IT事始め②2011/06/03

           IT進展の奔流のなかで    
 30歳のとき、この勤務先が倒産した。30社位は面接に行ったと思う。 次に入社できたのは年商70億円の中堅企業であった。メーカー部門から分離した販社で経理の人材が不足していた。同期の中途採用は3名。うち1名は税理士資格を取得、もう1名は何科目かを取得していたので会計は辞退し、営業債権の管理部に配属してもらった。
 この会社ではもうオフコンを卒業して自らプログラマーを雇用して自社でソフトを構築していた。資金が潤沢にあり、情報への投資に意欲的な雰囲気があった。ところが現場、経営者、プログラマーの意思疎通がうまくいかない。
 ITの要だったプログラマーは退社してしまう。私は3年後販社からメーカーへ転籍となり、またITの担当が回ってきた。有名メーカーの中型コンピューターはしばらく使ったがバックアップの磁気テープのトラブルに泣かされた。
 それを廃棄し、後継機には私が使っていたオフコンが採用された。これまではコマンドを入力していたがキーボード入力で済むことになる。以後、このオフコンを使いまわしていくことになる。
 オフコンが段々PCに近づいていたのだ。本体だけで650万円もした。ソフト代は込みというよりサービスという時代。一ヶ月のリース代金が約15万円で人件費と同等だった。今なら毎月新品のPCとプリンターのセットが買える価格だ。メーカーは大儲けした時代だった。

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