会計事務&後見事務2016/04/11

9:00~15:00まで執務。支払一覧表、手形、伝票のチエックなど。退社後は丸の内に移動し、現金出納帳、財産目録、提出シート、受任状況報告書、後見経過事務報告書などの書類を作成。コスモス愛知の広報に関する進展があり、関係者に連絡する。

蓋然性2016/04/11

主として哲学,数学,統計学などの用語で,元来は「確からしさ」を意味する。(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説)

今日のニュースで

「韓国文化財庁は「倭寇に略奪された蓋然性は高いものの、それを断定することは困難」という結論を出していたことが分かりました。」という文脈の中で使われている。

5日前のニュースでも

「民進党の山尾政調会長が代表を務める政党支部が多額のガソリン代を計上していた問題で、山尾氏は記者会見を開き、「元秘書が関与している蓋然性が高い」と明らかにしました。」

伊原吉之助氏のコラムによると

「軍事力の本質は抑止力です。
  「 万一 」 という小さい蓋然性に備えて軍事力を保持し、鍛えていつでも反撃できるようにしておくことによって、相手に手出しをさせない力です。
 いつでも使えるようにしておかないと、抑止力にはなりません。
 つまり軍隊とは保険と同じく、使わないで済むようにするため、いつでも使えるように日々磨いておく暴力装置なのです。」

伊原氏は冒頭にこう書いています。

「かねがね 「 可能性が高い 」 という表現に疑問を感じてきました。
 昔、教授会で同僚の理学博士が、以下のようにいうのを聞いて以来のことです。
  「 可能性はあるかないか? ゼロでない限り、常に可能性は "ある" のです。多少や高低など、程度をいうなら蓋然性です。二つの概念を混同してはなりません 」

 最近の新聞記事をみると、可能性を possibility ではなく、probability の意味で使っている例が多く見られます。
 probability は普通、蓋然性とか公算と言います。
 見込み、確からしさ、確率ということもあります。

 それがどうしたことか、最近は可能性一本槍になりました。
 新聞は影響力が大きく、用語は正しく使って貰いたい。
 可能性と蓋然性は概念がはっきり別で、混同は許されません。」

ということは、引用した記事は二つとも

仏像は元々韓国のものだったが日本が奪ったと言いたいのだ。しかし、そう言いきれない。(戦乱に明け暮れた朝鮮半島の歴史を思うと日本にこっそり避難された蓋然性もある。)山尾氏の秘書がやったのだが言い切れない場合に使われる言葉か。伊原氏の解説は当を得たものである。
 可能性が高いとかあるという言葉は以前からよく聞くし使う。例えば、山に行ったが、下山予定日を過ぎても連絡がないので、遭難した可能性が高い、とはニュースでよく聞く。だから遭難の可能性が少しでもあれば、蓋然性が高い、というべきなのだろう。