はよく偽善的というがその通りだな。日本人は悪く自分たちキリスト教徒は良い。クリントンからオバマまで日本をいじめて世界が良くなったか、といえばそうではなかった。
 ユダヤ金融資本のグローバリズムも緩和されると良い。日本国内に仕事を戻すことが経済復興につながる。