金美麗氏講演会「温故知新」2012/07/10

 7/9、18時半から受付。名古屋駅前のウインクあいち2Fの大ホールで金美麗氏の講演会「温故知新」を拝聴する。パネルディスカッションも含めて、19時から21時20分まで。主催は名古屋商工会議所若鯱会30周年記念事業委員会。522名。
 3.11で台湾から寄せられた世界一多い義捐金に込められた台湾人の日本に寄せる思いをとうとうと述べられた。その心情の真髄は日本の台湾統治50年間に培われた「日本精神」にあり、と持論を展開し、聴衆に感動を与えた。「温故知新」とは歴史に学ぶということであり、これからの人生に生かすことと言われた。これだけならそう傾聴に値することもないが、彼女は日本統治時代と中華民国(国民党=蒋介石)統治時代の二つを体験して中国人の政治の本質を知識ではなく、体験として学んだ。そこに説得力があったといえる。

*ちなみに孤蓬万里編著者『台湾万葉集』(集英社、1994.2.9)に納められた一首「何時の世も政治の打算文芸に及び行くなり短歌もしかり  孤蓬万里」は1972年の日中友好で日本は台湾の政府に絶交状を突きつけ、台湾からの文芸欄への投稿が産経新聞以外は途絶えたことを詠った。こんな扱いをされながらも義捐金が世界一というのは驚嘆するばかりだ。

*一方で韓国でも万葉集の読解の本を読んだことがあるが、ハングルで書かれていた、エロな意味、とかまさにファンタジーなトンデモ本だった。日本の古典文学中の古典を貶めたい意図もあったに違いない。人間としての資質が全く違うのだ。

*温故知新は私の好きな言葉です。所属の山岳会が50周年を迎えて、先輩達の知られざる論考を掘り出し、機関紙に連載し、紹介に務めています。古きをたずねて新きを知ることは何時の時代でも大切だと思います。

*私の大好きな演歌歌手の島津亜矢さんが「温故知新」を歌っています。日本通であっても、まさか、金美麗さんが演歌を楽しまれることは考えにくいのですが記念に貼り付けておきましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=Yde5bM_I2Oc

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