認知症サポーター養成講座を受講 ― 2020/07/03
夕方6時から東区生涯学習センターで認知症サポーター養成講座を受講した。
内容:認知症サポーター養成講座
講師:東いきいき支援センター 認知症サポーターキャラバン・メイト 2名
概要:●認知症を理解する(1)
●認知症を理解する(2)
●認知症サポーターとは
●認知症サポーターのできること
以上。
すでに知っていることも多々あったしごく常識的な内容でもあった。認知症の動画を見たが何となく不自然で作為的な内容だったので、受講後、メイトさんには映画「ふるさと」を紹介した。
ダム湖に沈んだ徳山村を舞台にした。認知症の老人と孫(子供)、家族のきづなをテーマにした。ウィキには「『ふるさと』は、1983年公開の神山征二郎監督、加藤嘉主演の日本映画。揖斐川の上流部、徳山ダムの建設でやがて湖底に沈みゆこうとしている岐阜県揖斐郡徳山村(現揖斐郡揖斐川町)を描く。
徳山村の出身で、同地で分校の先生をしていた平方浩介の著書『じいと山のコボたち』(童心社)を映画化したもの。痴呆症の老人と少年の親交を描きながら、消え行く徳山村の美しい自然を表現している。」と紹介された。老人は名優加藤嘉、長門裕之、樫山文枝、樹木希林、前田吟らが主演した。
封切り当時は徳山村が永遠に消えてしまうことへのノスタルジーで見たが、今は認知症が身近になり、その視点で再評価されてもいい映画になった。
内容:認知症サポーター養成講座
講師:東いきいき支援センター 認知症サポーターキャラバン・メイト 2名
概要:●認知症を理解する(1)
●認知症を理解する(2)
●認知症サポーターとは
●認知症サポーターのできること
以上。
すでに知っていることも多々あったしごく常識的な内容でもあった。認知症の動画を見たが何となく不自然で作為的な内容だったので、受講後、メイトさんには映画「ふるさと」を紹介した。
ダム湖に沈んだ徳山村を舞台にした。認知症の老人と孫(子供)、家族のきづなをテーマにした。ウィキには「『ふるさと』は、1983年公開の神山征二郎監督、加藤嘉主演の日本映画。揖斐川の上流部、徳山ダムの建設でやがて湖底に沈みゆこうとしている岐阜県揖斐郡徳山村(現揖斐郡揖斐川町)を描く。
徳山村の出身で、同地で分校の先生をしていた平方浩介の著書『じいと山のコボたち』(童心社)を映画化したもの。痴呆症の老人と少年の親交を描きながら、消え行く徳山村の美しい自然を表現している。」と紹介された。老人は名優加藤嘉、長門裕之、樫山文枝、樹木希林、前田吟らが主演した。
封切り当時は徳山村が永遠に消えてしまうことへのノスタルジーで見たが、今は認知症が身近になり、その視点で再評価されてもいい映画になった。
住居確保給付金のご案内 ― 2020/03/26
ソース:https://myhome.nifty.com/column/rent/190820280742/
住居確保給付金・誰がもらえる?
住居確保給付金は以下の条件をすべて満たす人がもらえます。
・離職などにより経済的に厳しく住む家がない、または家を失う可能性がある
・申請日の時点で65歳未満、かつ離職(または廃業)した日から2年以内
・離職した時点で世帯の主たる生計維持者だった
・申請月の世帯収入が基準額(※)以下
・申請月の本人と同一世帯の人の金融資産の合計が基準額の6倍以下、かつ100万円以下
・ハローワークで求職活動をしている
・本人と同一世帯の人が国の給付金を受けていない
・本人と同一世帯の人が反社会勢力関係者ではない
以下はソースにアクセスしてください。
住居確保給付金・誰がもらえる?
住居確保給付金は以下の条件をすべて満たす人がもらえます。
・離職などにより経済的に厳しく住む家がない、または家を失う可能性がある
・申請日の時点で65歳未満、かつ離職(または廃業)した日から2年以内
・離職した時点で世帯の主たる生計維持者だった
・申請月の世帯収入が基準額(※)以下
・申請月の本人と同一世帯の人の金融資産の合計が基準額の6倍以下、かつ100万円以下
・ハローワークで求職活動をしている
・本人と同一世帯の人が国の給付金を受けていない
・本人と同一世帯の人が反社会勢力関係者ではない
以下はソースにアクセスしてください。
新型コロナウイルス感染症を踏まえた生活福祉資金制度による緊急小口貸付等の特例貸付について ― 2020/03/26
新型コロナウイルス感染症を踏まえた生活福祉資金制度による緊急小口貸付等の特例貸付について
ソース:https://www.shakyo.or.jp/
新型コロナウイルス感染症を踏まえた⽣活福祉資⾦制度による緊急⼩⼝貸付等の特例貸付が⾏われます
―3 ⽉ 25 ⽇(⽔)より全国の市区町村社協において受付開始―
新型コロナウイルス感染症による経済への影響による休業等が発⽣しており、これらへの政府の対応として令和2年3⽉10⽇に「新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策―第2弾―」がまとめられ、このなかで、新型コロナウイルス感染症の影響により、収⼊減少があった世帯の資⾦需要に対応するため、都道府県社協を実施主体とする⽣活福祉資⾦貸付制度の特例貸付を⾏うこととなりました。
社会福祉協議会では、貸付の対象世帯を低所得世帯以外に拡⼤し、新型コロナウイルス感染症の影響により休業や失業等によって⽣活資⾦の必要な⽅がたに対して、緊急⼩⼝資⾦等の貸付を実施します。
3 ⽉ 25 ⽇(⽔)より、全国の市区町村社会福祉協議会で受付を開始します。
詳細はソースにアクセスしてください。
ソース:https://www.shakyo.or.jp/
新型コロナウイルス感染症を踏まえた⽣活福祉資⾦制度による緊急⼩⼝貸付等の特例貸付が⾏われます
―3 ⽉ 25 ⽇(⽔)より全国の市区町村社協において受付開始―
新型コロナウイルス感染症による経済への影響による休業等が発⽣しており、これらへの政府の対応として令和2年3⽉10⽇に「新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策―第2弾―」がまとめられ、このなかで、新型コロナウイルス感染症の影響により、収⼊減少があった世帯の資⾦需要に対応するため、都道府県社協を実施主体とする⽣活福祉資⾦貸付制度の特例貸付を⾏うこととなりました。
社会福祉協議会では、貸付の対象世帯を低所得世帯以外に拡⼤し、新型コロナウイルス感染症の影響により休業や失業等によって⽣活資⾦の必要な⽅がたに対して、緊急⼩⼝資⾦等の貸付を実施します。
3 ⽉ 25 ⽇(⽔)より、全国の市区町村社会福祉協議会で受付を開始します。
詳細はソースにアクセスしてください。
コスモスS/Cの相談員研修 ― 2020/01/23
寒い上に濡れて冬の雨はいやですね。そんな中を地下鉄駅へ歩く。午後2時から5時まで愛知会にて成年後見の相談員研修に参加。相談会、セミナーも大変充実してきた。相談会の果実として実際の受任につながっている。会員は減少傾向であるが実利があると知られれば逆に増えるかも知れない。スタッフから現況報告、心得、対応などを述べた。その後ロールプレイで想定問題を練習する。後、コスモス劇団の練習を見学して解散。
成年後見と財産管理4つの方法 ― 2019/11/28
高齢者の終活が話題に上るご時世になって久しい。まずはどんな方法があるのか。
1法定成年後見
・・・認知症、精神障害者、知的障害者になると財産管理が困難になる。家裁に申立てして後見人等(第三者は有償)を選定してもらい、財産管理と身上監護を進める。本人の財産は後見人に完全に預託。家族は使えない。家族の生活費を父の収入に依存している場合は別に生活費の確保が必須。
2任意後見ー1の欠点は誰が後見人になるのか不明なため予め予防的に契約で決める。費用は安く、仕組みはシンプルである。
・・・認知症になる前に後見人と認知症を発症後の仕事を契約書(公正証書)で決めてしまう方法。様々な段階(ステージ)で違う。認知症が進行した段階で家裁から任意後見監督人を選任(有償)してもらう。
3民事信託(家族信託)ー1の欠点を補完する方法として注目されるがメリット、デメリットがある。多額の設計費用が発生。
・・・委託者、受託者、受益者で信託契約。例えば父が委託者且つ受益者になり長男が受託者になる。信託財産の名義は受託者になる。利益を受益者に配当する。信託財産の運用が赤字でも受託者本人の黒字と合算できない。逆もある。税務上のメリットはないとされる。
4一般社団法人ー3の欠点は委託者はともかく、受託者の人生を縛ることになる。その点、法人化すると交代も簡単にできる。登記が要る。
・・・法人に管理して欲しい財産を移す。財産は法人名義になる。例えば父名義の財産は法人名義になり、父の死亡後も相続財産にはならないので遺産分割されない。家族は法人の理事、社員になる。死亡後は交代するが相続税は発生しない。但し法人事業税が課税。複式簿記で記帳し、法人税を申告する義務がある。
1法定成年後見
・・・認知症、精神障害者、知的障害者になると財産管理が困難になる。家裁に申立てして後見人等(第三者は有償)を選定してもらい、財産管理と身上監護を進める。本人の財産は後見人に完全に預託。家族は使えない。家族の生活費を父の収入に依存している場合は別に生活費の確保が必須。
2任意後見ー1の欠点は誰が後見人になるのか不明なため予め予防的に契約で決める。費用は安く、仕組みはシンプルである。
・・・認知症になる前に後見人と認知症を発症後の仕事を契約書(公正証書)で決めてしまう方法。様々な段階(ステージ)で違う。認知症が進行した段階で家裁から任意後見監督人を選任(有償)してもらう。
3民事信託(家族信託)ー1の欠点を補完する方法として注目されるがメリット、デメリットがある。多額の設計費用が発生。
・・・委託者、受託者、受益者で信託契約。例えば父が委託者且つ受益者になり長男が受託者になる。信託財産の名義は受託者になる。利益を受益者に配当する。信託財産の運用が赤字でも受託者本人の黒字と合算できない。逆もある。税務上のメリットはないとされる。
4一般社団法人ー3の欠点は委託者はともかく、受託者の人生を縛ることになる。その点、法人化すると交代も簡単にできる。登記が要る。
・・・法人に管理して欲しい財産を移す。財産は法人名義になる。例えば父名義の財産は法人名義になり、父の死亡後も相続財産にはならないので遺産分割されない。家族は法人の理事、社員になる。死亡後は交代するが相続税は発生しない。但し法人事業税が課税。複式簿記で記帳し、法人税を申告する義務がある。
『大法輪』「7月号ー特集<独り>の生き方・死に方」を読む ― 2019/06/24
書店の店頭で『大法輪』7月号ー特集<独り>の生き方・死に方を手に取り、思わず購入。執筆者の中に行政書士の勝桂子氏も<独り>を満喫するためにーを寄稿しています。もう一つの肩書きは葬祭カウンセラーです。
要旨は、冒頭で隠居してからの日々ー年金生活に入り、日々の糧のため働くことから離れられる時間ー中略ー寺社を訪れ、軽やかな空気をいっぱいに吸い込み、「自分は何者であるか」、「今生でどのような使命を帯びて今、ここに居るのか」といったことを感じ、考えて見ましょう。成績や売上を競うことから離れ、誰と較べることもなく、孤独を恥じることもなく、独りきりで佇む瞬間。と書いて、最後の章でダメ押しの「ひとと較べない(=<独り>を満喫する)」にあるようです。
思えば、山岳会の編集担当でよく話をしたAさんは愛知県立図書館長を定年で退職後、山岳会に入会されました。Aさんの兄はトヨタ自動車の部長級で退職。元部長同士で集る会合があると、お宅は、何年の入社で、部長には何年に昇進したか、などの会話があいさつ代わりに交わされるとか。つまり他と比較して自分の地位を確認しているわけです。成功した人生だったのか、まあまああの人よりはましな人生だったのか、などと。
山岳会の中には企業経営者もいます。学者もいます。この人の発想には常に人を用いることです。悪く言えば人を利用すること。経営者は商売が基本ですから人を用いるのは当然です。しかし山岳会のような利害の無い団体でもこの発想が抜けきらないのです。人のうえに立つものは常に孤独です。今まで何者でもなかった時は人が集ったのに昇格すると途端に扱いが変わります。逆説的に言えば、だからこそ人物の正体が見えているのです。
4月には山岳会の大先輩が逝きました。クリスチャンだったので、葬儀はキリスト教の方法でごく短時間に終わりました。司祭がおっしゃるには、キリスト教は本人供養だけで、先祖供養はしないのだとか。たしかにこのことが、仏教は日本に受容され、キリスト教は排除されてきた原因だったわけです。教義には戦争後、勝利すると敵の男性は殺害、妊婦も殺害、処女は味方の兵士に与えられるという。キリスト教の受難は自身の排他的な思想性にあったのです。
宗教はアヘンといったのはマルクスでした。司馬遼太郎は「宗教はある意味では人間を飼いならすための道具であり,. 文化的システムであった。」という。毒にもなり薬にもなるという意味でしょう。
この雑誌の特集では、あえて孤独を楽しめと説いています。そのことが他との交わりにおいて意義を見出せるのです。
登山が趣味の私にはいつも草深い山中に埋もれた木地師の墓を思います。山里からも遠く深山の中に風化した墓を見ると、定住しない子孫は墓守どころではなかったのです。石の墓はまだいいほうです。もっと昔は木で作ったでしょうから朽ちて自然に帰って行きます。死んだものは忘れられるのが一番辛い、と言います。それが先祖供養であり、山で遭難死した登山家ならば、遭難碑です。
すると芭蕉の
”野ざらしを心に風のしむ身かな”
を覚悟の上で生きて行きたいもの。
要旨は、冒頭で隠居してからの日々ー年金生活に入り、日々の糧のため働くことから離れられる時間ー中略ー寺社を訪れ、軽やかな空気をいっぱいに吸い込み、「自分は何者であるか」、「今生でどのような使命を帯びて今、ここに居るのか」といったことを感じ、考えて見ましょう。成績や売上を競うことから離れ、誰と較べることもなく、孤独を恥じることもなく、独りきりで佇む瞬間。と書いて、最後の章でダメ押しの「ひとと較べない(=<独り>を満喫する)」にあるようです。
思えば、山岳会の編集担当でよく話をしたAさんは愛知県立図書館長を定年で退職後、山岳会に入会されました。Aさんの兄はトヨタ自動車の部長級で退職。元部長同士で集る会合があると、お宅は、何年の入社で、部長には何年に昇進したか、などの会話があいさつ代わりに交わされるとか。つまり他と比較して自分の地位を確認しているわけです。成功した人生だったのか、まあまああの人よりはましな人生だったのか、などと。
山岳会の中には企業経営者もいます。学者もいます。この人の発想には常に人を用いることです。悪く言えば人を利用すること。経営者は商売が基本ですから人を用いるのは当然です。しかし山岳会のような利害の無い団体でもこの発想が抜けきらないのです。人のうえに立つものは常に孤独です。今まで何者でもなかった時は人が集ったのに昇格すると途端に扱いが変わります。逆説的に言えば、だからこそ人物の正体が見えているのです。
4月には山岳会の大先輩が逝きました。クリスチャンだったので、葬儀はキリスト教の方法でごく短時間に終わりました。司祭がおっしゃるには、キリスト教は本人供養だけで、先祖供養はしないのだとか。たしかにこのことが、仏教は日本に受容され、キリスト教は排除されてきた原因だったわけです。教義には戦争後、勝利すると敵の男性は殺害、妊婦も殺害、処女は味方の兵士に与えられるという。キリスト教の受難は自身の排他的な思想性にあったのです。
宗教はアヘンといったのはマルクスでした。司馬遼太郎は「宗教はある意味では人間を飼いならすための道具であり,. 文化的システムであった。」という。毒にもなり薬にもなるという意味でしょう。
この雑誌の特集では、あえて孤独を楽しめと説いています。そのことが他との交わりにおいて意義を見出せるのです。
登山が趣味の私にはいつも草深い山中に埋もれた木地師の墓を思います。山里からも遠く深山の中に風化した墓を見ると、定住しない子孫は墓守どころではなかったのです。石の墓はまだいいほうです。もっと昔は木で作ったでしょうから朽ちて自然に帰って行きます。死んだものは忘れられるのが一番辛い、と言います。それが先祖供養であり、山で遭難死した登山家ならば、遭難碑です。
すると芭蕉の
”野ざらしを心に風のしむ身かな”
を覚悟の上で生きて行きたいもの。
佐藤眞一『認知症の人の心の中はどうなっているのか?』(光文社新書)を読む ― 2019/03/14
年末年始にかけて佐藤眞一『認知症の人の心の中はどうなっているのか?』(光文社新書)を読んだばかり。付箋を付けながら読んだら15枚にもなった。
P110 認知症の人には、介護場面では分からない、潜在能力がある
P118 記憶力が衰えるとはどういうことか
P173 高学歴化すると、認知症の有病率が減る
P175 若い頃の文章力が高い人ほど、高齢になったときに認知症を発症しにくい
P180 認知症は予防できるのか
P182 認知症は治せるのか
P186 自分が自分でなくなってゆく苦しみ
P190 相手に合わせざるを得ない苦しみ
P194 人に見せたくない自分を見せてしまう苦しみ
P197 趣味の活動や食事を楽しめない苦しみ
P206 施設で暮らす人の中にはおカネのことを気にする人が大勢います
P224 老いとは、プライドとの闘いです
P234 虐待はなぜ起こるか
P238 介護者主体の介護は、虐待の基準が甘くなる
P240 何が虐待かを意識して介護する
P250 認知症の人の権利を守れるのは、自宅だけ?
P253 認知症の人の世界を大切にする
P256 怒らない、否定しない、共感する
P261 認知症の人の立場になって考える
P266 介護ではなく、生活をする
P276 ポジティブな感情を共有する
以上
私の心の琴線にふれた言葉を列挙してみました。体験的に共感することも多い。
中日新聞のシェアした記事中「認知症は記憶や認識の障害だけでなく、怒りっぽさや妄想、不安などの「行動・心理症状」を伴うことが多いが、周囲の接し方や環境で、それらの症状は和らぐことが知られている。」に対する現時点での回答にもなっている。
専門家、またはプロを自称する人の中には何かが欠落している。それは多分、職業人意識が強すぎるために論理が優先しがちになると見る。情緒を優先すると対応が甘い、と低く評価されるからだろう。
日ごろ、趣味の団体で、私が接する元高校教師、大学教授らの中には、自分の教え子を「子供たち」と言われたので驚いた。大人扱いはしないのか。
同じことは認知症の人に対してもプロらの接し方には疑問を感じざるを得ない。
これが職業人としての上から目線の態度につながってしまうと思う。
成年後見制度の理念は1自己決定(自律)の尊重、2残存能力(現有能力)の活用、3ノーマライゼーションだったことを確認したい。
※2019.3.14現在、書籍広告で5刷になったという。1/7にアップした記事ですが3/14に再アップです。論理よりも情緒です。
P110 認知症の人には、介護場面では分からない、潜在能力がある
P118 記憶力が衰えるとはどういうことか
P173 高学歴化すると、認知症の有病率が減る
P175 若い頃の文章力が高い人ほど、高齢になったときに認知症を発症しにくい
P180 認知症は予防できるのか
P182 認知症は治せるのか
P186 自分が自分でなくなってゆく苦しみ
P190 相手に合わせざるを得ない苦しみ
P194 人に見せたくない自分を見せてしまう苦しみ
P197 趣味の活動や食事を楽しめない苦しみ
P206 施設で暮らす人の中にはおカネのことを気にする人が大勢います
P224 老いとは、プライドとの闘いです
P234 虐待はなぜ起こるか
P238 介護者主体の介護は、虐待の基準が甘くなる
P240 何が虐待かを意識して介護する
P250 認知症の人の権利を守れるのは、自宅だけ?
P253 認知症の人の世界を大切にする
P256 怒らない、否定しない、共感する
P261 認知症の人の立場になって考える
P266 介護ではなく、生活をする
P276 ポジティブな感情を共有する
以上
私の心の琴線にふれた言葉を列挙してみました。体験的に共感することも多い。
中日新聞のシェアした記事中「認知症は記憶や認識の障害だけでなく、怒りっぽさや妄想、不安などの「行動・心理症状」を伴うことが多いが、周囲の接し方や環境で、それらの症状は和らぐことが知られている。」に対する現時点での回答にもなっている。
専門家、またはプロを自称する人の中には何かが欠落している。それは多分、職業人意識が強すぎるために論理が優先しがちになると見る。情緒を優先すると対応が甘い、と低く評価されるからだろう。
日ごろ、趣味の団体で、私が接する元高校教師、大学教授らの中には、自分の教え子を「子供たち」と言われたので驚いた。大人扱いはしないのか。
同じことは認知症の人に対してもプロらの接し方には疑問を感じざるを得ない。
これが職業人としての上から目線の態度につながってしまうと思う。
成年後見制度の理念は1自己決定(自律)の尊重、2残存能力(現有能力)の活用、3ノーマライゼーションだったことを確認したい。
※2019.3.14現在、書籍広告で5刷になったという。1/7にアップした記事ですが3/14に再アップです。論理よりも情緒です。
着服の後見人男性を除名に 県社会福祉士会 ― 2018/12/29
ソース:https://www.saga-s.co.jp/articles/-/234647
公益社団法人「佐賀県社会福祉士会」は23日、定期総会を開いた。会所属の男性が被後見人ら5人の預貯金口座から2755万円を着服していた問題を受け、男性を同日付で除名処分とし、第三者委員会の設置も正式に決めた。
総会は非公開で行われ、会員約70人が出席した。第三者委員会に関しては医師や弁護士ら6人で構成、7月中にも再発防止策をまとめた上で、早ければ8月から運用していく方針を伝えた。会員から特に意見は出なかったという。
男性からは弁護士を通じて、全額返済の意思は伝えられているが、「具体的な額などはまだ分からない」(同会)といい、7月中に弁済可能かどうかを精査し、同会が未回収分返済するという。
同会は「信用回復のため、再発防止に向け、全力で取り組む」としている。
男性は昨年11月から今年4月にかけ、社会福祉士会の法人後見で担当した佐賀、福岡県内の被後見人ら5人から計2755万円を着服した。
関連記事
「社会福祉士が2755万円着服 刑事告発へ」
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/210243
公益社団法人「佐賀県社会福祉士会」(鍋島恵美子会長)は26日、同会所属の30代男性=久留米市=が、被後見人ら5人の預貯金口座から2755万円を着服していたと発表した。親族による着服などの事例はこれまでもあるが、専門職の社会福祉士による不正発覚は県内で初めて。同会は、刑事告発の準備を進めている。
同会によると、男性は昨年11月から今年4月までの間に5人の預金口座から複数回、現金を引き出した。被害に遭った5人は、佐賀、福岡県内の知的障害や認知症のある30~80代の男女。男性は、「運営している障害者施設の資金繰りが悪化し、流用した」などと説明しているという。
今月17日に被後見人が利用している別の障害者施設から同会に対し、「男性が施設の資金繰りに困っていると聞いたが、大丈夫か」との連絡があり、調べたところ着服が判明した。23日に会側が男性から聞き取りをし、事実関係を大筋で認めたという。
同会は「法人後見」という形で後見人となっており、男性は6人を担当していた。着服が判明した5人以外に、男性が直接の後見人となる「個人後見」の2人分でも着服の疑いがあるという。
同会は男性から着服分を回収し、未回収分は会で返済することを検討している。鍋島会長は会見で「この不祥事に関して、被害者、関係者、県民の皆様に心よりおわび申し上げます」と陳謝した。
「人の金、手つけるとは」
佐賀県社会福祉士会の会員の30代男性は、半年足らずの間に被後見人ら5人の預金口座から約30回現金を引き出していた。専門家からは、チェック体制の甘さを指摘する声もある。同会は、預金口座の分散や貸金庫の利用など、後見人が単独で引き出せる金額を制限することで再発防止につなげる。
「晴天の霹靂(へきれき)。まさか人のお金に手をつけるとは…」。専門職への信頼を前提としていた制度の根幹を揺るがす事態に、鍋島恵美子会長は終始、ショックを隠しきれない様子で質疑に応じた。
成年後見人は、知的障害や精神障害、認知症などで判断能力が不十分な人に代わり、印鑑や通帳を預かるなどして財産を管理する。会として「法人後見」を受任している同会では、会員に担当を割り振り、1年ごとに収支報告書や通帳の写しなどを同会を経由して家庭裁判所に提出していた。
今回、男性が担当した「法人後見」などの6人のうち、被害があったのは5人。昨年11月末に通帳の写しなどを提出した1人分は着服がなかった。それ以前に提出していた5人分は、11月以降に現金が引き出されており、チェックのすき間を突かれた格好だった。今後の対策として、生活費など日常的な経費以外の資産は定額・定期預金として会側で管理するなど、担当者が単独で高額の現金を引き出せない仕組みに変える。
男性が担当する「個人後見」の2人に関しても着服の疑いがあることから、被後見人に同会の銀行貸金庫の利用を勧めるなどの対応を取る。
内閣府によると、2016年の成年後見人などによる不正報告件数は全国で502件。このうち専門職による不正は30件だった。日本成年後見法学会副理事長の赤沼康弘弁護士は「(今回は)専門職の信用を裏切る事案。2、3カ月に1回は会側で活動をチェックするなど、着服できる『すき間』をつくらないシステムにする必要がある」と監視体制の甘さを指摘する。
同会で後見活動している会員は141人で、法人後見、個人後見合わせて377人を担当している。5月1日付で、会員に対し被後見人らの財産目録、通帳などの提出を求め、同様の事案が発生していないか調査する。
公益社団法人「佐賀県社会福祉士会」は23日、定期総会を開いた。会所属の男性が被後見人ら5人の預貯金口座から2755万円を着服していた問題を受け、男性を同日付で除名処分とし、第三者委員会の設置も正式に決めた。
総会は非公開で行われ、会員約70人が出席した。第三者委員会に関しては医師や弁護士ら6人で構成、7月中にも再発防止策をまとめた上で、早ければ8月から運用していく方針を伝えた。会員から特に意見は出なかったという。
男性からは弁護士を通じて、全額返済の意思は伝えられているが、「具体的な額などはまだ分からない」(同会)といい、7月中に弁済可能かどうかを精査し、同会が未回収分返済するという。
同会は「信用回復のため、再発防止に向け、全力で取り組む」としている。
男性は昨年11月から今年4月にかけ、社会福祉士会の法人後見で担当した佐賀、福岡県内の被後見人ら5人から計2755万円を着服した。
関連記事
「社会福祉士が2755万円着服 刑事告発へ」
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/210243
公益社団法人「佐賀県社会福祉士会」(鍋島恵美子会長)は26日、同会所属の30代男性=久留米市=が、被後見人ら5人の預貯金口座から2755万円を着服していたと発表した。親族による着服などの事例はこれまでもあるが、専門職の社会福祉士による不正発覚は県内で初めて。同会は、刑事告発の準備を進めている。
同会によると、男性は昨年11月から今年4月までの間に5人の預金口座から複数回、現金を引き出した。被害に遭った5人は、佐賀、福岡県内の知的障害や認知症のある30~80代の男女。男性は、「運営している障害者施設の資金繰りが悪化し、流用した」などと説明しているという。
今月17日に被後見人が利用している別の障害者施設から同会に対し、「男性が施設の資金繰りに困っていると聞いたが、大丈夫か」との連絡があり、調べたところ着服が判明した。23日に会側が男性から聞き取りをし、事実関係を大筋で認めたという。
同会は「法人後見」という形で後見人となっており、男性は6人を担当していた。着服が判明した5人以外に、男性が直接の後見人となる「個人後見」の2人分でも着服の疑いがあるという。
同会は男性から着服分を回収し、未回収分は会で返済することを検討している。鍋島会長は会見で「この不祥事に関して、被害者、関係者、県民の皆様に心よりおわび申し上げます」と陳謝した。
「人の金、手つけるとは」
佐賀県社会福祉士会の会員の30代男性は、半年足らずの間に被後見人ら5人の預金口座から約30回現金を引き出していた。専門家からは、チェック体制の甘さを指摘する声もある。同会は、預金口座の分散や貸金庫の利用など、後見人が単独で引き出せる金額を制限することで再発防止につなげる。
「晴天の霹靂(へきれき)。まさか人のお金に手をつけるとは…」。専門職への信頼を前提としていた制度の根幹を揺るがす事態に、鍋島恵美子会長は終始、ショックを隠しきれない様子で質疑に応じた。
成年後見人は、知的障害や精神障害、認知症などで判断能力が不十分な人に代わり、印鑑や通帳を預かるなどして財産を管理する。会として「法人後見」を受任している同会では、会員に担当を割り振り、1年ごとに収支報告書や通帳の写しなどを同会を経由して家庭裁判所に提出していた。
今回、男性が担当した「法人後見」などの6人のうち、被害があったのは5人。昨年11月末に通帳の写しなどを提出した1人分は着服がなかった。それ以前に提出していた5人分は、11月以降に現金が引き出されており、チェックのすき間を突かれた格好だった。今後の対策として、生活費など日常的な経費以外の資産は定額・定期預金として会側で管理するなど、担当者が単独で高額の現金を引き出せない仕組みに変える。
男性が担当する「個人後見」の2人に関しても着服の疑いがあることから、被後見人に同会の銀行貸金庫の利用を勧めるなどの対応を取る。
内閣府によると、2016年の成年後見人などによる不正報告件数は全国で502件。このうち専門職による不正は30件だった。日本成年後見法学会副理事長の赤沼康弘弁護士は「(今回は)専門職の信用を裏切る事案。2、3カ月に1回は会側で活動をチェックするなど、着服できる『すき間』をつくらないシステムにする必要がある」と監視体制の甘さを指摘する。
同会で後見活動している会員は141人で、法人後見、個人後見合わせて377人を担当している。5月1日付で、会員に対し被後見人らの財産目録、通帳などの提出を求め、同様の事案が発生していないか調査する。
社会福祉士の罪 ― 2018/12/29
ソース:https://www.saga-s.co.jp/articles/-/211019
後見人制度は、認知症や知的障害などで意思決定能力が十分でない人に代わって、それを補い、その人の日常生活や取引を補佐、保護する重要な福祉と言えようか。
権限として預貯金の解約や財産の売却、相続手続きなどが認められている
◆後見人制度に限らず、今あるいろんな制度、すべてそれは「信頼」が前提で成り立っている。信頼がなければ運用はとてもおぼつかない。社会福祉士という「資格」もまた同じである。難関の国家試験を突破した専門職としての自信と誇りは、社会の信頼を併せ持ったものでなければならない
◆世の中、良からぬ悪事をたくらむ者、いろいろいるだろうが、「佐賀県社会福祉士会」所属の男性社会福祉士が犯した多額の着服事件は、何とも残念で腹立たしい。「法人後見」という立場で、知的障害や認知症のある5人の預貯金口座から着服を繰り返していた
◆福祉の現場で、あってはならない事件である。チェック体制の甘さ、監督責任を指摘される同会では、預かり通帳などの管理システムを見直しているようだが、制度の根幹を揺るがす深刻な事件だと言ってもいい
◆いろんな事情を抱え、「この制度があるから…」と心頼みにしていた人たち。今回の事件発覚で、何を信じたら良いのか、落胆と怒りの声が同時に聞こえてくる。裏切った罪は重い。(賢)
後見人制度は、認知症や知的障害などで意思決定能力が十分でない人に代わって、それを補い、その人の日常生活や取引を補佐、保護する重要な福祉と言えようか。
権限として預貯金の解約や財産の売却、相続手続きなどが認められている
◆後見人制度に限らず、今あるいろんな制度、すべてそれは「信頼」が前提で成り立っている。信頼がなければ運用はとてもおぼつかない。社会福祉士という「資格」もまた同じである。難関の国家試験を突破した専門職としての自信と誇りは、社会の信頼を併せ持ったものでなければならない
◆世の中、良からぬ悪事をたくらむ者、いろいろいるだろうが、「佐賀県社会福祉士会」所属の男性社会福祉士が犯した多額の着服事件は、何とも残念で腹立たしい。「法人後見」という立場で、知的障害や認知症のある5人の預貯金口座から着服を繰り返していた
◆福祉の現場で、あってはならない事件である。チェック体制の甘さ、監督責任を指摘される同会では、預かり通帳などの管理システムを見直しているようだが、制度の根幹を揺るがす深刻な事件だと言ってもいい
◆いろんな事情を抱え、「この制度があるから…」と心頼みにしていた人たち。今回の事件発覚で、何を信じたら良いのか、落胆と怒りの声が同時に聞こえてくる。裏切った罪は重い。(賢)
介護福祉士の女「入所者用ポットに洗剤」再逮捕 ― 2018/12/29
ソース:https://www.yomiuri.co.jp/national/20181228-OYT1T50024.html
山口県警岩国署は27日、勤め先の老人ホームでポットに異臭のする液体を入れたとして、岩国市、介護福祉士の女(41)を威力業務妨害容疑で再逮捕した。
発表によると、10月24日の未明から早朝の間に、同市多田の介護付き有料老人ホームで、入所者が飲む湯を入れたポットに液体を混入し、施設の業務を妨害した疑い。入所者が飲む前に職員が異臭に気づき、同署に届け出た。「市販の家庭用洗剤を入れた」と供述しており、同署は動機や液体の成分を調べている。
女は施設で女性入所者に打撲などを負わせたとして、今月7日に傷害容疑で逮捕。山口地検岩国支部は27日、女を傷害罪で山口地裁岩国支部に起訴した。
・・・高齢者の福祉問題に関心をもったのでグーグルアラートに社会福祉士と介護福祉士を追加したら、毎日のようにヒットする。それだけ社会問題として活発化しているともいえる。弱者に対して優位に立つ介護士の犯罪は許せんと思う。
山口県警岩国署は27日、勤め先の老人ホームでポットに異臭のする液体を入れたとして、岩国市、介護福祉士の女(41)を威力業務妨害容疑で再逮捕した。
発表によると、10月24日の未明から早朝の間に、同市多田の介護付き有料老人ホームで、入所者が飲む湯を入れたポットに液体を混入し、施設の業務を妨害した疑い。入所者が飲む前に職員が異臭に気づき、同署に届け出た。「市販の家庭用洗剤を入れた」と供述しており、同署は動機や液体の成分を調べている。
女は施設で女性入所者に打撲などを負わせたとして、今月7日に傷害容疑で逮捕。山口地検岩国支部は27日、女を傷害罪で山口地裁岩国支部に起訴した。
・・・高齢者の福祉問題に関心をもったのでグーグルアラートに社会福祉士と介護福祉士を追加したら、毎日のようにヒットする。それだけ社会問題として活発化しているともいえる。弱者に対して優位に立つ介護士の犯罪は許せんと思う。