ナショナリズムに目覚めた日本!2012/08/27

 WEB版産経新聞の正論から。東洋学園大学教授・櫻田淳 「「対韓温情」姿勢を変えるときだ」
 前略「実際のところ、昔日、韓国は日本にとっては、政治上も経済上もマイナーな存在でしかなかった。故に、日本の対韓姿勢に反映されたのは、帝国主義時代の宗主国としての歳月と戦後の経済発展における格差に裏付けられた「温情主義」意識であり、植民地支配の記憶に絡む一種の「悔恨と贖罪(しょくざい)」意識であった。煎じ詰めれば、日本は常に「上から目線」で韓国に接してきたのであり、それ故にこそ、「泣く子」をあやすように韓国に相対してきたのである。

 ≪手加減した拳闘おしまいに≫

 韓国鉄鋼最大手ポスコの母体となった浦項製鉄所が象徴するように、日本は、資本や技術の面でさまざまな対韓援助を大々的に続けてきた。歴史認識や領土が絡む摩擦が生じた折に、日本が示した対韓姿勢とは、そうした色合いの濃いものであった。しかも、戦後、韓国が相手にしてきた日本とは、法制度、さらには資金や人員の面で対外政策展開にさまざまな制約を自ら課してきた国家のことである。喩(たと)えていえば、日本が韓国を相手にして半世紀近くも延々と続けてきたのは、「一切の手加減のない大人相手のボクシング」ではなく、「片手を縛ったままで手加減をした子供相手のボクシング」であった。」中略。

 自民党政権の時代をふりかえると、確かに手加減した、生温い印象をぬぐえなかった。 

 「李大統領が披露したような韓国の「反日」姿勢は、もはや真面目に相手にして「憤激」や「苛立(いらだ)たしさ」を感じるような代物ではなく、それを冷徹に利用して「利益」を手にしていくための材料でしかない。「反日」姿勢に反映された韓国の「生煮えのナショナリズム」の果てにあるものを背負うのは、韓国の人々に他ならない。それは、日本の人々の与(あずか)り知るところではないのである。」後略。

 もはや韓国を援助する必要はない。贖罪意識を完全にぬぐう時期に入った。損得で判断してゆけばよい。歴史を正しく理解すれば贖罪すら必要はなかったのである。
 戦後のアメリカによる占領時代、裏で糸を操るスターリンの政策に翻弄されてきた。アメリカが左翼を甘くみたために朝鮮戦争が惹起された。そして冷戦である。韓国は東西冷戦下で防共反共の砦としての役目をもってきた。それゆえの「手加減」であった。韓国もその役目を自覚しての「甘え」であった。

 「日本のナショナリズムは、一時の変調はあったにせよ、福澤諭吉が象徴するように、「万国公法」と「文明」の尊重を大義にした明治期以来、洗練されたものであった。それが「生煮えのナショナリズム」に堕しないようにする努力は何時の世でも大事であろう。(さくらだ じゅん)」

 明治時代の日本ナショナリズムの煽動家だった志賀重昂にも「清韓討つべし」という論文があった。(未読)清とは清国に他ならない。歴史は巡るとの思い「しきり」である。

 折しも、8/25、8/26は東京、名古屋でも日韓国交断絶のデモが行われていた。

http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/  から
 「何故日本のマスコミは最近の愛国者の日の丸デモを全く黙殺して報じないのか?フジテレビ韓流ごり押しに反対する一周年記念デモには、最終的な主催者発表では1000人からの参加者があった。私が尋ねた公安は意図的に参加人数を少なく私に報告したか、勘違いがあったようです。
 そして一昨日の韓国征伐国民大行進は700名からの愛国者が結集し、激しい韓国批判・在日批判を展開した。
 これを日本のマスコミ(テレビ・新聞社)は全く報道していない、伝えていません。左翼の反原発デモや反米デモは数十人の規模であっても伝えるのに、何故全く無視を続けるのでしょう?
 それはこのような愛国者の運動の広がりを警戒しているからに相違有りません。広くマスコミが伝えれば、より多くの国民が参加することになります。
 大規模な愛国者のデモが拡散して行けば、この日本に何が起きるのか?
 それはナショナルアイデンティティの擡頭です。民族的一体感が高揚することを一番恐れているのです。国民が国旗を持ってその一体感を強めた時に何が起こるのか?
オリンピックでメダルを獲得した選手の凱旋に50万人からの日本人が熱狂した。日の丸の入った扇子や小旗、団扇を振る人が各所で見られた。
 これが民族的一体感の高揚です。仮に竹島問題の解決が話し合いで決着がつかず、互いの海軍や空軍を動員した武力衝突にまで発展して、日本軍(自衛隊)が勝利したら、こんなものではないでしょう。
 数百万人が日の丸の国旗を掲げて日本の主要都市においてお祭り騒ぎとなること間違いありません。今の日本人が実は飢えているのはこの<ナショナルアイデンティティ>であることを、我々は前々から指摘して来ました。
 その擡頭を願う私は自らを極右と名乗り、今から8年前にこの人気ブログランキングに登録して、一貫してそれを主張して来ましたが、ついにその時代が到来したのだと思います。
 ナショナルアイデンティティの時代などと横文字で表現しないでも、簡単な日本語で表記するなら<愛国者の時代>とか<大衆右傾化時代>となるでしょう。
 極右政党とは、或いは極右思想とはどのようなものなのか?それは保守主義とどう違うのか?
 端的な一つの例を示します。フランスの極右勢力として有名な国民戦線のルペン党首(当時)は、サッカーフランス代表チームを次のように喝破した。

 「このナショナルチームはフランスのチームではない」

 彼はこの主張に対する左翼だけではなく、保守派からの攻撃もものともせず、フランス大統領の決戦投票まで進み、なんと五人に一人の支持を集めた。
 このルペン党首(当時)発言は衝撃的です、そしてそれを支持するフランス国民の五人に一人という割合の高さ。しかし、私が思うには日本に極右勢力が台頭したら、日本はこの数字を軽く上回る結果となるのではないか。
 今、日本の社会にはその受け皿がない。維新の会は幾ばくかの“胡散臭さ”を感じるが、現在の日本国民の支持率の高さは、やはりそれを求める国民意識の現れの一つと見ることも出来よう。
 現在の日本の保守派から見たら、フランスのルペン氏の言葉など到底受け入れ難いものだろう。ましてや日本のマスコミ全体にしてもそうだ。
 「在日特権を許さない市民の会」やネット発の愛国者を「ネトウヨ」と蔑称し、その躍進を止めようとした日本の保守派には、我々が何故声を挙げ若者が共鳴し始めているかが分からない。
 参加者は500名だけではない。インターネットのニコ生放送を見ていた人は16000人を越えていた。この数字はやがて一桁違って来るに、そうたいして時間を必要としないと予測しておきます。
 何故、若者はこの時代にあって、我々を支持し始めたのか?

 答えを書きましょう。

 危機の時代が迫るにあたって、誰がこの国を守るのか・・・・・それを真剣に考え始めたのです。
 韓国・シナ中国・北朝鮮・ロシアによって、日本という国が次第に侵略されてしまう。その危機の中で“民族的一体感”を求めて立ち上がっているのが我々であり、我々の前進を阻むものはもはや存在しない。]

 中国は中国共産党主導のナショナリズム、韓国も国家主導です。主宰者のせと幸弘氏は国家の回し者ではありません。いわば、草の根からのナショナリズムです。このことは志賀 重昂も指摘するところです。
 少し前に山の上で日本語を流暢に話す韓国の登山者と会った私の山仲間は「日本はもっと怒るべきだ」とけしかけられたらしい。言われなくても怒ります。韓国人は手加減されていることすら知らない。在日韓国人は手厚く優遇されているとすら自覚がない。
 このナショナリズムは本物だと思う。