「成年後見」 朝日新聞の社説から2012/02/06

 親族や職業後見人による財産侵奪が多発傾向にある。最高裁は成年後見制度の根幹を揺るがせかねない、として今月から後見制度信託の開始を報じた。社説とは余程のことである。
 親族であれ、専門職であれ個人で面倒を見ると不正を予防する手段がない。研修でも一に倫理、二に倫理、三に知識だった。預った財産の書類等は貸金庫へ保管する程度だ。だから団体で周囲の監視のもとに事務が進められるのが理想であろう。この社説はそのベクトルを示している。
 それにしても長生きはリスクとの思いを禁じえない。1人の被後見人に複数が関わればコストもアップする。認知症の予防の学習も欠かせない。精神的な拠り所としてやはり家族が重要な役割を持つ。
 この制度はまだ走りながら考えるという段階であろう。私もあと10年もすればそろそろ認知症年齢になる。とりあえずの予防は経理業務で左脳を維持し、執筆や俳句で右脳を活発にするべく頑張っている。そして健全な肉体の維持のために登山とスキーを現役でやることにしている。それでもなるときはなるだろう。その時はお世話になるのも已む無しか。

第23回廃棄物管理責任者講習会2012/02/06

 小雨模様のつるまい公園にある公会堂に赴く。非常に多数の出席者が集まった。観劇用のホールであるが2階席にもいた。今日は顧問先の社員の立場で出席した。今回は産廃ではなく、一般ごみのこと。
 14:00~16:00まで。名古屋市公会堂。内容は以下の通り。
1.挨拶 
名古屋市環境局ごみ減量部資源化推進室長        増田達雄
2.講演
演題「循環型社会の構築及び3Rの推進」  
環境省中部地方環境事業所廃棄物・リサイクル対策課長 木野修宏
3.説明
「事業活動における省エネルギー対策について」     
名古屋市環境局環境企画部環境推進課事業活動推進係長
                                      小川裕次
「事業系ごみの状況及び廃棄物管理責任者の実務について」
名古屋市環境局ごみ減量部資源化推進室主査(事業系ごみ対策)
                                      河野友成
 名古屋市は今、220万人の大都市人口を抱える。「ごみ非常事態宣言」であと2年で愛岐処分場が満杯の見通しとのこと。都市の発展には上水と下水、ごみ問題が難しい時代になってきている。
 上記の担当者らの肩書きをみてもやたら長い。ごみ減量課なんて分かりやすい名前にしている。組織も細分化されて細かく取り組まれている。つまり、ごみ処理にも人件費が膨大になって来ている。
 3Rとは
リデュース=出さない
リユース=再使用
リサイクル=再生再利用
の頭文字だ。
 ごみは文明の尺度なんて言ってられなくなってきた。藤前干潟の埋め立てを断念して自然保護を優先した以上は真剣に協力してゆく必要がある。事務所では大量の紙ごみが出る。封筒などは再利用にまわすべきなんだろう。シュレッダーごみも再利用可能らしいので持ちかけてみるか。
 ある大学の先生はリサイクルはかえってコストがかかると批判しているがもう後へ引けないのだ。コストがかかってもやらざるを得ない。リサイクルしないでどうするというのか。放置する方が悪影響がある。