村上和雄・講演会「遺伝子ONの生き方」と税制改正のセミナーを聴く2012/07/12

 7/11、午後1時半から名南税理士法人主催で村上和雄先生の「遺伝子ONの生き方」をテーマに講演を拝聴した。聴衆は800名の満員御礼という盛況ぶりだった。
 最初は動画を観た。http://mind-gene.com/
の中にある動画を大きなスクリーンで再生された。その後で生のスピーチになった。遺伝子という難しい学問の話をユーモアとウイットに富んで楽しく、話された。笑いと感動が可能性を引き出すということ。笑いが大変重要なこと。
 遺伝子オンは環境でスイッチが入るという。すると戦前の日本人の対米戦争も白人になにくそ、と向かっていったのも遺伝子の働き?というべきか。幕末には生麦事件でイギリス人を切りつけて、薩英戦争を起こしている。
 人文的には統帥権干犯とか明治憲法の欠陥からくるリーダー不在とか様々な研究、憶測、想像がある。理屈抜きでアメリカを相手に戦うバカとも言える行為は理解できない。大人しい日本人でも何かをきっかけに遺伝子にスイッチONするとどんな大国でも向かっていくことになる。清国でもロシアでも当時は最強の大国だったのだ。
 生物学の今西錦司は出典未詳だけれど、変わるときには皆変わると、著書に書いていた。村上氏も京大農学部であり、ダーウィンの進化論に疑問を持っているので今西学(自然学)の継承者だろうか。話が面白いところも良く似ている。
 環境の変化によって、批判的だった人も賛意を示して変る。結果を恐れず突き進む日本人の遺伝子は戦後はアメリカに次ぐ経済大国に成長させたし、今は、3.11以来、世界から称賛の的らしい。
 笑い、というと日本文学、芸能の水脈の一つに滑稽がある。猿楽、狂言、漫才、にはか、俳諧、川柳など伝統につながるテーマである。
 63歳で大学を退官した後は自由に研究して来られた。きっかけはアメリカが米の遺伝子を研究することで火がついたようだ。アメリカには負けられないというわけだ。今は76歳という。
 この後は23年度税制改正の解説が行われた。吉田勤代表の話の中に創始者として、佐藤澄雄の名前があって、もしや愛知大OBの税理士ですか、と後に聞いたらやはりそうだった。大先輩に当たる。昭和41年発足の佐藤氏個人の税理士事務所が大きく発展し、10年前に税理士法人として再出発したのであった。様々なニーズに応えるためには個人よりは法人の方が良いという流れである。
 今年4月現在で総スタッフが362名というから中堅企業並みである。税理士を中心に弁護士から司法書士、行政書士、社会保険労務士まで揃えた充実ぶりだ。アメリカでは会計事務所が法律家を抱えていくというそうだからすでのその流れを取り込んでいる。そして外国までもカバーしているから最強の軍団に見える。
 当事務所も同じ発想で発足した。会計主体に様々な法律への需要をカバーする方針である。木っ端舟のような当事務所としては大手の波に飲まれないように考えて行かなくては・・・。