隣国外交の怖さ2012/08/18

中国の兵法書「六韜(りくとう)」

「交渉の為に隣国から使者が来て、もしその者が有能ならば何一つ与えず返せ。

 交渉の為に隣国から使者が来て、もしその者が無能ならば大いに与え、歓待せよ。

 そうすれば、隣国では無能な者が重用され、有能な者が失脚する。

 そしてやがては滅ぶ」

 なるほどなあ!思い当たることがある。今の民主党は中国に歓待されていたなあ。自民党でもハニートラップで歓待されていた政治家がいた。ある評論家の本には訪中すると大物で5000万円もらえる、とあった。カネと女の搦め手で弱点を握るわけだ。さすが、中国だ。元々は日本からせしめたカネではないか。
 
検索でチエックしてみた。「新しい日本」というブログから、ちょっと長いがコピペした。

「中国共産党の対日政治工作」の中に、このような記述がある。

4.対自民党工作
 A 基本方針
 自民党を解体し、多数の小党に分裂せしめる。
 自民党より、衆議院では60名前後、参議院では十余名を脱党せしめて、連合政府を樹立するというが如き、小策をとってはならないことは先に述べた所であるが、右派、左派の二党に分裂せしめることも好ましくない。これは、一握りの反動右翼分子が民族派戦線結成の拠点として、右派自民党を利用する可能性が強いからである。

 従って、多数の小党に分裂する如く工作を進めなければならず、また表面的には思想、政策の不一致を口実としつつも、実質的には権力欲、利害による分裂であることが望ましく、少なくとも、大衆の目にはそう見られるよう工夫すべきである。

 B 手段
①自民党内派閥の対立を激化せしめる。
 自民党総裁選挙時における派閥の権力闘争は常に見られる現象で、通常は総選挙を経て若干緩和され、一つの党として受けて曲りなりにも保持していく。今回はそれを許してはならない。田中派と福田派の対立の継続と激化、田中派と大平派、三木派、三派の離間、中間五派の不満感の扇動等を主点として、第一期工作組は工作を展開中である。総選挙後、若干の変動があっても、派閥の対立を激化せしめるという工作の原則はかわらない。

 ②派閥対立を激化せしめる最も有効な方法は、党内の非主流派となって政治活動資金の調達に困難を生じている各派に個別に十分な政治資金を与えることである。政治献金は合法であり、これを拒む政治家はいない。問題は方法のみであり、工作員からA、AからBへ、BからCへ、CからDに、Dから議員または団体という如く間接的に行うのはいうまでもない。

 ③先に述べた議員個人の掌握は、それ自体が連合政府樹立の有効な手段となるが、派閥対立激化についても活用するのはもとよりである。

私の推測ではあるが、
小沢一郎氏は、中国の政治工作により、中国に操られる政治家になったのではないかと思う。

今まで小沢氏は、「自民党を解体し、多数の小党に分裂せしめる。」ことをおこなってきた。

「②派閥対立を激化せしめる最も有効な方法は、党内の非主流派となって政治活動資金の調達に困難を生じている各派に個別に十分な政治資金を与えることである。」とあるが、
小沢氏周辺には、政治資金にまつわる様々な問題が多数ある。

さらには600名を率いての訪中。

小沢氏は、中国の政治工作に完全にやられてしまった政治家ということができるのではないだろうか?」

 首肯する。自民党は要人の長所短所、趣味など研究され尽くし、近づいて関係を築く。小沢一郎氏はまるで中国共産党の掌で弄ばれているごとくに思う。民主党はその自民党の崩壊過程の流れに社会党が加わって更に悪くなった。「左翼の毒」を盛られたわけだ。中共からみればしてやったり、と思われているだろう。日本弱体化はアメリカだけではなく、中国も韓国も挙って、取り組んできたのだ。
 隣国からの政治資金の提供に手をつけては思い切った外交など望むべくもない。松下政経塾出身とか市民運動家あがり、世襲政治家など世間知らずの政治家では交渉もできまい。
 
 マキャベリの格言に「隣国を助ける国は滅びる」というのがあるそうだ。隣国からカネをもらうとノーと言えなくなり、言われるがままにODA,援助、貸付などしてしまう。親中派、親韓派などと呼ばれて、隣国の人脈があることを得意がっている。こんな人物は危険ということだ。

 もうひとつコピペさせてもらいます。
「Amazon.co.jp: マキアヴェッリ語録 (新潮文庫): 塩野 七生: 本

「次の二つのことは、絶対に軽視してはならない。

第一は、忍耐と寛容をもってすれば、人間の敵意といえども溶解できるなどと、思ってはならない。

第二は、報酬や援助を与えれば、敵対関係すらも好転させうると、思ってはいけない」 政略論 211頁」
 
 中国、韓国が有利になるような政策は凍結、廃棄、中止ですな。サムスン電子を潰せば、ソニー、シャープ、など落日の日本の電子機器メーカーは蘇る可能性がある。極端なウォン安は極端な円高と裏腹の関係ではないか。今回の事件で日中、日韓は利益を共有できないと知った。

 「隣国を援助する国は滅びる」それはわが日本のこと。滅ぼされないように知恵を出していこう。自民、民主や既成政党ではない、新政党は生みの苦しみの最中にある。託したいことが一杯ある。

 追記:日本にも「軒先を貸して母屋を取られる」という俚諺があったことを思い出した。「蟻の一穴」ということもある。小さな離島にこだわるなという新聞人もいた。この人も賢いが、世間知らずだな。穴は小さいうちに塞がないと大変なことになる。