会計業務2011/09/15

 9:00~17:00まで顧問先で執務。本日は午前中は手形小切手押印、郵送手続き、午後からは集金対応、銀行振込納税等の依頼に終始する。

契約書のミスの訂正2011/09/16

 以前に納品した契約書の一部に文言の不適正が発覚。手痛いミスであるが責任ある対応を考えた。詫び状も添えて再度送付する。
 二本線を引いて訂正する方法もあるが交付前でもあり、全面的に訂正することにした。
 貼付した収入印紙も交付前なら税務署に契約書のまま、届出て振込みで還付が受けられるとのこと。

名古屋市街路灯パートナー事業2011/09/17

 名古屋市緑政土木局というお役所が募っていた街路灯パートナー事業に応募しておいたら1箇所許可されて先日協定書に捺印した。本日、名古屋市長の捺印のある協定書が送られてきた。同時に条件となる3年間で6万円の寄付金の納付書も同封されていた。
 街路灯にはアダプトサインに企業名と電話番号が印刷される。場所は大津通りと桜通りの交差点にある1等地で着目度は抜群であろう。開業したばかりの当事務所は社会への露出度を上げて行かねばならないと考える。名目は寄付金であるが実質は広告である。名古屋市としても税収や公債以外の収入源となる。すでに歩道橋のライツパートナーが先行している。歩道橋の目立つところに企業名を入れて寄付金を募り、維持費に充てられる。
 これは民間資金活用の新手の知恵というもの。税金で買い入れた資産が一杯あるはず。活用されないまま眠っている。こんな形なら企業は支出にも積極的になる。

会計業務2011/09/22

 9:00~17:00まで顧問先で執務。昨日は午後から出社予定だったが台風15号の接近で豪雨の状況を鑑みて中止した。一歩出ただけでずぶ濡れになりそうだ。
 その分、仕事がたまるがかえって段取り良く捗った。20日の締め切りにともなう仕訳、主要各勘定科目の残高照合まで一気に進んだ。10ヶ月経過して前々任者のやっていた一部科目の合計仕訳を再度採用することにした。時間短縮と検算の省略になる。
 締め後の請求書回収率はほぼ90%程度。26日には揃い試算表が作成可能になる。

行政書士と弁護士の話題2011/09/23

 23日付中日新聞朝刊のワーク&ライフ欄の「はたらく」に「司法修習生が就職難」、「天職ですか」に国際業務で活躍する行政書士の岡村正人さんが実名で紹介された。HPによると開業は平成19年というからまだ3年目である。年商は2年目には1000万円を超えたそうだ。先輩行政書士の群居する許認可の分野ではなく国際分野に取り組んだことが功を奏したのだろう。同業としてこんな紹介記事には激励される。
 司法修習生や若手弁護士の就職難はかなり以前から危機感を煽るような報道が多くされてきていまさらの感無きにしも非ず。就職難は弁護士だけではなく、公認会計士の新人にも言われる。どちらも国策で合格者数を増やしてきたことが原因とされる。
 難関の国家試験に合格したからすぐに実務に役立つものではない。このために先輩弁護士の事務所に就職して実務を学ぶ必要がある。一人前になるには多額の費用と時間がかかるのだ。この連鎖が一部で崩壊しつつある。かてて加えて司法修習生に給付されてきた月20万円の給与も貸与制に改革される見通しという。同じく難関の医師に比較して甘やかされてきた気もする。
 当事務所で提携を申し入れしているA弁護士は修習生のころは500名の採用だったという。それが今年は2000人を超えた。業界として苦境に陥る背景がある。
 なぜこんな無理な改革が進められるのか。私が知ったのは関岡英之『拒否できない日本-アメリカの日本改造が進んでいる』(文春新書376 平成16年4月刊)を読んでの事だった。アメリカの要求は
①弁護士業の自由化 アメリカの弁護士も日本で自由に商売ができるようにすること、つまり規制撤廃。
②司法制度の改革 1.裁判の迅速化 2.裁判官や弁護士の増員→法科大学院の導入 3.「民事救済措置」に関して裁判所の権限強化-差し止め請求の強化
以上。すべてはアメリカの意向が絡んでいる。アメリカの訴訟社会を日本に誘導して弱体化を考えているようだ。法律家、会計人として日本企業に深く入り込んで弱点を探して、アメリカ政府にフィードバックする狙いがあるという。

会計業務2011/09/26

 13:00~16:00まで顧問先で執務。納税、振込みの段取り、再点検。未払金計上追加後、試算表作成。取引銀行から小切手帳受領、残高証明書持参を受領。

会計業務2011/09/27

 9:00~17:00まで顧問先で執務。給与支払い等の小切手の押印、銀行が来社して振込み、納税などの手続き依頼を済ます。

小堺桂悦郎『新版なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?』2011/09/28

 またまた表題の搦め手で書かれた会計の本が出版された。フォレスト出版。2011.9.16。単行本は2006年に出版されて当時の書籍の広告欄でよく目に付いた。ベストセラーになったらしい。
 この本も以前に紹介した会計本の内容とそんなに変わりない。正統な会計の解説書は山ほどとあるがどれも難しい。それを分かりやすく解説した内容が受けた。何より、ベンツの4ドア云々は耳目を引く。
第1章 なぜ社長のベンツは、中古の4ドアなのか? 資産の経費化と耐用年数
第2章 なぜ、年商の四倍の借金のある旅館が潰れないのか? 資金繰りと決算書
第3章 なぜ、イケイケの会社が倒産してしまうのか? 資金繰りと決算書
第4章 なぜ、借金社長は税金を払いたがるのか? 粉飾決算
第5章 なぜ、ラブホテル経営者は税金を払わないのか? 税金と税務署
第6章 なぜ、社長は生命保険が好きなのか? 経費
第7章 なぜ社長は失敗しても投資を続けるか・・投資と設備投資の話
 他、経営者が気になる、気にしている項目を並べて解説。ライバル書も大体似た内容になるのは当然だろう。
 少し前の中小企業経営者の奥様である相談者も主人は失敗しても投資ばかりしてる、と嘆く。第7章には「そう経営者は投資が好きなんです」とある。地味な経営では飽きがくる。リスクを背負っていないと生きている気がしない。それが経営者の性というもの。
 投資の好きな言わばチャレンジ精神旺盛な経営者を苦しめる敵役としていたるところに耐用年数と減価償却のことが絡めてある。これも稲盛会計学の他の本と同じ。

 これの解決策としてファブレスメーカーという形態が生まれた。WIKIのファブレスから引用すると「具体的には、製品の企画設計や開発は行うが、製品製造の為の自社工場は所有せず、製造自体はEMSに全てか大半を委託し、製品はOEM供給を受ける形で調達し、自社ブランドの製品として販売する。ファブレスの形態でも自社工場を所有しているメーカーは存在するが、この場合は修理工場としての機能に特化していたり、製造機能を持っていたとしてもEMSに委託しにくい特殊な少量受注生産の製品等極小規模な生産機能に限定される。」とある。
 開発・企画・設計は自社で行い、生産は委託し、販売は代理店に委託すれば開発・企画に特化できる。会計的には非常にシンプルになる?
 会計学的に言えば工場を構えて生産する会社は大変だって事、営業網を整備して売ることはもっと大変なこと。
 経営に王道はないのですね。だから会計の仕組みを知っておくことは大変有意義であるわけです。本書の狙いもそこにあるわけです。

嫌なニュース2011/09/29

 9/29付けの読売新聞によると
 
 厚生労働省は29日の社会保障審議会年金部会に、年金給付額を3年間で引き下げる減額案を提示した。

1999~2001年の物価下落の際に必要な減額措置を行わなかったため、給付額が本来の水準よりも2・5%高くなっているためで、12年以降、速やかに関連法案を国会に提出する方針だ。

 減額措置が実現した場合、給付月額は国民年金が約1640円、厚生年金が約5790円、それぞれ低くなる。

 年金制度には、年間の消費者物価の変化を給付額に反映する「物価スライド」の仕組みがある。

 99~01年の物価下落時、「高齢者の生活に影響が大きい」として特例的に凍結し、00~02年度の年金額を据え置いていたが、年金財政の安定や、世代間の不公平感を取り除くため、本来の水準に戻す必要があると判断した。

 年金の上昇率を物価や賃金の上昇率よりも0・9%低く抑える「マクロ経済スライド」という仕組みを発動させようという狙いもある。

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 年金減額に加えて、更に増税で目減りするとなれば高齢者にはきつい老後の懐具合。健康保険料も上がるに違いない。うっかり病気もできない。それに公共料金が上がり始めた。これじゃ消費が(景気)盛り上がる訳がない。

御園座の苦境2011/09/30

 9/30付け朝日新聞によると
 劇場運営の御園座(名古屋市中区)は30日、資金繰りの悪化で9月末までの返済猶予を受けている長期借入金7億円について、返済を来年3月末まで延期することで借入先の金融機関5行と合意したと発表した。返済猶予は昨年9月、今年3月に続いて3回目。

 御園座は返済猶予を繰り返した理由について、「東日本大震災の影響で観覧券販売が伸び悩み、返済を進めることが、いまだ困難な状況」としている。

 御園座は2011年3月期決算まで、連結純損益が5期連続の赤字。経営再建のため、劇場のある御園座会館を、劇場を併設した高層分譲マンションに建て替える方向で検討を進めている。ただ、建て替え資金の調達方法は未定で、計画が変更される可能性もある。
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 御園座の経営難が続く。歴史の長い御園座であるが昨今の経済の混乱から客足が遠のき、それを食い止める手立てがないようだ。万策尽きたのだろうか。
 大学と土地を交換して郊外に進出という案もあるらしい。しかし、郊外に出た大学はほとんど失敗している。愛知大は笹島へ、愛知学院大は北区へと都心回帰する。都心にとどまった南山大学は入学生のレベルを高めた。利便性の高さは変え難い。
 思えば4/21~4/23までの島津亜矢の御園座興行は大成功というものだった。平日というのに2階席まで客が埋まる。3日間満員だったという。こういう元気な芸能人を呼んで企画を立てれば客はいくらでも来るだろう。ある掲示板の書き込みに来年は島津亜矢の一ヶ月公演が企画されているとある。素晴らしいことだ。どこの地方公演でも島津亜矢は満員にしているそうだ。
 私自身(お客)は本物を楽しみたい。皆さんも同じ思いであろう。御園座も本物を探して提供して欲しいと思う。今の芸能人はTVに出る機会が減って知名度が上がりにくい。なおさら目利きが必要だ。
 時代が変わった。誰もがインターネットで情報を収集する時代。御園座自身もユーチューブにアカウントを開設して、興行中の一部を動画で投稿するなど広告宣伝に知恵を出すことだ。それを見た人が実際に会場に足を運ぶきっかけになる。TVよりもユーチューブである。フェイスブックにも登録したらいい。
 御園座は大抵の人は知っている。だが御園座で何をやっているかは知らない。HPにたどり着くまでのルートもよく研究することだ。